スタッフブログ

2021.05.03

人も健康診断

5月に突入しましたね! 色とりどりのお花が咲く春先も大好きですが、緑が元気に輝くこの新緑の季節もとても大好きです。

3月・4月はフィラリア検査ついでに健康診断を行われる患者様も多かったですが、実は当院の看護師・獣医師スタッフもお隣のタウンクリニックえんさんで健康診断を行っていました!

このお仕事をしているので、予防の大切さは身に染みているスタッフたち。

 

院長は体調面で気になることがあったので、健康診断前に、先に別病院で普通に検査を受けました。(気になっていたのは私の方で、院長は時間がないことを言い訳に結局グダグダ行かないので私が勝手に予約を入れた次第です(笑))

実はのお話、今回院長が行った検査は胃カメラ大腸内視鏡で、大腸内視鏡を行った結果、13mmほどの腫瘍が見つかり、病理検査の結果あと少しでになるという手前の状態だったとの判定でした。

 

ずっと気にかかっていたものの、虫の知らせといいますか、この時は特に『なんかすぐにでも検査を受けさせないとダメな気がする・・』とムンムンしていたので、勘を信じて本当に良かったな・・・と。しみじみ思いました。 

言ってもまだ30代の院長。胃カメラ・大腸内視鏡は一般的にはまだまだ真剣に考えなくても・・という年かもしれませんが、年齢に関わらず、ちょっとでも不安があればやはり早い段階で健康診断なり検査は受けたほうがいいのだなと実感しました。

 

この他、同時期にアミノインデックスという検査も行いました。

これは、癌である可能性がどれくらいあるか(男性・女性でなりやすい各癌の確率を出してくれます。)、心筋梗塞・脳卒中・糖尿病発症リスクがどれくらいあるかを判定してくれる検査です。

検査を受けたのはアミノインデックスが先でしたが、結果を聞きに行ったのは大腸内視鏡の病理結果が先でした。

 

アミノインデックスの方の結果は、大腸癌リスクがもっとも高く、次に胃癌、3番目に膵臓癌リスクが高いという結果に。まさに日々の症状や病理結果とリンクしており、

受ける前は、一部でアミノインデックスは信憑性がない。という意見も目にしたりはしていましたが、あながち間違っていないかもしれないと思いました。

 

健康診断の最大の意味は、病気の有無を見つけるだけでなく、「自分の今の状態を把握する」というところが一番大きいと思います。

自分の通常な状態はどういう数値で安定するものなのか。自分はどういう部分に気をつけていかなければいけないのか。

今回院長の受けたアミノインデックス検査も、結果に100%囚われて不安に過ごすのではなく、今後可能性が高いのであればピンポイントでその部分に注意して健康診断を受けていこうという動機をもつきっかけにすることができます。

 

今後はこの結果をもとに、「時間がない」と言い訳する院長にも定期的に健康診断を受けさせることができそうです( ̄∀ ̄)

 

 

2021.04.21

今日のハイライト

朝イチ院長が、『しましまONしましまだな!!』と言っていたので、何かと思って覗いてみると、確かにONされていました。

どこが境目か、遠目から見るとわからなくなってしまうかも??しれません。

ちなみにこのアメショさんは、院長によるベスト・アメリカン・ショートヘアー賞を受賞した子です😁

2021.04.21

模様替え

ちょっと前のお話になりますが、スタッフが待合室を模様替えしてくれました!

色々な情報は置きたいところだけど、ごちゃごちゃ物を増やしたくない・・・という中で、スッキリと上手に配置換えをしてくれました!

こちら、キャットリボンのピンバッチもまだ種類がございます。(収益は乳癌で苦しむ猫ちゃんの予防啓発に役立てられます。)

2021.04.16

ドッペルゲンガー?

