スタッフブログ

2023.04.10

予防について詳しくなろう!

先日、予防薬セミナーが開催されました!(先日といってだいぶ経過してしまいました・・・)

毎年使っている予防薬ですが、さまざまな寄生虫をどのようにして予防しているのでしょうか?

もしかしたら普段の診察だけでは十分なご理解まで進んでいないかもしれません。

そこで今回はネクスガードシリーズのTV CMでお馴染みの日本全薬工業株式会社様とベーリンガーインゲルハイム様にお願いし、1時間ほどのセミナーを行なっていただきました。

新型コロナウイルスの感染防止も徐々に緩和されている中ですので(当院では院内において今のところ不織布マスクのご着用継続をお願いしております。ご協力をお願いいたします。)、セミナーの参加特典に加え、おやつとして、お茶やお菓子(カズノリイケダのクッキー)のご提供も行われました。

今回のセミナーで取り上げた寄生虫は、フィラリア・ノミ・マダニという、わんちゃん猫ちゃんがメインで予防している3つのものについて。

“フィラリア”犬糸状虫という名前ですが、犬はもちろんのこと、実は猫ちゃんにも感染する寄生虫なのです。

とはいえ、今では飼育されている猫ちゃんのほとんどが室内飼い・・。「お外に出ないから、予防の必要なんて無いんじゃないの??」と思われがちですが、

野良猫ちゃん完全室内飼いの猫ちゃんを対象とした研究によりますと、双方のフィラリア感染率に差は見られなかったということです。

それでも、なぜわんちゃんより猫ちゃんのフィラリア症について馴染みが少ないかというと、猫ちゃんの場合、フィラリアに感染しても生体反応としてフィラリアをやっつけてしまうため、検査上なかなか検出しにくいのです。

 

ここで、

「ーーーーーちょっと待って。生体反応でフィラリアをやっつけられるなら、薬の投与なんて要らなくない??」と思われた方がいるかもしれません。

実はこの点がポイント。

原理はアレルギー反応と似ているのですが、

いくら体内に入ってきた抗原(アレルギーの素)を自分でやっつけられたとしても、それが徐々に体の負担として蓄積し、いずれ大きなアナフィラキシー反応として重篤な状態に陥ってしまうのです。

このため、猫ちゃんの場合も、アハフィラキシー反応が出ないように投薬により予め虫の感染を防いであげる必要があるのです。

馴染みはないけれど、実はとっても大切な猫ちゃんのフィラリア予防。ぜひ猫ちゃんを飼われている飼い主さまには覚えていてほしいと思います。

 

わんちゃんを飼われている方には、すでにご存知の方も多いかと思いますが、

改めて、このお薬はフィラリアという虫を駆虫することでフィラリア症という病気を予防する薬であって、蚊に吸血される時に入ってくるフィラリアという寄生虫の“感染”を予防するものではないということを再度ご認識いただければと思います。

駆虫薬の作用機序としては、蚊の吸血により注入されたミクロフィラリアが成長する過程で駆虫してくれるというお薬なので、

わかりやすくいうと、こちらはフィラリアに対しては駆虫薬なのです。

感染していた虫をまとめて駆虫するお薬となるため、「寒くなってきて、蚊も見られないからお薬はもういらないでしょ。」ということになると、過去1ヶ月以内の間に感染していた虫を落としきれず、フィラリア症になってしまうため、せっかく7ヶ月ほど投薬していた努力が最後の1回を投薬しなかったために無駄になってしまいます。(地域・気温の推移によって予防期間は異なりますので、7ヶ月はあくまで当院の1例となります)

処方されたお薬は、飲み残し、飲み忘れのないよう、指定された期間しっかり与えて下さいね!

 

 

そして今回のセミナーでとても興味深かったお話が、ノミの実験のお話。

犬1頭にノミを100匹感染させる実験を行った後、1時間後に一体何匹のノミを発見することができるか。という実験のお話です。

結果、発見できたのはたったの5匹。  繰り返しますが、100匹中、たったの5匹・・・・・です・・・

つまり、飼い主さんが「ノミを1匹見つけた!」という時点で、すでに犬の体にはノミの成虫が20匹も潜んでいるというわけなのです。。。

想像しただけでゾワっとするお話ですよね。しかも、ノミのライフサイクルはたったの14日。2週間ほどで卵を産んで幼虫から蛹になり成虫へと成長するため、1匹成虫を発見した時点でノミファミリーはその何十倍もお家の中(カーペットなど)やわんちゃんの体に潜んでいることになります。(ノミの成虫1匹に対して、蛹はその2倍、幼虫はその7倍、卵はその10倍の換算です。)

