スタッフブログ

2025.06.08

6月は歯について考えよう

春の健康診断キャンペーンで病気が見つかった子の手術や、緊急症例が相次ぎ、5月もあっという間に過ぎてしました。

ご紹介したい症例などもたくさんあるのですが、アップするにはまたかなりの時差でのご紹介になりそうです^^;

 

さて、6月に入り、デンタルキャンペーンが始まりました!

 

スタッフのワンちゃん(レイン君)も、歯石がだいぶついていたので、この機会にとスケーリングを行うことになりました。

レイン君はスタッフに引き取られるまで、ずっと看護学校で実習犬として飼われていた子でしたので、今まで歯磨きやスケーリングを行ったことがありません。

初めてのスケーリング。本人は何かを察しています・・・↓↓

 

『あーーもう終わったわ。。。』な図↓↓

犬種や食生活、その子の口腔内環境にもよりますが、約5年間蓄積した歯石がコチラ↓

一番歯石がつきやすいのは、烈肉歯の部分で、唇をイーっと耳側に引っ張った時にようやく見える歯です。

目にみえる部分の汚れもそうですが、一番問題なのは、歯と歯肉の隙間に潜む歯周病菌であるため、麻酔をかけてしっかり汚れを取り除いてあげる必要があります。

麻酔をかけてあげるのは、しっかり深いところのケアを施してあげるためと、本人の意識のない中で行うので、恐怖心を与えずに済むという利点があります。

正直、私自身、歯医者さんの音やちょっとした歯の振動が怖くてたまりません。(いつもお隣のアイビーさんで大人気なく騒いでいます(笑))

まだ自分自身のことが把握できて状況を理解できる人間&大人だからこそ局所麻酔で処置ができるのであって、状況を理解できないわんちゃん猫ちゃんだと、無麻酔で行うとその恐怖たるや・・想像を絶するほどかと思います。

また、歯周病が進行してしまうと全身の健康に悪影響があることはもちろん、歯周ポケットの溝が深くなり、歯を支える骨も溶けてしまうため、結果的に歯を抜かなければならなくなってしまいます。

歯ブラシや歯磨きガム等は、まだ固まっていない歯垢の段階には有効ですが、一度固まってこびりついてしまった歯石は取ることができません。

日々のケアを行いながら、状態を見て数年に一度しっかりメンテナンスするのがおすすめです。

 

レイン君はスケーリング後、ピカピカの歯になりました!!!

(ビフォーとアフターの向きが逆になってしまいましたが、ほぼ同じ状態でした。)

早期ケアだったので歯は一本も抜かずに済みました^^