「あの子とあの子、よく似ているな〜。」

「あの子かと思っちゃった!」

・・・とソックリさんに遭遇することは、たくさんの子が病院に来る中でよくあることですが、たまに本当に元の出身(ブリーダーさん)が同じだった!という事もあるので、似ている子を見かけると「もしかしたら先祖が一致しているかも・・・」と妄想を膨らませてしまう私です。

もちろん、品種・犬種が同じだと“似る”率も高くなるかとは思うのですが、お顔だけでなく体格や佇まいも“似る”要素に大きく関わってきて、それが限りなく近くなった時にスタッフたちも『似てる〜〜!!』と、ちょっとテンションが上がってしまいます。

さらに同日同時刻にその子達が遭遇した場合、嬉しさMAX。

こちらのお写真はスタッフから送られてきたお写真。私がいない時に可愛いソックリアメショさん2人が遭遇したそうです。(1人は入院中の子)

 

可愛いアメショさんには院長からベスト・アメリカン・ショートヘアー賞が授与されますが、もれなくこの子達も授与しました(笑) ←記念品は何もありません(笑)賞の授与を言い渡されるだけです。

“実はそっくりさん。”という子は他にもまだいるので、いつか同日同時刻、待合室で遭遇することがないかなぁ??と密かに期待している私です。

インスタではたくさんの子のお写真をよくアップしているので、『あれ?この子はうちの子に似ているなぁ。。』と感じられている方もいらっしゃるのではないでしょうか?もしそのような子がいたら、いつかばったり出会えると良いですね。

2021.04.03

新しい年度、新しい先生!!

新しい年を迎えたと思ったら、もう新しい年度も始まりました。2021年を迎えてからもう4ヶ月も過ぎてしまったのですね!!

宮城では桜も満開となり、桜以外のお花も咲き誇っている街並みに、出かけたくなってしまう衝動を堪えるのに必死なわたし。

土日は天気も雨予報とのことだったので、きっとすぐに桜も散ってしまうだろうと、考えに考え、誰もいなさそうな早朝を狙って桜の木の下を家族で歩いてきました。

見に行ったところの桜はまだ咲き始めくらいでしたが、朝早くのお花は空気も澄んでいて清々しい表情。

思えば大学時代も十和田の官庁街の桜を撮影しに、一人早起きして出かけた記憶があります。天気の良い日は青空の青色と桜のピンク色が美しく調和していてとても良い写真が撮れます。

 

大学もそろそろ桜が咲く頃かなー??

 

と、、そんな我々の出身大学から、今年度新たに獣医師の先生がやってきました!!

インスタではすでにご紹介いたしましたが、人間の看護師資格ももつカイ先生です!

東北大学の大学病院で看護師として勤められた後、獣医学部に入り直し、今年度見事獣医師となったカイ先生。

みなさまよろしくお願いいたします。

自己紹介は、現在いるスタッフの分も含め、4月のLINEご登録者様限定情報にアップ予定です。

 

インスタでも各社さんの入社式のご様子を拝見しましたが、自分の夢や希望が叶い、新たな想いを胸に出発した新入社員さんの様子に、私たちも気持ち新たに頑張らねばという気持ちになります^^

 

「仕事をしなくても生きていける。」という人も中にはいるのかもしれませんが、仕事というのはお金を得ること以上に、“自分がその役割をすることで、誰かのための何かになる”という意味合いがとても大きい行動だと思います。

例えば農作物を作る人がいなければ野菜を買って食べることもできません。 お家の中で家事をする人がいなければ毎日のスタートさえ切れないことでしょう。 ゴミを収集する人がいなければ町中ゴミで溢れかえってしまいます。 紛争を解決する人がいなければ犯罪率やトラブルももっと高くなってしまうでしょう。 音楽を作る人がいなければきっともっとつまらない世の中になってしまう気がします。

どれか一つでも欠けてしまうと、世の中はとても不便で退屈なものになってしまいます。

仕事をするということは、生活が便利になっているお返し(感謝)として、自分ができることを“仕事”として行い、社会がより良い方向に向くように自分が社会の一歯車になる。ということでもあると思います。

 

カイ先生が当院の獣医師として加わり、くさか動物病院は新たなスタートを切ります。

たくさんの人の笑顔の支えになれるようカイ先生も頑張ってくれると思いますので、ご来院の際はぜひお話ししてみてくださいね♪(今のところカイ先生は木曜日がお休みです。 火曜日は病院自体がお休みです。)

