再来
何が再来かって・・・
値上げです↓↓↓
お知らせしていたとおり、
2月からまた、人間の食品だけでなく動物関係のフードや医薬品ケア用品等の再値上げが予定されています。
しかしながら、原材料費が高騰しなくても、その輸送費だったり水光熱費も値上がりしているので商品を管理する費用も上がるため、やむを得ないですよね。
とはいえ、フードは毎日消費するものなので、新たな値上げ予定が通達された時に、さすがに思いあまってフードメーカーさんに、失礼ながら「こんなに値上げするの?!なんとかならないの(泣)???」と言ってしまったほどですが・・・
作る側としては、『良いものを届けたい。』『このご飯(ケア用品・薬品)を使って動物たちが健康であってほしい』という想いが強ければ強いほど、やはり質は落とせないという結論になるのは当然なのかなとも理解できます。
この昨今の情勢で心がけたいのは、“真に価値のあるものを見極める”ということです。
例えば食品・医薬品・サプリメント関係のものは、保管する湿度や温度、衛生面に十分配慮する必要があります。(前提として販売や処方するのに必要な資格もあるでしょう。)
保管にかかる費用を削ってしまってはいくら安く提供できたとしても品質が落ちてしまい、本来求められている機能を得られないだけでなく悪影響を及ぼしマイナスとなってしまいます。
価格だけを見ていてはわかりきれない、計り知れない、努力や苦労やコストや付加価値が詰まっているものをいかに正しく捉えるか。
管理一つを取っても、しっかり行なわれているのか、知識のある人が責任をもって正しく販売しているか、販売した後の相談に乗ってくれるかどうか。そのようなところも目には見えない大事な“商品の価値”です。
フードの中には、原材料である家畜のご飯(遺伝子組み換えを使わないetc)や育て方(成長促進剤を使わないetc)、まで気を配っているフードもあります。
毎日消費するものの値段が上がるということは確かに『え・・』とナイーブな気持ちになってしまうのですが、それにより、“健康な体を作ってあげたい”というメーカーさんの想いが響きづらくなってしまわなければいいなぁと願っています。
早く、人間も動物も不安が少ない毎日が送れますように。
くさか違い
今日は、当院開院以来たびたび起こるお話を・・・
当院は、みなさん知っての通り、院名が “くさか動物病院” ですよね。
日下院長がやってる病院だからわかりやすく“ くさか動物病院 ”と命名したのですが、
実は、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、同じ病院名の動物病院が埼玉県にもございまして・・・
開院以来、埼玉県の方の病院と間違えられてたびたびお問合せがございます😅
LINEのメッセージで、見覚えのない患者様から「おせわになりました」の、ご丁寧なメッセージが届いたり、埼玉の病院で行なっている治療法についてのお問合せがあったり、
逆に当院の木曜午前の予約を取ろうとして、埼玉のくさか動物病院さんの方で予約を取っていたり・・・
(当院の予約診察は木曜午前だけです。現段階では基本的にその他の日は予約制ではございません。)
その他、「本日or近日来院予定」とのことでご連絡をいただいていて、その後何も音沙汰なく、ご連絡後いらっしゃらない方がたびたびだったり。。
極め付け、年末に驚愕したお話のことですが、
いつもお世話になっている業者さんが来院され、注文内容について直接確認したいとのことで私が呼ばれ、担当の方からパッと見せられたFAX用紙を見たところ、うちの院長の文字でしたので(スタッフの字であればスタッフに確認するのですが)、『あぁ、うちの院長が書いてFAX注文をかけたんだな。』と思い、内容を確認しに院長のところに行ったのですが
うちの院長は「え?そんな注文したっけ?」という、なんだかよくわかっていない様子。診察が終わってから対応するように伝えて私はその場を去ったのですが、後ほど院長がその業者さんが持っているFAXを確認したところ、埼玉のくさか動物病院さんによる注文用紙だったというオチ。
その話を聞いて、「ちょっと待って!!だってあの字は間違いなくあなたの字でしょ?!!」と、耳と目を疑いました(笑)
スタッフにFAXの字を確認してもらっても、「え??コレ、(うちの)院長先生の字ですよね??」「だってだって、このkusakaの書き方だって一緒だし! (うちの)日下先生が書いたとしか思えない!!」という、スタッフまでザワザワする始末。
そのFAXを、埼玉の日下先生が書いたのかどうかは不明なのですが、まさかここまでの勘違いエピソードが出てくるなんて・・・別なスタッフさんが書かれたとしても驚きです。
2022年最後にして最大のビックリ事案でした。
ちなみに、埼玉の方の先生は我々の6個上の大先輩なのですが(大学は違うようです)、卒業してからご自身の病院を開院するまでのスパンも一緒ですし、なんとなくですが、雰囲気も似ているような???(もちろんあちらの先生の方が素敵そうな雰囲気ですが!)