ノミは感染してから1〜2日ほどで産卵をスタートするので、いかに予めの、が大切かということがよくわかりました。

 

 

そして最後は近年大変問題視されているマダニによる感染症

ダニを媒介として感染する病気には、バベシア症、ライム病、日本紅斑熱をはじめ、SFTS重症熱性血小板減少症)という、血を止める働きをもつ“血小板”が減ってしまう病気があります。(症状としては他にもさまざまあります)

このSFTSが最近とても多く、しかも致死率10〜30%と大変危険な感染症として注意が必要です。

マダニから直接感染することもあれば、わんちゃん・猫ちゃんを介して感染する危険性も高いため、飼い主さん自身も草むらに入る際にはマダニに噛まれないような服装でいることが大切であり、わんちゃん猫ちゃんも毎月の予防をしっかり行うことが大切になります。

 

キャンプドックランに行く方はもちろん、普段のお散歩コースがコンクリート上という方でも、ワンちゃんは脇道の臭いを嗅ぐため、頭から草むらに突っ込んでいく仕草によりマダニをつけてしまうことはとても多いです。

昨年もお散歩に出かけただけでダニをつけていらっしゃるわんちゃんが多数いらっしゃいました。

院内で捕獲されたダニをジップロックに入れておいたところ、程なくして無数の卵を産んだマダニもいて、スタッフは震え上がりました。もう魚卵が食べられなくなるくらいなビジュアルでした・・・😭

 

お薬の投与を行うと、効果は約1ヶ月ほど持続しますが(ノミマダニの薬効としては、フィラリアと違い予防薬という認識でOKです)、決してマダニを寄せ付けない薬ではないため、マダニが体表に乗ってしまうことはあります。

マダニが吸血を開始して動物の体内の薬の成分を取り込むことによりマダニを殺す。という機序になりますので、もし万が一体にマダニの姿を見つけても、投薬済みの方であればは慌てる必要はありません!

数時間以内に死んでポロッと死んで落下していきます。

ダニは目の縁やお顔・お耳・足の指の間など皮膚の薄い・柔らかいところを狙って噛み付いてくることが多いですが、お腹や背中にももちろん寄生します。物理的対策としてはお洋服を着せてあげたり、お散歩の帰りの入念なブラッシング等で対策してあげて下さい。

 

そして万が一投薬されていない方でマダニに噛まれてしまった際は、決してご自身で無理に取ろうとしないでください。

マダニの顎はノコギリのような形状になっており、噛み付いた際に分泌するセメント様物質で口をガッチリと固定され、抜こうと思っても抜けないような状態になっています。

圧をかけたり、力を加えて引っ張ってしまうと、マダニのもつ細菌やウイルスを動物に噴射してしまうことになりますし、マダニの口だけ残して傷口が化膿してしまうことになりますため、

繰り返しになりますが、マダニを見つけた場合には決して無理に取ろうとせず、動物病院へご相談ください。そして何より、予防が大切です・・・・・

動物を介するSFTS感染で多い例が、弱っていた野良猫ちゃんを捕獲して感染/弱っていた猫ちゃんを動物病院に連れて行って動物病院のスタッフが感染という例です。

予防状況の不明なお外の猫ちゃんで弱っている子を発見した際は、ゴム手袋等を装着し、感染対策もしっかりした上で保護してあげてると良いと思います。また、動物病院へ来院される際も、危険性を考慮して病院側にその旨(保護した状況)をお伝えしておくと良いですね。

 

と、ここまで色々な情報を一気に書き込んでしまいましたが、総括すると、

ワンちゃんも猫ちゃんも、

◎ノミ・マダニ・フィラリアのうち、どれも一度感染すると後々大変なので、予防がとても大切であること!

◎フィラリアは駆虫薬、ノミダニは予防薬という認識で!

◎与えられた期間、正しく投薬してあげることが大切!

ということです。

 

予防期間は、冬に差し掛かる前までとなりますので、ご家族全員で今一度病気に対する理解を深めて正しく予防をしてあげて下さいね♪

 

〜ちなみに・・セミナー最後に確認された大切なお話〜

フィラリア予防薬は、要指示薬となっております。(要指示医薬品は、副作用が強いもの、あるいは病原菌に対して耐性を生じやすいもの等、その使用期問中獣医師の特別の指導を必要とするものが指定されているお薬です。)

一部ネット販売などで見かけるお薬は、輸入によるものですと製品名が同じでも、“日本国内で認可されていない成分”が含まれている可能性があり、万が一その服用により中毒症状を起こしても成分が不明なため、病態把握や中毒成分を追えず対処できない可能性がございます。

農水省のHPでも注意喚起されているように、動物病院外で横行しているお薬には実態が不明なお薬がございますため、飼い主の皆様は十分お気をつけ下さい。

 

【おまけ】

お茶菓子のほか、セミナーでご用意いたしました特典たち。

 

 

 

 

2022.11.15

良い歯にしよう

先日、積水ハウスさんの総合案内センターをお借りして、ビルバックジャパンさんによるデンタルセミナーを開催いたしました!!