2021.03.11

10年目のこの日に

どんな日でも、どんな時でも、いつでも忘れずに。

2021年3月11日。10年という節目に、色々な思いが溢れた1日だったと思います。

悲しみ・苦しみ・寂しさ・やるせなさ。 たくさんの思いを抑えきれなくなった人もいるかもしれません。

 

でもこんなにも悲しく辛いということは、こんなにも愛していたし愛されていた証でもあると思います。

2011年の3月11日はたくさんの犠牲があっただけでなく、たくさんの人が “生き抜いた日” でもあるはずです。

悲しみのあまり辛くなった時は、こんなにもたくさんの愛を抱えて生き抜き抜いてきたんだ。と、そう思っても良いはず。

今日に笑顔でいられることも、あの時生き抜いた、生きることを手伝ってくれた人への感謝の気持ちの上にあります。

 

 

私があの震災で学んだことは、『またね』の日は二度と来ることはないかもしれないということ。

なので私は、今年の今日という日を、“子供たちとの思い出を作る日”にしました。

二度と来ることがないかもしれない約束事を、できるだけ早くに叶えてあげたいと、お仕事の合間に美味しいものを食べに連れて行ってあげました。

 

あの日のことを胸にしながら、自分の大切な人との思い出を作る日。にしても良いのかな。とこれは私の1つの考えです。

 

あの経験があってこそ出会えた人、その出会い方、絆の結び方があるはずです。

袖擦り合うも多少の縁。で、今出会えている人たちとは過去の少しのズレがあっても出会えなかった、巡り会うべき縁があるのだと思います。

 

写真のお花は薔薇が5本のマジカルブーケです。

花言葉は“あなたに出会えたことへの心からの喜び”です。

 

どうかこれからの未来、たくさんの人たちが良い出会いをして、幸せが繋がれていきますように。

心に希望の光が灯りますように。 

2021.03.08

みんな大事

これは前回の記事の続き的な内容になります。

 

前回、私は 人も動物も幸せになれる世の中になれたら良いな。という動機で獣医師を志したと書きましたが、やはり動物の命が軽視されている以上、その蔑ろにされている命を救う活動もしたいと、大学時代は動物の保護活動をしていました。

学生時代も勉強すること、提出しなければいけない課題、築かなければいけない友人関係等たくさんありましたが、その活動の代表をしていた事もあり、責任を感じて熱心になりすぎ、最終的に体調と心を崩す結果となりました。

 

動物の保護活動では、生まれて間もない子猫もいますし、病気もちの子・心を閉ざした動物など、24時間体制で気を配らなければいけない子も多くいます。

 

冷静になって考えると、まだ親に支えられているほどの未熟な学生が責任をもってやるには精神にも体力にもなかなか負担の大きい活動だったと思います。

 

今では本や映画にもなっているこの学生の動物愛護活動のサークルですが、表面上の美しい部分だけを見て、『すごいことやってる学生がいたんだな!』『この活動を応援してあげよう!』と捉えるのではなく、

 

まだ社会的にも未熟な学生が奮闘しなければならない悲しい実情であったということ。

応援しよう!よりは、応援しなくても良い世の中に、一歩先をゆく大人たちがなんとかしなければならなかったんだな。と受け止めてほしいかなと思います。

 

(暗い部分を書くことは、現在頑張っている学生だったり愛護活動をしている人の気持ちを、嫌な気分にさせてしまうかもしれないのですが、決して傷つけようとして書いているものではないことをご理解の上お読みいただければと思います。)

私の学生の頃は、やはり人間として未熟なだけあって、片手間に愛護活動に参加するメンバーも確かにいました。動物の命の責任よりも、飲み会を優先したり、やるべきと任されていた活動の仕事も放置する学生も確かにいました。

結果として、決して本や映画にできるようなほど素晴らしい活動ではなかった結果になった事も多くありました。

 

また、犬・猫を拾ったという方から、“代わりに保護してくれないか”という依頼も日常当然のようにありました。責任を持って引き取るには限りがあるため、それをオーバーしてしまう場合はお断りすることもあったのですが、『じゃあどうすればいいのよ!!』と罵倒されてしまうことや、『あななたち保護してくれる団体なんでしょ?なんでしてくれないの?』と冷たい言い方をされることもありました。

 