距離が離れていますし、コロナ禍でセミナーもオンラインのものが多くなってきているため、直接お会いする機会はほぼほぼないかと思いますが、いつかどこかでバッタリ・・。なんてことがあったらいいなぁと私が勝手に思っております😆
(ちなみにうちの院長は以前、「埼玉の患者さんから連絡がありましたよ。」という事をお伝えするため、あちらの日下先生の病院にお電話かけたことはあります。)
というわけで!!
双方の病院取り違えには十分ご注意くださいね!
迷子のお知らせ(追記あり)
迷子になっています
アメリカンショートヘアの男の子3歳が、東向陽台3丁目付近で行方不明となりました。
もしも保護された・見かけたという方がいらっしゃいましたら当院までご連絡いただければと思います。
【追加】南光台にて迷子の猫ちゃんです。
ジワジワ値上げ
今年の6月はかつて無いほど、値上げ値上げ・・・の月になっていますよね。。
どんな料理にも使える玉ねぎ。今まで家計の味方だった玉ねぎが1個150円以上となっており、スーパーで悲壮感に包まれてしまっている私です。(もちろんワンちゃん猫ちゃんに玉ねぎは絶対NGですよ!)
人の食材だけでなく、水光熱費や、輸送費、お花、医薬品、動物用フード、医療機器に使用している資材等々・・・あらゆるものが値上げラッシュ。
あーーぁ。と思ってしまいながらも、この世界情勢を考えると、止むを得ないですよね。。
そんなとき思い出すのが、あの東日本大震災の日からの1週間。当時はまだ大学のある青森県十和田市にいたので、そこまでの被害はなかったものの、電気は止まり、少量のガソリンを買うにも長蛇の列。どこのお店の棚にも商品は陳列されておらず。
__________お金があっても、物が買えない。
この事態を体験してしまうと、今は物が買えるだけでありがたい。購入できるように動いてくれている人たちがいてありがたい。と感じるようになりました。
現実、コロナ禍やガソリン高騰により光熱費の高騰で事業を辞められてしまったお花屋さん、農家さんも多いと聞きます。
品質を落とさず、消費者やお客さんの笑顔のために頑張っている企業さんはこの苦境に潰されることなく頑張ってほしいなと思っています。
動物業界も以前から値上げする商品はチラホラありましたが、7月から全般的に大きく値上げの傾向にあります。しかし、犬猫用ご飯にしても、医薬品・検査機器類にしても、品質を落とせないからこその値上げであり、その点はご理解いただければと思います。(主にフード類の値上げが多いかなと思います。)
動物用ごはんも、昔に比べ大きく品質が向上していますが、それは大切な家族であるワンちゃん猫ちゃんのために。より良いものを。と考え努力されてきた結果です。
また、動物福祉の観点からも、粗悪な環境で、抗生剤漬けにされ、効率よく数を増やすためにホルモン剤を使われ育てられる家畜より、
コストがかかっても自然に近い状態で伸び伸び育てられた家畜の方が免疫力が高く、我々に提供される品質的にもより良いものになります。
値段が安いというだけに価値が置かれてしまうと、結果的に1つ1つ丁寧に高品質なものを提供しようとする企業さんの需要が減ってしまうことになります。
広く深く相手のことを考え、してくれたことや、提供してくれること、開発してくれたことに感謝の気持ちを忘れず、いつかまたみんなが穏やかに過ごしていけるような世の中に戻れるように、私なりの解釈で、「値上げ分は応援料金」と思って購入していこうと思っています😂
共感疲労とともに生きる
コンパニオンアニマル獣医師のための世界的ジャーナル誌を読んでいて(←なんかものすごい雑誌のように聞こえますが、薄くて読みやすい雑誌です)、「共感疲労」について書かれたものがあったので、今回はそちらの話題をしたいと思います。
読んだのは結構前なんですが、筆が遅いので結局アップするのが遅くなりました。
まず「共感疲労」ってどんな疲れ?? 相手の話に『うんうん』と頷いていることに疲れてしまうこと? と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、この「共感疲労」というものは、相手の想いに強く共感し、当事者でないにも関わらず心を動かされ、同情することにより自身の心にも負荷を負ってしまう、いわば“思いやりの代償”として受ける心の傷のことです。
共感疲労は、獣医師をはじめ、介護者や医療従事者などの職業に就く方にリスクが高いと言われていて、
深い思いやりをもつほどに、助けようとする相手の苦しみに心が埋め尽くされ、緊張が極度に達してしまうために受けてしまう心的外傷のようです。
