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2025.01.28

あずきのチカラ

今年は春が早く来る。と言われていますが、

まだ寒さがあるうちに、秋から冬・春先にかけて多い病気をご紹介していきたいと思います。

 

寒い時に起こりやすい病気。というと、猫ちゃんを飼われている方が真っ先に思い浮かぶのはおそらく膀胱炎ですが、

ダックスさんやコーギーさんを飼われている方は椎間板ヘルニアを思い浮かべるかもしれません。

 

特に冬場など、寒い時期に筋肉がかたまり、関節の可動域が狭くなることで椎間板に圧力をかけてしまいます。

一般に椎間板ヘルニアは肥満の子、高齢等で筋力の衰えている子は発症しやすくなると言われています。

また、椎間板ヘルニアというと。というイメージですが、実は腰の他に、も椎間板ヘルニアを発症しやすい箇所で、意外に多くある症例です。

 

人の場合はストレッチピップエレキバンなどで筋肉の凝りを取ることができますが、動物の場合はそうはいきません。

そんな時に身近にあるもので活用できるのが、薬局などで売っているあずきのチカラです。

温めるグッズとしてホッカイロなども思い浮かびますが、動物に使用する場合、誤飲の危険性もあり危険です。(ホッカイロ食べちゃった!という症例は結構多いのです。)

その点あずきは体に無害(大量に誤食してしまったら詰まりや消化不良の可能性がありますが)なので、動物にも比較的安心して使えます。

あずきの何が良いかというと、水分をたっぷり含むため、温めることによって蒸気が発生し、じんわり患部を温めてくれるため、硬くなった筋肉を芯からほぐしてくれるのです。

 

このあずきのチカラはなかなかの優れもので、その他マイボーム腺閉塞鼻涙管閉塞による流涙症の子にも使えます。

流涙症というと難しい病気に聞こえますが、つまり、涙やけのひどい子に使えるのです。

マイボーム腺は、涙を目の表面にとどめてくれる脂を出す機能があるのですが、この機能がうまく働かなくなると目から涙が溢れてしまいます。

また、本来涙が流れる経路を断たれても、涙が溢れてしまうため、

温めることによって血行を良くし、マイボーム腺の機能を改善したり、鼻涙管を開きやすくして症状の改善を図ります。

 

あずきのチカラは使用回数制限はあるものの、繰り返し使えますし、目元用は1800円〜2000円ほどで売られているため、もしヘルニアや涙やけでお困りの方は一度お試ししてみてはいかがでしょうか?

 

※ちなみに余談ですが、首の椎間板ヘルニアの症例で、MRI検査後に症状が改善されてきたという経験があります。もしかしたら強い磁気がかかり筋肉の凝りがほぐれたせいかな?と考えています。筋肉の凝りをほぐして血行を良くするということがやはり大切なのかもしれません。