自分にできないことは他人の力を求めることももちろん大事ですが、会社でも自分のキャパシティをオーバーする仕事があった場合、誰かに助けを求めるにしても、『なんで引き受けてくれないんだよ!』と八つ当たりしたり、手伝ってくれたにしても『じゃあ後よろしく』と、その後のことは知りませんと放置することはしないはずです。

引き受けてくれた人がどんな気持ちで受けてくれたかを考えたり、自分ももっとできることはなかったかを考えるなど、少なくてもしてくれたことに対して当然・その後のことは知らん。と思ったりはしないはずです。(はず・・・)

愛護活動でも同じことが言えると思います。

 

例えばペット不可の物件に暮らしていて、自分一人ではどうしても引き取ることができない犬や猫を保護した場合。誰かを頼ることになると思いますが、仮に引き取ってくれたとしても、『あ〜よかった。これで一安心。』と終わらせるのではなく、

引き取ってくれた人はどんな思いをしながらこれからその子と向き合っていくのか、この先どれだけの時間的・経済的・身体的負担を覚悟して引き取ってくれたのか、そこまでを考えることが “してくれた事” に対する本当の感謝であると思います。

人任せにしてそれで終わり。なのであれば、飼えなくなって捨ててしまった無責任な人と変わらなくなってしまうのではないでしょうか。命は大事でも、それを守るために誰かに責任を押し付けて良い理由にはならないと思います。

 

人の意見・考え・価値観はそれぞれ。自分は絶対的にこうだと思っていることも、実は他人にとってはそうではないかもしれません。 前提として、それが他の人に影響を与えるものでなければその信念は持ち続けても良いと思います。

 

学生時代にあった一件のメールにこのようなものがありました。

『里親という表現を使うのはやめてほしい。親のいない子供の新しい家族に使う言葉を動物に使って欲しくない。子供たちが傷つきます。』というものです。

今まで私たちが普通に何気なく使っていた里親という言葉が、知らない間に誰かを傷つけていたのだと知った時、目から鱗でしたが、その表現を控えることが自分たちの損害に直結するものではないと思いましたので、私たちはそれ以来里親という言葉を可能な限り使わないように心がけました。

 

一方、例として「タバコを吸ってたって健康でいられる!」「タバコ吸っても90過ぎまで生きた人だってたくさんいる!」と言って、嫌がる人の前でタバコを吸うとしたらどうでしょうか?その人にとってタバコに害はないという価値観ですが、周りの人がそう思っていない中、その意見を相手に受け入れてもらうことはできるでしょうか?

コロナウイルスのマスク着用の件についても、マスクをすると返って害になる。と頑としてマスクを拒否する人もいると思います。 その人の価値観ではマスク着用をしないということが正義ですが、その周りの人の価値観を蔑ろにすることにはならないでしょうか?

 

自分の意見を主張して良いのは、あくまで他人の価値観を傷つけないことが大前提だと思います。(これも私個人の価値観なのですが)

タバコの件に関しても、マスクの件に関しても、始めに戻って動物を引き取ってもらう件に関しても。

 

世の中には動物が嫌いだったり苦手な人もいます。だからと言って、そのような人にまで、動物を愛でよ。ということを強要してはいけないと思います。嫌いな人の意見も尊重し、動物の命も守れる中間点を探していくことが両者の幸せを確保することに繋がると思います。そのためには人の気持ちを想像するという力が大事なんだと心に思っています。

 

とーーっても長い文章になってしまいましたが、どうか相手の立場になって、優しく思いやれる人がいっぱいいる未来が待っていると良いなと思います。

 

 

 

 

 

2021.03.08

わたしが獣医を目指したわけ

出会いと別れの季節

卒業式や送別会でも用いられるスイートピーの花の花言葉は“門出”ですが、黄色のヒヤシンス『あなたとなら幸せ』という花言葉も、たとえ触れることができる距離にいなくても、心は通じているという出会いと別れの想いを感じる花言葉だなぁと、ここ数年とてもお気に入りのお花の1つになっています。

動物病院は、距離的な別れだけでなく、“死”というお別れも数多く経験する所で、

その出会いと別れの時間は1日にも満たない、本当に短い間だった。という経験も少なくありません。

 