動物病院という場所は、飼い始めてすぐの、子犬子猫を迎えた喜びを共感することもあれば、虐待を受けた動物の治療をすることも、飼い主さんと長年連れ添ったであろう動物の最期を一緒に看取ることもあるという、1日のうちにも喜怒哀楽の感情が忙しく入り乱れる、まるで心のジェットコースターに乗っているかのような場所であります。
動物病院の繁忙期というのは、一般的に春と言われています。
確かに春の健康診断やフィラリア予防の開始、狂犬病ワクチン時期、新生活スタートとともに動物を迎い入れる人も増えるため、確かにご来院数は多い季節になり、予想される実質的な負担は春の方があるのかな?と思いがちです。
しかし、実際過ごしてみると毎年秋〜冬の季節の方が重い症状でご来院される方も多くなるため、1年の後半時期の方が『今日もようやく乗り切った・・・』と感じることが多くなるような気がします。
これが「共感疲労」を感じて過ごしている結果なのかもしれません。
共感疲労はリスクの高い職業に就く者にとっては完全に排除することができない仕事の副産物であるため、受け入れながら上手に管理していくしかないものです。
“疲労”とつけられてしまうと、要介護者さんや患者さん、患畜さんご家族の方が『負担をかけてしまった』『迷惑をかけてしまった』という、罪の気持ちを感じてしまう人もいるのでは?と思うため、私としてはすんなり溶け込んでこなかった言葉ではあるのですが、むしろこの「共感疲労」は大切な心の代償であり、管理さえ間違えなければ“幸せな副産物”にもなり得るものなのではないかなと思えるのです。
リスクが高いと言われる職業に就いていなくても、普段の生活の中でさえ共感疲労は存在するはずで、例えば自分の大切な家族が苦しんでいる様をみれば自分も同じく苦しいと感じ、ニュースで凄惨な事件・事故が報道されれば心がギューっとなり、
そんな、自身が受けたわけでもない悲しみに対して同じく辛いと感じることができるのは、きっと相手にも幸せになってほしい・知らない人であっても幸せにいてほしいと思える心をもっているからのはずです。仮に相手の幸せを願う心がなくなってしまったら、きっと世の中は自分本位の身勝手な擦れた付き合いで溢れてしまって、彩りのない毎日になってしまうでしょう。
動物に対して、家族に対して、関わるすべての人に対して(共感疲労=)同じく落ち込んでしまって、『自分が気をしっかり持たなければいけないのに・・』『同じく悲しんでいられない』『こんな心の弱いワタシでごめんね』と思う必要はなく、思ってしまったとしてもそれもまた大切にできる感情だと許してあげて、こんなにも心尽くして思える人・動物と出会えたことは最高に幸せなことなんだ。と感じながら心をケアすることが必要なのだと思います。
ジャーナル誌には“ラストまでこの職業を続けるのならLASTが必要”と書かれていました。
LASTというのは、Listen、Accept、Seek、Testの略称で、
Listen:耳を傾ける
Accept:受け入れる
Seek:模索する
Test:試みる
の4つの過程になります。
▷自分が今どういうふうに感じているのか、心に蓋をせず自分の心に耳を傾け(Listen)、悲しみや苦しみを誤魔化さず受け入れる(Accept)。そして泣きたい時には泣き、叫びたい時は叫ぶ(Seek)、最後は誰かにこの想いを打ち明けたり感情を解放する試みをする(Test)。
このLASTは共感疲労の管理に対してだけでなく、色々なことに使える打開策のはずです。
色々な方が1年間を振り返ってみて困難なことがたくさんあったと感じていることでしょう。
医療従事者の方だけでなく、色々な職業の人・家庭のために尽くして頑張ってきた人が「今年もあと少し!」と、最後の力を振り絞って奮闘していることでしょう。(年末年始もお休みのない方も多いですが)
もしくは、もっと尽くしてあげたかった・もっと頑張りたかったのに頑張りきれなかった・・。と自分を責めてしまっている人もいるのではないでしょうか。
自分一人のことだけを考えていない人ほど心の疲労や負担は大きいものです。でもそれは同時に、自分自身に大切な人・守りたいものがたくさんある証拠です。
心が重くなってしまった時は是非、自分に正直に!自身を救済するために! 極限の状態になる前に、“LAST”を試してみてください。
最後のお写真は、最近お迎えしてきてるマジカルブーケたち。
嬉しいことに対しても、もちろん利用していますが、ショックなことがあった時、亡くなった子たちがいる時など頻繁に訪れるようにしているのがお花屋さん(虹の丘のフラワーどさん)。
自分の悲しみを可視化して、なおかつビタミンF(Flowerが心のストレスを癒すという力)ももらえます!