今回も、あまり密にならないように。と、プレゼント付き企画であったことから、参加者は5組様までとさせていただきました。

ワンちゃん・猫ちゃんの歯の構造から、人との違い、口腔内の環境が全身の健康状態にどのような影響を及ぼすのか、ケアはどのようにしたらいいのかを、担当のAさんにわかりやすく説明していただきました。

参加してくださった皆さんも、質問コーナーの際に積極的に質問してくださり、ワンちゃんに対する(今回は参加された皆さんはワンちゃんの飼い主さんになりました。)愛情の深さがとても伝わってきました。

今回のプレゼントも豪華で、このためだけに参加しても良い!というくらいの内容となっていました^^

 

そして、この日はちょうどお昼にスケーリング(歯石除去)の処置があり、病院ではまだ若いワンちゃんの処置が行われていました。

ワンちゃん猫ちゃんの中には、成長しても乳歯が抜け切らず、残ったままになっている子もたまにいるのですが、この子も乳歯が残っていて、その部分に特に歯石が付着していました。

乳歯が残りがちな部分は、上顎の犬歯に多いのですが、この子の場合は奥の、臼歯部分の乳歯が遺残していました。

若くてもこのように汚れが付着している子は珍しくなく、

3歳以上の80%の子が歯周病などの口腔疾患に罹患していると言われているのは、およそ3日ほどで歯の汚れが歯石となってしまうからです。

毎日食後の歯磨きが難しく、さらに口腔内が歯石を作りやすい環境になっているわんちゃん猫ちゃんは、若くてもこのようにあっという間に汚れが蓄積していってしまいます。

こちらのワンちゃんは、飼い主様が早期にスケーリングを検討してくださったおかげで、重度の歯周病までには進行せず、比較的表面の歯石を削るだけで綺麗にすることができました。

これがもし歯周ポケットの奥深くまで歯周病菌に侵されてしまうと、歯槽骨といって歯の根本の骨まで溶かされてしまい、顎の骨が折れてしまったり、鼻の方にまで穴が空いてしまいます。

この子は歯石を除去するだけでなく、遺残していた乳歯も抜歯いたしました。

一緒に暮らす人間のご家族にとっても、決して良い影響が無いワンちゃんの歯周病。 全身状態に影響を及ぼす前にぜひ気にかけてあげてくださいね。

麻酔をかけての処置なので、麻酔のリスクが心配・・・という方も多くいらっしゃいますが、重度歯周病に進行してからでは処置をしようと思っても、全身状態が悪化してしまい、さらにリスクが高まってしまいます。

麻酔なしでの歯石除去を謳っている広告もたまに目にしますが、頭で状況を理解できる人間の大人でも歯医者さんの恐怖というものがある中、何もわからず処置されるワンちゃんの恐怖や不安を考えても、十分に取り除かなければならない奥深い汚れのことを考えても、意識がない中で隅々まで処置できる状態で処置してあげたほうが結果的に負担が少ないのかな。と思います。

(私はお隣のアイビー歯科クリニックさんに行くたびに、「今日痛いですか?!痛くしないで!!」と懇願しています(笑))(院長も大学病院での歯科治療の際に、いっそ全身麻酔で処置して欲しかった。という過酷な処置もあったそうです。)

 

とはいえ、計り知れないリスクというものがあるのでご不安なお気持ちも十分わかります。。(私もとっても心配性なので)

このため、導入してからだいぶ経ちますが、当院の麻酔器はより性能の高いものを使用し始めました。

この麻酔器、とっても大きいので、導入したことにより手術室はミチミチになってしまいましたが^^; 

やはり麻酔は皆さんがご不安になる大きなところだと思いますので、導入して良かったなと思います(^^)

 

11月中はスケーリングキャンペーンを行っておりますが、ご自宅でケアを頑張りたい!という方は、デンタルグッズの割引も行っておりますのでぜひご利用くださいね。(LINEをご登録されている方はさらに割引率がUPします。) 大量購入されたい方は在庫がない場合がございますのであらかじめご連絡をいただければと思います。

2022.07.10

梅雨に多い病気?!