亡くなった子を前にして、この子がご家族とどんな出会いをしてどう生きてきたのだろうかと想いをめぐらせると、動物たちの表情からは『闘病していて苦しかった、辛かった。』という思いよりは『あなたといられて幸せだった』という体から溢れる幸福感の方が勝って感じられ、

あぁ、こんなにも素晴らしい出会い・絆をもった飼い主さん・動物たちと出会えて、私たちもまた幸せだったな。。と

(命が消えた瞬間には不謹慎かもしれませんが)亡くなる瞬間に立ち会えたことですら、私たちは『喜び』『感謝』の気持ちでいっぱいになります。

 

私が獣医を目指した動機を、いつかどこかで書こうかなと思っていたものの(LINEご登録者様限定情報で、他のスタッフはご紹介したのですが)、なかなか話題にする機会がなかったのですが

私が小学生の頃はまだ今ほど動物の命や権利が守られておらず、野良犬もチラホラ道を歩いていた時代でした。

車に轢かれてそのまま横たわっている野良犬も多くいました。 

迷子の犬が友達を見つけたかのように私の後をついてくることもよくありました。

仮にもし人間だったら、車に轢かれていたら大騒ぎですし、迷子で帰れなくなっている犬も周りの人が放っておかないと思います。

それがどうして犬猫なら軽視されてしまうのか。子供心にそれが理解できず、動物の命を守りたいなら獣医かな。と単純に考えたのがきっかけです。

 

それが犬猫を飼う人と触れ合うほどに、その犬猫たちが飼い主さんの心と生活を豊かにしているかを感じる機会が増し、“動物たちの命を支えることで飼い主さんの心を支えられる”、“人と動物のどちらの幸せにも加担できる”、とても良い職業だということに気がつきました。

 

なので、動物が好きだから。や、当初思っていた「(単に)動物の命を救う仕事がしたかったから。」という動機よりも、

『動物も人間も、みんな幸せにする仕事がしたい。』という方がピッタリ当てはまる動機だと思います。

 

どちらか一方の幸せではやはり寂しいことだと思うのです。

 

中には人間を傷つけてでも動物の命を優先させようとする人がいますが、それは賛同できるものではない。というのが私の考えです。

 

獣医師国家試験の合格発表も迫っていますが、どうか新しく獣医師として羽ばたく人たちには、動物だけ・病気だけを診る獣医師ではなく、人の心も大切にできる獣医師になってほしいな。と、偉そうにも希望を言いたいのです。

 

 

 

 

 

2021.02.15

もうすぐ国家試験

いよいよ明日明後日は2021年度の獣医師国家試験が行われます。 私たちの獣医師国家試験はもう10年前となりますが、私は未だに国家試験の夢を見ることがあります。

正確にいうと、国家試験から1年後付近という設定の夢です。どんな内容かというと、国家試験をパスしても実は国家試験1年後の試験もパスしないと正式な獣医師にはなれないというもの。。

国家試験が受かったからといって油断せず、その後の努力を怠るな!と日々戒められている潜在意識が夢に表れているのがよくわかる悪夢?です(^_^;)

 

今年は新型コロナの影響から色々な制約があったり不安も例年以上に大きいかと思いますが、受験生の皆さんには体調を万全にして、尽くした人事に思い描いた天命が下されるように祈っています。

 

我々の国家試験の当日はニュージーランドの大地震があり、その数日後の卒業式当日には東日本大震災があり・・と、あの年以降、より日常の中に災害に対する危機感をもちながら過ごしていかなければいけないなという出来事が増えました。

 

先日の震度6強の地震も当院ではそこまでの被害はありませんでしたが、スタッフの猫ちゃんは割れたガラスで足を切ってしまいました。

患者さんの中でも、しばらく元気がなくなってしまったワンちゃん・猫ちゃんがいたようです。猫ちゃんの場合は特にパニックになって外に飛び出してしまったり、人の手が届かない所に逃げて捕まえられないという事態が起こりやすいので、普段から安心できるところはココ!という場所を用意しておくことをおすすめします。