私の実践しているT(Test)は、お花屋さんに行って、店員さんとお話ししてお花をお迎えしてくることかもしれません。
心が原動力
数日前の出来事なのですが、常日頃私のもっとも恐れ、警戒していることが起こってしまい、精神の核が破壊されました😂
もっとも恐れていること=データを失うことです。
小学校か中学校の頃に、“今は情報化社会であるため、色々な情報が溢れているけれど、何かあったときに真っ先に失う記録はソフトウェアに保存された情報、次に残るのは紙に保存された情報、もっとも残るであろうものは石に刻まれた情報だ。”(つまり進化したものほど脆くて失いやすい。)という話を聞いて以来、デジタルで保存された記録に対しては、次の瞬間にもう失ってしまうかもしれないモノという認識を持つようになり、恐怖とともに過ごしてきました。
このため、データは1つの媒体に保存するだけでなく、本当に大切な記録は紙として印刷したり、複数個の記録媒体に保存するように気をつけています。(さすがに石に刻むまでの気力はありません)
しかしながら、そのような万全を期したつもりでいても、データの移行がうまくいっておらず、半分しかデータがコピーされていなかったり、機械の不具合でデータが失ってしまったりということがあるため、私の不安は年々積もり、警戒心もより強くなっていくわけです。
ここ最近はヤマダ電機の店員さんにアドバイスをもらい、衝撃に対する故障リスクが低いこと、データ移行のスピードが早いことからHDDよりもSSDの方が良いとのことで、メインの記録媒体はSSDを採用しているのですが、インスタやHP編集などではApple製品を使うことが多いため、Air dropによるデータ移行を活用し、厳選したデータはAir dropにより飛ばしてiPadでも保存するようになっていました。
自分の作成した勉強資料やスクリーンショットしておいた情報、後から素材として使えそうだなと保存していた写真や動画等々・・・iCloudの容量アップを勧められるほど溜まっていたデータ量だったのですが、、、、
就寝前に思いつきでパスコードを変更してしまったがために、2日後6桁のパスコードが思い出せなくなり、最終的にiPadが使用不可という悲惨な結末を迎えることとなってしまいました・・・・・。
皆さんは知っていましたか?