花との思い出話の途中ですが、

ここでちょっと違うお話を。

 

今年は梅雨があっという間に終わっちゃったねーー!!という会話があったかと思ったら、最近また雨の日が多く。 

晴れていたかと思いきや急な豪雨と雷。など、ハラハラする日もありますね。お洗濯を外干しされている方は気が気じゃないかと思います。

 

当院の洗濯物は基本的に室内干し(あっという間に乾きそうなお天気の時は外干し)ですが、6月7月、湿度が上がる季節は全く乾かず毎年途方に暮れています。毎回思うことですが・・乾太くん、欲しいなぁ。

 

さて当院におきましては、毎年梅雨時期は高確率で子宮蓄膿症の子が来院されている印象があるのですが、

今年も早々梅雨が終わったといえ、梅雨再来?と言われているここ数日、高湿度&雨の天気の日が続いておりましたら、、やはり子宮蓄膿症の子が続いてご来院されています。

気圧・湿度・気温と病気との関連性。。統計を取ったらどうなるでしょう?

私個人、統計学はとてもとても苦手なのですが(数学は得意だったのに、統計学は壊滅的でした。。)統計の計算って、できるようになったら面白いんだろうなぁ!と未だに乗り越えられなかった統計学の壁に指を咥えています。

とはいえ、命というものは神秘的なものですから、地球と繋がっている可能性は否定することはできません。統計学で有意差有りにならなくても、もしかしたらこの時期は子宮蓄膿症多いよ!という病院さんが他にもあるかもしれないですね。全国の動物病院さんにもアンケートとってみたいです^^;

 

子宮蓄膿症という病気は、子宮に膿が溜まる病気なので、避妊手術(子宮・卵巣摘出)を終えている子の場合、この病気にかかる可能性は0ですが、もしも避妊手術を終えていない子の場合は気を配っていただきたい病気です。

なりやすいとされている時期は、発情後1〜2ヶ月

特に出産経験のない高齢犬は要要注意です。

(一番最後に子宮蓄膿症になったわんちゃんの摘出された子宮のお写真が載っています。苦手な方はお気をつけください。)

 

膣から膿が出ていれば、飼い主さんが異常に気付きやすいですが、閉塞型の場合は、子宮の中に膿が溜まり続け、子宮が破裂してしまったり、敗血症から多臓器不全に陥ってしまいます。

膿が出ていない場合、外からは明らかな異変が分かりづらいため、「ちょっと元気がないけど、この天気だし、食欲湧かないのかしら・・」と数日様子を見ていることも多い点も厄介なところ。

もしもこの病気のことを頭の片隅に置いていてもらえたら、『もしかして・・・』と病気に気付きやすいかもしれません。ぜひ覚えておいてください。

 

また、お願いしたいとこは、ご自宅で余っていた抗生剤などはむやみに飲ませることは避けてほしいということです。

耐性菌の問題も然り、抗生剤の取り扱いについては注意が必要で、場合によってはその使用によって細菌の細胞壁が破壊され、細菌毒素が放出されてしまうことがあるため、出された抗生剤は、出された症例に対してのみ、指示された日数を飲み切るようにお願いいたします。

余談ですが、抗生剤やその他の錠剤は、高温多湿・直射日光環境を避けて保管することをお勧めします。

冷蔵庫は庫内の場所によりますが、扉の開け閉めにより結露を生じやすい可能性があるため、薬の劣化が懸念されるためお勧めしません。(シロップや座薬など冷蔵保存を指示されているものを除いて)

 

来月は8月。お盆の連休をとられる動物病院さんも多いかと思いますので、異変があったらお早めに。。(なぜか病院が休みの時に限って体調を崩す・・ということもありがちなので、そうなった場合にどの病院にお世話になるか、先にチェックしておくといいですね!)

 

当院の8月の連休は毎年恒例で上旬に取っております。(臨時休診:8月2、3、4日) お盆期間は診療時間の変更はあるかもしれませんが、診療予定ではおります。

ただし、お盆前後は業者さんがお休みに入り、ご飯の注文は致しかねますので、できれば在庫状況を確認し、7月中にご連絡いただけると助かります。

 

では、飼い主さんも体調崩されませんよう、ご自愛くださいね。

 

↓↓子宮蓄膿症の子宮の写真があります。苦手な方はご注意ください。

 

↓↓

 

↓↓

 

↓↓

 

↓↓

パンパンに膿が溜まっています。(これでも完全閉塞になっていなかったので溜まっている量は少ない方かな・・)

