スタッフブログ

2018.11.28

ワンちゃん、猫ちゃん ワクチンのお話。

入院している子猫さん。
入院当初はぐったりしていて、ご飯も全く食べられない状態だったのですが、徐々に回復し、今ではでたくさん遊び、たくさんご飯を食べて、逆にスタッフを癒してくれています(^^)♡

ここで子猫さんつながりでワクチンのお話を。

子犬さん、子猫さんは免疫力も十分ではないため、ちょっとした感染症や、食欲低下により栄養不足になると、命に関わる状態になってしまいます。

お腹の中にいるときや、誕生して間もない頃はお母さんからもらった免疫力でなんとか頑張りますが、生後2ヶ月前後くらいから徐々にそのお母さん由来の免疫が消えてくるため、自分の力でウイルスやバイ菌と戦わなくてはならなくなります。

その頃に初めて接種するのが初回ワクチンです。
初回ワクチンの接種時期は、母体免疫が消えるか消えないかくらいの頃に接種するので、ワクチンの効果には個体差が出てきます。

ワクチンは、『銀行強盗を想定した訓練』と同じく、強盗に扮した相手を使って普段から戦う準備をしておくものです。

2回目のワクチンは1回目のワクチンから1ヶ月ほどをあけて接種しますが、生後3ヶ月頃にはどの子もほぼ母体免疫が無くなるため、本格的に自分の力で敵を倒す練習になります。

3回目も前回より1ヶ月間を空けての接種となります。
どうして2回じゃダメなの?と思うかもしれませんが、小さい子は大人よりも経験が少ないため、油断しないように十分に練習しておく必要があるのです。

“ブースター効果”と言いますが、2回目でできた抗体が、3回目でグンと増えるので、小さい子には3回の接種が必要となります。

1歳以降からは年一回の接種ですが十分になります。

中には「3年に一度でいいって聞いたんだけど…」と言われる方もいますが、混合ワクチンの効果は、1年で切れてしまうものが含まれているので、必ず1年ごとに打つ必要があります。

小型犬だと、「普段家の中にいてお散歩にも行かないから、ワクチン無しでも大丈夫でしょ。」という方もいらっしゃいますが、

最近の災害の多さを考えると、いざ大地震、洪水、大雨などの災害が起こり、避難所に避難しなければならないという状況になった場合、
感染症の予防をしっかりされていないと同行避難ができなくなってしまいます。

『うちの子はワクチンしてなくても健康だから』と思っていても、その子自身、環境が変わり、ストレスがかかると免疫が低下して病気にかかりやすくなりますし、その子の問題だけでなく、周りにいる子にまで影響を与えてしまいます。

その子の健康だけでなく、周りの子の健康を守る意味でも、ワクチンにより病気を予防することはとても大切なことなんです。

2018.10.17

しょうゆ差し

しょうゆ差しが、猫の命を救う?

動物病院へ自宅でしたおしっこをもってきて、尿検査する場合、ティッシュに染み込ませたものをご持参されたり、ウロキャッチャーなど尿検査専用のスポンジに染み込ませたものを持って来られる方が多いですが、おしょうゆ差しも使い勝手のいい品物です。

採取した尿はできるだけ清潔な状態で、なるべく新鮮なうちに検査することが大切です。
時間が経つと正確な診断ができなくなるためです。

今も朝方はだいぶ寒いですが、寒くなると飲水量、運動量ともに減ってしまうため、泌尿器疾患や腎臓病のリスクが高まります。

ぜひ、病気になってからではなく、病気になる前に、 “予防” として動物病院にご来院いただけるとワンちゃん猫ちゃんにとって負担も少ないかと思います。

1 2 3