パスコードを間違えすぎるともう2度と使えなくなることを・・・・・。5分、15分、1時間・・・と段々と使用できない時間が増していく中、必死にパスコードを思い出そうと書き出してみましたが、どれも当たらず。。
結果私はiPadに保存していた全てのデータを失うことになりました。
よりにもよってiPadに保存していたデータ量が多く、PCに保存できる空き容量も、iCloudの空き容量もなく、どこにもバックアップが取れておらず、復元しようもない最悪の結末となりました。
どうやらAppleはセキュリティーが厳重すぎてそのような仕様になっているそうです。 どんなに凶悪事件が起ころうが国家の重要人物が事件に晒されようが、パスコードだけは絶対に教えてくれることも・データを復旧させることもできないそうです。
今回のことをきっかけに、私は安易にパスコードを変えることがどれだけ悲惨な結果を生むかを思い知らされました。
なので、皆さんにはどうかもしもパスコードを変える時があったら、就寝前は絶対にお勧めしません。そしてどこかにメモすることをお勧めします。
そんな事件があり、心が砕かれた私は数日放心状態が続きました。
今は、かつて保存していたHDDも引っ張り出し抜粋して改めてSSDに移行する作業をしています。やはりHDDもデータを読み込めなくなっていたりするものがありそちらもショックが大きいです。 それでも開院から撮り溜めていた患者さんの懐かしい写真が出てきたり、懐かしい思い出を振り返る機会にもなっています。
ただでさえ原動力である心が打ち砕かれているのに、写真や書類の量が膨大なので、その移行作業に時間を取られ、インスタ更新が滞りがちです。
早くデータを整理して楽しい情報を更新していきたいと思っています。
というわけで、今日はただの私の近況報告でした😂
東京オリンピック
昨日でオリンピックも終わりましたね。
オリンピックの中では個人的に男子体操がとても好きなのですが、今回は中継で一度も見ることなく終わりました・・
今回のオリンピックに関しては、開催そのものの是非から、観客動員の方向性まで色々な意見が飛び交いましたが、やはり開会式の様子をTVで見ていましたら、一個人としての“絶対こうであったほうがいい”という意見はもっているものの、
『本当だったら、あの向こうの観客席にたくさんの人の笑顔が溢れていたんだろうな・・』と、淋しくなってしまった会場を見て、複雑な思いが湧いてきました。
広い世界、たくさんの人が関わることに関しては、より“絶対正しい”という結果に行き着くことは本当に難しいことだと改めて感じます。
医療従事者側から見た“絶対正しい”こと、アスリートから見た“こうあって欲しい”という願い、生きていく先の長さからしてもその価値観はだいぶ違ってくるのではないかと思います。
もちろん私は、“日本人”として生まれて、日本に住んでいて、応援するのは“日本”でしたが、
他国の人がこの大変な状況下で努力することを諦めず練習を続けて、コロナウイルスからの感染にさらされることなくこの国にやってきて、無事競技ができたということは、その周りの家族や大会関係者の大変な支えがあったからであって、
それは勝ち負けの結果だけにスポットを当てて、日本が勝ったから喜ばしい。で終わらせるには惜しいストーリー性があるのではないかな。と、敗者の瞳に浮かんだ涙を見ても感動を覚える今回のオリンピックでありました。
さて、2021年オリンピックは競技数が33競技ありました。今回新たに追加されたサーフィン、空手、スポーツクライミング、スケートボードをニュースや中継でチラリと見たところ、ルールはわからないものの、とても見応えがあって面白いスポーツだなぁと思いました。
4年後、8年後、今後もまたオリンピックは開催されていくと思いますが、オリンピック競技の中では、動物と一緒に行う競技が馬術しかないので、今後新競技としてドックフリスビーなどが加わることがあったら面白いかもなぁ。なんて終わった余韻の中で想像を膨らませていました。
それでも、(国によりますが)犬の出入国手続きはなかなか大変なものがあるので(マイクロチップ・狂犬病の感染が無いことの証明・寄生虫感染がないことの証明等々・・)難しいかと思いますが、色々な国の人と動物とが同じスポーツに取り組んで競い合えるなんて、きっと最高に楽しいはずですよね。