 

 

2022.05.11

異物は続く

前回の、異物記事をアップした翌日、なぜか再び異物案件がありました・・・。

感染症や気圧・気候が影響するような症例ならまだしも、なぜか全く影響し合わないような症例が相次ぐことがある、動物病院あるある(??)です。

 

思えば院長勤務医時代も、骨折が続く時期とかありました。。

 

さて、その記事アップ後の異物症例は、1週間ほどずっと元気がないとの主訴で来院。

今回の症例の子はワンちゃんだったのですが(前回の異物2件は猫ちゃんでした。)、もう見るからに顔色が悪く沈鬱な表情でご来院されました。毛に覆われていても顔色というものが分かりますよね。。

 

午後に緊急オペとなり、開腹したところ、見るからに状態の悪い腸が現れ、腸切開したところ、おもちゃの一部のようなものが発見されました。。。

 

以下、腸のお写真と異物のお写真がありますので苦手な方はご注意ください。

広範囲にわたって鬱血していますが、入っていたものがなかなかの大きさの塊なので、だいぶ窮屈な状態で押しやられていったのではないかと思います。

まさかこんなもの↓を丸呑みしてしまうなんて・・・

ワンちゃん用のおもちゃであっても気をつけなければいけませんね。

 

そして、入っていたものや腸の状態にもびっくりだったのですが、さらに驚いたのは術後のお話。

 

こんな酷い状態だったのにも関わらず、術後のワンちゃんの様子がすこぶる元気に。

スタッフから聞いたところ、手術が終わって早い段階からご飯の催促。 ご飯を目の前に「わーーいご飯だご飯だ!!」と喜んでいた様子。あっという間に退院していきました。

今回手術した子は、以前にも大きな事故で瀕死の状態になったところ奇跡的に回復した子だったので、もしかしたら生命力が強い子なのかもしれません・・・。

 

とにもかくにも、、こんなに異物案件で手術が続き、本当にびっくりな5月上旬でした。   

おしまい。  

 

 

・・・となることを願っています。

(余談ですが、手術や入院とまではならないのですが、今度はなぜか原因不明のの吐血案件が相次いでいます・・・。)

 

 

 

 

 

2022.05.06

ヒモってやつは・・・

お久しぶりの投稿になります。

4月の投稿も1度きりで、すでにGWさえ終わろうとしています。というか終わりましたね。

4月は狂犬病予防やフィラリア予防、健康診断などでお久しぶりにお会いできるワンちゃん猫ちゃんたちも多く、とっても嬉しい月でした!

 

しかし、今年は例年の4月よりも、体調不良で来院される子も多かったかな・・という印象でした。

ようやく桜が満開になったと思ったら、あっという間に雨で散ってしまったり、

4月29日も急激な気温の低下でスタッフの自宅地域に積雪があり、その翌日は雪かきのため、朝いつもの時間に来られず。。ということもありました。(嘘のような本当の話です。誰もこの時期雪で遅刻なんて信じませんよね^^;)

 

この嘘のような本当の天候のせいもあり、来院理由に多かったのが“嘔吐・下痢” という胃腸の不調。自律神経が大いに乱れていそうです。

そんな私も先日謎の腹痛に見舞われ時間外外来を受診してしまいました。

 

冷えたり汗をかいたり、着るものも悩ましい日々に、体がついていけないのも無理はないのかなと思います。

 

 

さて、こちらは偶然ですが、この連休中の来院理由で続いたものといえば、紐状異物の誤飲。 

ちなみに紐を飲み込んでしまった場合は致死的な状態に陥ってしまうので、この機会にこちらでご紹介したいと思います。

 

わんちゃん・猫ちゃんが誤飲誤食を主訴に緊急来院することは動物病院で多々あることなのですが(特に、ご家族との団欒時間が始まる夜7時前後が一番多いです!! 動物病院は夜7時まで診療。というところが多いので、ほんとお気をつけください!)

