スタッフブログ

2019.10.13

台風後の感染症

台風19号が過ぎ、今日は朝からお天気が回復していますが、各地浸水被害が出ているようで、当院のスタッフも、自宅近くの川が決壊してしまったため出勤できず、本日はスタッフの少ない中診療しておりました💦

 

昨日の午前は、当院専属モデルさんも遠方から来院してくれましたが、お外の散策はあまりできず、やや不満げ・・・。

いつもは歯医者さんの方や老人ホームさんの方にもお散歩に行くものね。。

 

ちなみに今日の衣装は体操着! 一等賞のタスキもかかっていて、紅白帽も付いています。

お散歩もしてないのに、診療するなんて、いつもと違うにゃー! 、お外に出られないならキャリーの中に篭っていたいにゃー。と訴えていました(^_^;)

この日はお口の中の歯石とり。簡易的な歯石とりで、無麻酔・無鎮静の中、ガッチリ抑えられての歯石除去だったので、本人も処置の後はお疲れMAXでした・・。

 

↓↓「ちょっとしばらく一人にさせて・・」

 

やや放心状態で休憩していると、通りがかりのお姉さんとお兄さんが声をかけてくれ、『今日さー。大変だったんだけどさー。 頑張ったんだよ。』とおしゃべりを返していました^^

『お利口さんだねー。かわいいねー』と声をかけてもらって、ちょっとご機嫌を取り戻したようでした。

 

台風・大雨により河川の氾濫、洪水があった地域では、汚染水からのレプトスピラ感染症レジオネラ感染症、傷口から破傷風に感染したりなど、さまざなま感染症にかかるリスクが上昇します。

 

レプトスピラ菌はネズミのおしっこなどから感染する人獣共通感染症(動物も人も感染する病気)で、経皮感染を起こす病気です。汚水に触れただけでも感染してしまう病気なので、ワンちゃんもお散歩時の感染のリスクがあります。

お子さんの外遊び時も十分注意が必要です。肌の露出を控えて、手洗いを徹底するように気をつけましょう。

レプトスピラに感染すると、全身の筋肉痛・倦怠感、眼球結膜の充血、発熱などの症状が出ます。

レプトスピラ感染症の予防ワクチンは犬の7種ワクチン、8種、9種ワクチンなどに含まれていますが、インフルエンザと同じく、同じレプトスピラ菌にも様々な型があるため、レプトスピラを予防しているからといって、必ずしもレプトスピラに感染しないとは限りません。

 

レジオネラ感染症は雨水や汚染された土壌が舞い上がって粉塵を吸い込むことにより感染が引き起こされます。

 

破傷風は呼吸困難により死亡することもあるとても危険な病気です。

 

いずれの場合も、手袋マスクにより身を守り、手洗いうがいの徹底、十分な休息と栄養により自己免疫を高めることが大切です。

 

これを読んでくださった方だけでなく、是非周りの人にも感染症のリスクをお伝え対策していただければと思います。

何か異変を感じたら、早め早めの受診をオススメいたします。