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2020.10.08

子猫の初めて

更新がだいぶ遅くなってしまっていますが、

今回は我が家の新入り猫の寿住(すずみ)さん🐈にモデルになってもらい、苦手とされることに対して、どうやって慣らしていくか。をご紹介したいと思います。

 

まず、ワンちゃん・猫ちゃんどちらの場合も、初めて経験するもの・こと・ヒトに対しては第一印象というものはとても大切です。

初めて出会ったものに対して悪い印象がついてしまうと、以降もなかなか受け入れるのが難しくなってしまいます。

 

初めて経験するもの・こと・ヒトに出会うときに気をつけたいことは、まず“無理をしないという事。そして、その子にとっての楽しい事・好きな事・嬉しい事と結びつける事。がコツとなってきます。

 

そんな時代活躍するのがおやつ遊びであったりします。

 

『車に乗る時はいつもドックランに行って遊べる時!』だと車に乗るのが好きになるでしょうし、『車に乗る時はいつも動物病院に行って怖いお耳の処置をされる時…』だと車に乗るのが嫌いになってしまうでしょう。

 

猫さんの場合、ほとんどの子が苦手と思われる処置は、お風呂爪切りが多いのではないでしょうか?

今回はその2つのことをどのようにして慣らしていくかの動画を撮影したのでアップしたいと思います。(あくまで参考として)

 

まずはお風呂バージョン

初めてのお風呂。この時気をつけたいことは、苦手と思われる項目を少しでも減らしてスタートさせることです。

初めてのお風呂で、知らない場所初めての人との出会い大きな物音強い刺激長時間の拘束など嫌なこと盛り沢山になってしまうと負担が大きくなってしまいます。

 

シャンプーに慣れないうちは、初めは湯船につけるだけ。だったり、お天気の良い日におこなって、ドライヤーも長時間かけなくても乾きそうな日を選ぶと良いと思います。これは長時間の拘束”の削減です。いつ終わるかわからない未知のことが始まり、猫さんはドキドキ緊張・恐怖を覚える子もいると思いますが、『思ったより早く終わったな・・』と思ってもらえたら、次の時も『まぁあれくらいなら』とやらせてくれるかもしれません。

また、その時だけ特別にもらえるおやつを用意しておくとワンちゃん・猫ちゃんにとって少し嬉しいイベントになるかもしれません。

 

初めての寿住🐈のシャンプーday。この日はゴシゴシシャンプーはせず、アップルウォッシュバブルの温浴だけにして、あとは弱めのシャワーで洗い流し(強い刺激の削減)、タオルドライをしっかりした後、ドライヤーもかなりの弱風で乾かしました(大きな音、強い刺激の削減

少し嫌がったら無理に押さえつけず、みんな大好き“ちゅーる”でつったり、好きな体勢にしてあげながらゆる〜く行いました。

 

初シャンプーがはじめての場所(サロンだったり、病院だったり)で、初めて会う人に触れられ、いきなり押さえつけられて色んなことをされる。というのはとっても疲れてしまうのは自分に置き換えて考えてみると想像するに難くないはずです。

 

なかなかのイベントな分、それと同等かそれ以上のご褒美を与えたいものです。

 

“あのお客さんが来る時は大人しくしていなきゃいけなくて苦痛だけど、最後いつもお小遣いをくれる人だからちょっと我慢しよう。”と思える子供と同じく、嫌なもの、嫌なこともちょっといい事と結びついていれば我慢してもいいかな??と思えるようになってくれるはずです。

 

ご褒美としてではなく、気を紛らわせるものとして使用する意味合いもあります。全神経を集中してしまうと、普段気にならないことまで気に障ってしまうので、おやつやおもちゃで意識を逸らせてあげると良いでしょう。

シャンプー時は2人以上いないと難しいですが、爪切りの時は、このように手の甲にちゅーるを乗せて行うと良いと思います。

シャンプー動画ではちゅーるをそのまま絞ってあげていますが、下敷きやよく洗った牛乳パックなどに塗りつけたものを目の前に出してあげるのも良いと思います。

 

とは言ってもおうちでシャンプー・爪切りを行うのはなかなか難しいもの。家の中ではやんちゃだけれど、病院に来ると大人しくなる。という子もいますので、とりあえずまずは無理をせず。を第一に。

『大したことがないものだよ』と思わせる訓練だけでもいいと思います。

爪切りに関しては、一度に全部やろうとせず、1本やって今日はおしまい。から始めてみることをお勧めします。

おやつをあげるときはいつも指を少し触る。からスタートしても良いです。

 

しつけは、長〜い目で、根気よく行うことが大切です。

子育て本と同じく、しつけに関しても書かれている通りに・・なんて、やってみてもなかなかうまくは行かないもの。それでもあきらめずにいられるかどうかが大事だと思います。その子をよく知っているのは飼い主さんなので、飼い主さんがその子の状態・状況を見ながらアレンジしてあげてください。

無理をせず、長い目で一歩下がるくらいの向き合い方でお付き合いしていただければと思います。