中でも厄介な異物が“ヒモ”

厄介なのに、とりわけ猫ちゃんにとってワクワクしてしまう動きをする代物がヒモ。

 

ネズミを獲るのがネコ、ヘビを獲るのがヘコ、鳥を獲るのがトコと言われるくらい、紐ってヘビのような動きをするので猫の本能を掻き立ててしまうんですよね・・・・・。

もれなく紐の魔力に翻弄されてしまった猫ちゃん2人が偶然にもこの連休中続きました。

 

1人は誤飲して比較的早い段階で取り出すことができたので、術後すぐ退院できたのですが、

もう1人の方は飲み込んだことにすぐには気付くことができず、、

体調に不良をきたして時間が経ってから、お子さんが「そういえば遊びに使っていた紐が無い・・」ということで、紐の誤飲疑惑が浮上してきたわけです。

緊急手術となった日は、ちょうど予定されていたオペがキャンセルとなり、オペ予約に空きが生じていたときでした。(そうでなかったら、緊急手術のため午後の診療時間を・・のLINEが配信されていたことでしょう。)

 

紐状異物がなぜ致命的になるかというと、

蠕動運動(腸の内容物を出口の方へ運ぶ運動)に伴い、腸が手繰り寄せられてしまい、ビリビリに裂けて腹膜炎になってしまったり、血行不良を起こし壊死につながってしまうからです。

一般的に紐を飲み込んでしまった時の腸はアコーディオンに似ていると言われますが、

お裁縫をする人だと、ゴムパンツやスモックの襟袖のクシュクシュ部分を想像してもらうと、なんとなく雰囲気がわかるかも??しれません。

あのゴムを通す部分を腸だと思ってもらえたら、ギューっとする感じがなんとなく理解してもらえるのではないでしょうか・・・。

 

文章で伝えるにはなかなか限界があるので、実際にヒモによりアコーディオン状になった腸のお写真をご紹介したいと思います。苦手な方はご注意ください。

 

・・・あぁ、確かに似ている。 と感じていただけたでしょうか。

紐を取り出して正常になった腸と比べると、よりわかりやすいかもしれません。

 

血行も悪くなっており、腸が鬱血した状態でしたが、破けていなかったのが幸いです。

 

手術により取り出した紐はこちら。

 

ついでにもう1匹の猫ちゃんの紐はこちら。

どちらも、どこのご家庭にあってもおかしくない、一般的なヒモですよね。

 

皆さんのお宅にも、このような紐が動物たちの手の届くところに置かれていないか、この機会に一度確認してみてくださいね。 

もしかしたら「いつかアレ(紐)で遊んでやろう。。」と目を光らせて待っている猫ちゃん・わんちゃんが側にいるかもしれないですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021.10.29

心も身体も健康に

春先も梅雨入りの時も、夏から秋に変わる時期も、しょっちゅう私が『寒暖差に気をつけて・・』なんて述べているので、「もうそんなの1年中気をつけていなきゃいけないじゃん!!!」というレベルまでしつこく感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、、

 

実はこの寒暖差での体調不良は本当に予想通りくるものでして、立て続けにみんな下痢の症状/立て続けにみんな吐いている・・・といった主訴となる日があります。時にはてんかん発作の子の連絡も続けて来る日があるため、寒暖差だったり気圧の変化が身体に与える影響は軽視できないと感じています。

人の方でも“気象病”といって、なんか今日は体が重だるいという日がありますよね。

 

これらの不調は自律神経の不調が関連していることが多く、動くべき時に動けなかったり、逆に休むべき時に活発になってしまうという、体のアクセルとブレーキがうまく働かないため、事故に遭いやすくなるというイメージです。本当は副交感神経を働かせて一生懸命食べ物の消化をしていなければいけないのに、機能しなかったため消化不良となり下痢になる・・といった流れです。

 

動物はほとんど毎日毎食同じフードを与えることが多いと思いますが、

人の方だと、寝不足で疲れている日も、風邪の日も、絶好調で元気いっぱいの日も、「毎回同じくカツ丼を食べる」「毎回同じくこってりラーメンを食べる。」という人はなかなかいないはずです。風邪の時は芯から温まるような鍋焼きうどんを食べたり、おかゆを食べたり、自分の体調と相談したり、未来を予測して食べるものをチョイスすると思います。

 

このように物言わぬ動物たちなので、今日はこういうものが食べたい気分・・今日はこういう気分なんだよな・・・ということを伝えづらいため、飼い主さんは、『なんだか食欲がなくて心配・・』といった不安に悩まされることと思います。

 

天気予報をみて、「明日は急に寒くなるみたいだから温かい格好をしていこう!」「寝るときにちょっと厚手の毛布で寝ておこう」といった調整を、未来予測で行うことにより人も体調を管理/維持できるため、我々よりも体が小さくストレスに敏感な動物たちへも、食べるものや運動の仕方を微調整して予測管理をしておくといいかもしれません。

フードに関しては、いつも食べるものをガラリと変更してしまうと、それはそれで負担となるため、トッピング変更程度の量を変えてあげるのが良いと思います。

 

 