と、最後にはどうしても動物関連の目線であれこれ考えてしまう私なのでした。
壊れたコップは直らない
今回の記事は、動物病院と全く関係がない・・(でも繋がっている?)お話。
みなさんすでにお分かりの通り、写真を撮るのが趣味な私。
そんな私は先日お友達の写真撮影に協力させていただきまして、そのお写真がとあるサイトに掲載されているのでそのご紹介です。
今回撮影させていただいたのは、お友達がモデルを勤めるヨガウェアのご紹介用素材。
classmall withというサイトのお写真です。
撮影場所は、ワンちゃんのお散歩や、お子さんの遊び場所としても皆さんよく行かれるであろう七北田公園。
6月下旬に撮影させていただいたのですが、この時期の朝方は緑が蒼々としていてとても美しいです。
湿気が多く、気温差のある時期は体の適応が気候変動に追いつかず自律神経が乱れて体調不良を起こしがち。これは動物も人も同じです。
お友達のmisaさん(インスタアカウントはyogaandme_misa)は、女性の体の不調を東洋医学的視点から相談に乗っていらっしゃるアドバイザーさんです。
体が悪くなってから、その悪くなった部分を手術や投薬により治すのが西洋医学。
一方東洋医学は、病気を未然に防ぐため、内側から体の不調を根本的に治します。
西洋医学は、短時間で悪くなった部分をピンポイントで治すことができ、
東洋医学の治療は時間がかかるものの、体に負担がかかりにくいというそれぞれの良さがあります。
しかし、悪くなってから治す。では、実は健康な状態に戻るまでに多くの負担と時間がかかってしまいます。
一例として、他院で『病気になったら取ればいい。避妊手術で取るのも子宮蓄膿症になってから取るのも一緒だから。』と当初避妊手術希望だったものの、そう言われたので摘出せずに高齢まで過ごしていた。という方がいらっしゃいました。(この一例は、他の病院の悪口でも、避妊手術しない方への批判でもないのでご理解くださいね💦)
実際のところ、手術の手技として“子宮を取る”というところは同じですが、細菌感染により体の免疫が落ち、高齢になった子の手術と、若く免疫が高い子の手術では、麻酔のリスクから、健康な状態に戻すまでの入院管理というのが異なりますし、体への負担、治療期間、費用の負担がグンと大きくなってしまいます。
日々の食べるもの、日常の過ごし方、健康を失わないようにそれらをどれだけ大切に守っていくかが、小さなようでとても大きな違いを生み出すということです。
昨日うちの子がガラスのコップを落として割ってしまいましたが(結婚祝いに大学の友達が贈ってくれたものだったのに泣)、どんなに強力な接着剤で、どんな素晴らしい修復技術を持つ職人にお願いしても、もう同じコップに戻ることはありません。
misaさんはそんな健康に対する価値観がとても共感できるのでお話ししていてとてもためになり、楽しい方です。
もしも人の方で体の不調に悩んでいる方がいらっしゃいましたらご相談してみても良いかと思います^^♪
新しい飼い主さんを募集しています♪ (全頭決定しました!)
あの可愛いパグ×フレンチブルドックさんのMIX仔犬ちゃん達が、またまた大きくなっていました♪
ケーキだったら形崩れの心配がないくらいの状態(≧∀≦) あんなに余裕があったキャリーも、みちみちです(〃ω〃)
(みちみち具合は最後の動画でもよくわかります笑)
この日はワクチンのためご来院。お父さん&お母さんはお留守番。子供達だけでの来院でした⭐︎
一番初めに生まれた子は、やはり一番体格も大きく、体重もナンバーワン!
男の子でボス的な風格が漂っています。
この子は2番目に生まれた子。 この子も男の子で、パグさん寄りのお顔かな??
3番目以降は全て女の子。 女の子らしく上2人に比べると小ぶりちゃんです(^ ^)
仔犬ちゃん達それぞれお顔の色の配色が違うので、私は変わるたびに急いでシャッタースピードの調整を行なって撮影しています(笑)
この子はちょっと困り顔??
お顔が黒めの子はシャッタースピードを遅くして撮影しているので、ブレる確率も上がってしまいます^^;
仔犬ちゃん達は新しい飼い主さんを募集開始しているのですが、こちらの真っ黒の子↓は既に飼い主さんが決定しています!