押し入れ、クローゼット、ドーム型のハウスは猫ちゃんが安心して隠れていられる場所になりうるので、もしも大きな地震が来て避難が必要そうになりそうな場合は、わざと押し入れやクローゼットを少し開けて、猫ちゃんが逃げ込めるようにしておくと、いざ地震がおさまって先に人間が避難する場合、後から迎えに来た時に場所を特定しやすいです。(お水やご飯も入れておいてあげると数日間はお迎え猶予ができます。←真夏は熱中症になり危険ですが)

 

普段から常に気を張って、いざというときにすぐ動けるよう訓練。というのは難しいので、地震が来たら何をするかリストというのをリビング等に貼っておいてもいいかもしれませんね。

 

今では車に貼るマグネットやステッカーで、“家に猫がいます🐈”というものを見かけることがありますが、自分が動けない際に家に入ってもらった人に、ワンちゃん・猫ちゃんに関する指示を書いた紙を作っておくのもいいと思います。(扱い方の注意点、ご飯の場所、ワクチン証明書やお薬の場所、血液検査や病歴のわかる書類等の場所などです)同行避難となった場合も、狂犬病ワクチン・混合ワクチン・ノミダニ予防が必須となることもありますので、いつ避難しても大丈夫なように、『年だから打ちたくない』『どうせお外に出さないから。』『マンションの上層階にいるから大丈夫でしょう』と予防を怠らずにいてほしいと思います。

 

さて、これから春にかけて徐々に予防シーズンが始まります。

予防は病気の予防だけでなく、このような災害に対する行動の自由を持つための備えという意味合いもあります。是非今一度わんちゃん・猫ちゃんのもしもの時を想像して、ご家族とお話し合いの機会をもってほしいと思います。

2021.01.25

今更 半沢直樹

お年玉抽選の動画をアップしてから、全く更新できずもう1月も下旬になってしまいました(゚o゚;;

毎回同じことを言っていますが、書きたいことがたくさんあるのに書けないまま・・気づくとこんなに時が流れている。という状態です。

 

そんな浦島太郎のような状態で、今更録画していた半沢直樹を見始め、夜更かしして一気に見たのですが、、面白かったです。とても。。(途中何かの不手際で何話か消されて見られず・・悔しい。。 そしてこの面白かった感動を誰かと共有したいのに今更感が半端ない。)

 

色々な登場人物がいて、役者さんがとても個性的だし、設定も面白いので、全ての役に魅力を感じますが、私は大和田常務が一番好きかもしれません。

 

半沢直樹のセリフで一番有名なのは『やられたらやり返す! 倍返しだ!!』かと思いますが、大和田常務の『施されたら施し返す!』が私的にもっとも心に留めておきたい言葉でお気に入りでした。

 

今年2021年は東日本大震災から10年目。。。

あの時救われるだけだった人たちも、私を含め当時何をすることもできなかった人たちも、今度は人に手を差し伸べることができることができる立ち位置になっているかもしれません。

 

いつだって忘れずに“ありがとう”の気持ちをもっていられたら最高ですが、忙しさの中で忘れてしまうのであれば、この10年目という節目を1つのきっかけにすることは有効かなと思います。

 

東日本大震災も、その他災害も、今まだ戦いの中にあるコロナウイルス感染も、多くの人の想い努力があって救われてきた人たちがたくさんいます。

コロナウイルスとの戦いも1年以上過ぎ、正直マスク着用や消毒・検温・人との距離を取ることに疲れてしまうこともあります。しかし、周りのみなさんがその小さな努力を積み重ねてくれたことで、私が今こうしてまだ健康に過ごしているということを考えると、自分もまた施し返さなければ!!・まだまだ頑張らなければ!!と心奮い立たせることができます。

 

ベガルタ仙台の手倉森監督も、もう一度チームが被災地の希望の光になれるよう・・・というコメントを出されていましたが、2020年度のホーム最終戦で、選手たちが『あなたたちこそが僕たちの光』という横断幕をもってスタジアムに立っていたシーンが繋がり、とてもジーンときてしまいました。相手を思いやり、感謝の気持ちを忘れずにいることは、必ず未来を明るいものにしてくれるはずです。

 

施されたら施し返す。

 

このコロナ禍、震災10年目の年はさらにいっそう周りの人を思い、感謝の気持ちをもって過ごしていきたいと思っています。

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