つい先日のお話なのですが、下痢や嘔吐の症例が多かった週の最後に、5匹のわんちゃん猫ちゃんが立て続けに亡くなった日がありました。

偶然・・といったら偶然集中しただけなのかもしれませんが、夏にもそのように亡くなることが集中した日があり(その時は4匹のわんちゃん猫ちゃんが亡くなりました。)、今回は今までで一番多くの子が一度に亡くなったため、ショックも大きい1日となりました。(亡くなったお時間がほぼ同じという子もいらっしゃいました。。)ほとんどの子がお家でご家族に見守られて亡くなりました。

さらに驚いたことは、5匹中3匹のこの誕生日が1日違いだったこと・・(例としてあげると9月1日・9月2日・9月3日のような) 生まれた年も病歴も闘病期間も違うのですが、あまりの偶然にドキッとしてしまいました。

その日の前日あたりはとても綺麗な満月で、満月の日には亡くなる方が多いというのは統計学上有意な差がなく、満月との因果関係は迷信だと言われているようですが、科学では証明できない何かの力があるのではないかと思わずにはいられませんでした。

 

街路樹も秋色に変わり、木の葉散る風景がどこか淋しさを誘う季節になりましたが、飼い主様のみなさまも心も身体も体調を崩されませんように、料理サイトを見るときはぜひお天気情報と合わせて献立を決められるといいかもしれません。

最近は朝方の乾燥もひどいので、喉のケアをするのに生ハチミツはお勧めです。(こちらの写真はとみやどにあるEight crowns japanさんのremon honey。スタッフ曰く、レモンの皮間感がしっかり感じられるスパイシーなハチミツだったとか。) 院長はじめ、当院スタッフも患者さんの健康を支えるためにも、自分たちも風邪を引かず元気にいなければ・・。

 

そして、ちなみに今現在、10月31日(日)までセルバ2階センターコートにて大人の文化祭マルシェとして、当院でも取り扱いのある無添加おやつ薬膳フードを作られているNatural Treats Wanmore!さんが出展されているので、ぜひ足を運んでみるのはいかがでしょうか?お食事のカウンセリングシートも置かれているようなので、日々のご飯にお悩みの方はご相談してみては!(開催日の中で店主さんがいない時もあるので、ぜひNatural Treats Wanmore!さんのインスタでチェックしてみてください。)

2021.06.22

お口の健康教室

立て続けの更新です!

昨日、6月20日(日)に、積水ハウスさんのパビリオン内でVirbacさんによる歯科セミナーを開催いたしました!

コロナ対策として、密になりすぎないよう、今年は前半後半と分け、それぞれ3組のご参加と制限させていただきました。(本当はもっともっとたくさんの方に聞いてほしい・・・)

 

さらに、時間も昨年より少し削減し、より要点を絞って解説していただきました!

途中や終わりに、飼い主様からのご質問コーナーもあり、疑問に思ったことなどを随時解決していきました。

今回も、わんちゃん・猫ちゃん両方の飼い主様がご参加いただいたので、それぞれ飼われていない動物の飼い主様の悩みも知れたのではないでしょうか?

おうちに帰ってご家族みんなで取り組めるようにと、終わりにはすごろく形式のチャートもご用意してくださいました。

お帰り時には、歯ブラシ・歯磨きペースト等々の入った豪華プレゼントも。。

今年の歯科セミナーのご様子は、取り急ぎインスタの方にはアップしましたが、編集次第コチラにもアップしたいなと考えています。

2021.06.22

再生医療

またいつものセリフなのですが、 書きたいことがたくさんあるのに更新できない日々。

ここ最近はご紹介したい可愛い子も、話題にしたい病気のお話も、話題にしたい治療のお話もたくさんあるのですが、写真ばかりが積もっていき、たった数日前の写真でさえ埋もれてしまって探すのに一苦労・・という状態です^^;

 

なので、今回はとりあえずほぼお写真のみの、軽めの投稿です^^;

カイ先生がやってくれているのは、再生医療の中の細胞投与。

 

腎不全のアメリカンショートヘア(以下アメショで略させていただきます。)さんへの治療の一環です。

ある程度の時間ジッとしていなければならないので、抱っこする方もされる方も大変なのですが、コチラのアメショさんはとっても人が大好きでお利口さんなので、このままカイ先生のお膝の上で投与完了まで大人しくしていてくれました。

再生医療に関してはまた後日更新したいと思います!