最後の子は一番最後に生まれたのに一番初めにお耳が立った子です(o^^o) ザ・女の子なお顔立ち。可愛子ちゃんです。
このわちゃわちゃ加減がたまりません。。。
実際にお会いするとその場から離れられない魔法をかけられてしまいます(笑) ワクチンを打つ妹を見守る兄姉妹たち。
何度も言いますが可愛すぎます。
首のリボンの色=お花の印をつけています。 ご興味のある方は当院までご連絡ください♪
終戦記念日
明日は終戦記念日ですね。
8月は日航機墜落事故から、終戦記念日があったりと、命の重みを思い出させる出来事が多い月だなと思っております。また、昨年もそうでしたが、暑さによる負担からか、8月は亡くなる子が多い月でもありました。
毎年この季節になると戦争関連の番組や記事が多く取り上げられるようになり、改めて命の大切さ・尊さに胸が苦しくなるのですが、同時に、あれほどの惨事に後悔した歴史のある世界から、未だに戦争が消えないのは一体何故なんだろう・・。と理想と現実のギャップ、自分1人の認識だけでは変えられないこともあるという現実に、とてつもない無力感と絶望感が押し寄せてくることもあります。
中学の時の文集で、とある先生が書かれた記事がとても印象に残っていて、今でもよく思い出すことがあります。
それは、“幸せ”について書かれた文章です。
うる覚えで、ところどころ正確ではないかもしれませんが(私の個人的な編集が入っているかもしれませんが)、一部ご紹介したいと思います。
ある日、『先生?幸せってなに? 幸せってどういう事をいうの?』と生徒に聞かれ、その時は『幸せっていうのは人によって感じ方が違うから、一言で言い表すことはできないよ』と答えたのですが、先生は後から考えてみて、『本当にそうだろうか?』と思うようになります。
例えば、うんと丁寧に淹れた紅茶をお気に入りのカップで飲む時、温かいお湯に浸かって今日1日の疲れをとる時、暖かい日向で微睡む時、ふかふかのお布団でゆっくり寝ている時、大好きな人と一緒にいる時。。。そんな時、『あーしあわせ!私って、しあわせ者だなぁ。』と感じる。
結局のところ、価値観は違っても、”しあわせ〟に感じることは人によってそんなに違うものではないんじゃないか。
というものです。
確かに、辛いと感じることには人によってかなり差があって、“お金がなくて辛い”と感じる人もいれば、そうでない人もいて。“伴侶がいなくて寂しい”と感じる人もいれば、一人を謳歌できる人もいて。
部屋が汚くて耐え難い人もいれば、全然気にしないという人もいて。
人の不幸は千差万別、でも反対に、「幸せ」だと感じることは内容に差はあれ、核となる部分はみんな大きく違わないはずというのです。
日本人は、『自分がされて嫌なことは人にもしないようにしましょう』という教育で育ってくることが多いと思いますが、それならば同時に、『自分がされて嬉しいことをどんどん人にもしてあげましょう』でもいいはずです。
例えば、部屋が綺麗でいて良かったと思う人はいても、綺麗で不愉快と思う人はそういないはずです。なので、『幸せ』に照準を合わせた方がより人の心に響くのではないかと思います。
なので、病院を開業してからは特に、飼い主さんにとって・動物たちにとって、どうなことをしてあげると幸せに繋がるかを想像して取り組むようにしています。
お盆期間中に病院を開けるようにしているのも、LINEで24時間メッセージが送れるようにしていることも、時間外でも電話が転送されるようにしていることも、少しでも飼い主さんの『不安感』を取り除けたらいいなと思っているからです。
スタッフや我々がすでに病院から離れていたり、都合により対応できない場合があっても、自分たちが知っている病院を紹介できたり、応急処置などをアドバイスできたら少しでも安心感に繋がるかなと思っているからです。
このお盆期間中の3日間、獣医さん体験として、私たちの仕事に触れてもらう企画を行っていますが、我々の子供達も含め、将来今の子供達がどんな職業に就いたとしても、『どんな仕事も誰かの幸せに繋がっている』という幸せを感じて仕事をしてもらえたらなと願っています。
孔子の言葉に「汝の愛するものを仕事に選べ、そうすれば生涯一日たりとも働かなくて済むであろう」というものがありますが、自分の周りの人の幸せを願い愛せる人になれたら、きっと好きな仕事にたくさん出会えるはずだと思います。
そして周りの幸せが自分の幸せと感じることができたら、誰かを傷つけようとする戦争さえ無くなっていくはずだと信じるしかありません。
ネット上では顔が見えないからといって、平気で人を傷つける言葉が飛び交っています。でも人間に認識されないだけで、光となって何億光年後もその行為は宇宙に刻まれていきます。
私も短気なもので、色々なことにすぐ怒ってしまう性格なのですが(^_^;)、憎しみからは何も生まれないどころか、さらに憎しみが生まれてくるので、最後にはとてつもない疲労感に襲われて終わります。
嫌なことは一定数出会ってしまうものですが、そんな時に切り替え下手な私を変えてくれるのはいつも患者さんの温かいお言葉だったり、出会った人の優しい触れ合いです。
よくできた物語だと思うのが、『北風と太陽』。 誹謗中傷より、温かい言葉がどれほど人の心を動かすか。
戦争を経験していない私ですが、今一度この終戦の月に多くの人に『命を思いやる優しい気持ち』を心に刻んで欲しいなと願っています。