2021.06.10

気温も上がり・・〇〇も上がり・・

ここのところ日差しの照りつけがものすごいですね。

風が吹くとまだ心地いいものの、車に乗り込むとムワッとした熱気が立ち込めて、まるで夏本番の不快さに思わず顔をしかめてしまうしまう毎日です。

 

さて、この暑さのせいか、最近また胃腸の不調を訴えるわんちゃん・猫ちゃんが多い印象です。

そして不調なのが当院のネットワークシステム・・・

毎日フル稼働の機械類。本人たち(機械)も動くたび熱を帯びるのですが、その熱が冷やされる機会も失いつつあるためか、ルーターなどはかなり熱々状態。Wi-Fiが繋がらない事態が多発しており、受付・会計が思うようにいかず、患者様にはご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

さらに申し訳ないと言えば、ビルバックさんから値上げの告知があり、やむを得ないこととわかりつつそれに準じることとなりました。

偶然のタイミングなのですが、今月は歯の健康強化期間として、当院では歯磨きグッズ20%OFFしているので、今一番買い時!となりました。使用期限なども考えつつこの機会にまとめ買いしても良いかもしれません。

 

受付内側から、『なんだろ?あのはみ出てるホワイトボードは・・・前は無かったのにな。』と思って見ましたら、スタッフがこのようなものを作ってくれていました。

スタッフの手書きホワイトボード作品は毎回いつも可愛いです(*≧∀≦*)

 

※Wi-Fi不具合から私の仕事も全く捗らず。 誰かパソコン・ネットワークのことならなんでもお任せ!!な人が常駐していてほしいなぁ😂

ネットが繋がらないと何もできない私は途方に暮れております。

2021.04.25

寄生虫ゾクゾク

今年すでにマダニ、フィラリア、その他寄生虫感染が続々確認されています。

こちらは血液中のフィラリアの子虫動画です。

フィラリアは、を媒介として感染する寄生虫です。 蚊に刺されることでできた傷口からフィラリアの幼虫が筋肉内に移り、2ヶ月ほどで血管へと入っていきます。 血管は出口がないため、一度血管に入ると駆除することが大変です。

この感染例は、残り1、2ヶ月のお薬投与をしなかったために感染したワンちゃんです。

フィラリアのお薬は、まだ皮下・筋肉に留まっているフィラリアを駆除する駆虫薬なので、「涼しくなってきたから・・」「もう寒いから蚊はいないだろう・・」と残りのお薬をやめてしまうと感染するリスクが高くなります。(あと、せっかくこれまであげてきたお薬代も無駄になってしまうので、もったいなくなってしまいます(泣))

地域によって投与期間は異なるので、必ず動物病院で指示された容量用法を守って与えてあげてください。 (自動販売機などのあったかい場所に隠れて冬場もチラリと目撃する蚊もいたりすることや、ダニ予防は期間が長いので通年予防されている方もいらっしゃいます。 採血が苦手な方も、通年予防だと次回から採血なしでお薬処方できるのでそうされている方もいらっしゃいます。)

 

残ったお薬があるからと、投与始めの検査をせずに投与を開始してしまうこと / 人からの譲渡を受けることも大変危険です。 先にもお話したように、血管は出口がないため、感染している中フィラリアの駆除剤を与えてしまうと死んだフィラリアから出される物質によりアナフィラキシーショックを起こしてしまったり、死んだ虫がどこかの血管で詰まってしまうとそこから先が壊死してしまいます。(心臓で詰まると死に至ってしまいます。)  

 

次はマダニです。 近年よくニュースにもなっているマダニから感染する重症熱性血小板減少症(SFTS)は、今年もすでに発症例が報告されています。 

こちらの画像は血を吸ってパンパンになった飽血成虫のマダニ。

寄生したてはずっとずっと小さく、見逃してしまいそうなくらいの大きさですが、血を吸うと大きくなり、綿棒の先程の大きさにまで膨れあがります。

当院にご来院されたワンちゃん・猫ちゃんも、ダニをつけていらっしゃる患者様がすでに多くいらっしゃいます。(ダニ1000匹ほどいた猫ちゃんもいらっしゃいました・・・)

お薬による予防だけでなく、お散歩から帰宅したら入念にブラッシングをしてあげること、飼い主様も、草むらに行く際は長ズボンを履くなど、十分ご注意ください。

 

そしてこちら↓は、マンソン裂頭条虫の虫卵です。

ヘビカエルを食べることで感染してしまう寄生虫です。 人も直接ヘビやカエル・ミジンコ等を食べると感染の可能性がありますが、ワンちゃん猫ちゃんからは感染することはありません。

糞便中にはその他にも螺旋菌が多数いました。

 

最後のご紹介は、シラミ。 なかなかのビジュアルです・・・

とうわけで、ゾクゾクしちゃう寄生虫感染が相次いでいます。 注意!!!!!

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