カビがよろこぶ この季節
ここ最近は雨の日が続いており、すっきりしない毎日ですね。
湿度も高く、常に汗をかいているかのように服も張り付く感覚で、なるべくサラッとした軽い・風通りの良いものを着たいと思えば少し肌寒かったり。
当院は土日祝日関係なく診療していますが、6月は祝日も無い月なので疲労が溜まってきている方も多いのではないでしょうか。
コロナウイルス感染も、関東だけでなく東北地方でもまた増えてきているようなので、体調管理を今一度しっかり行っていきたいですね。
我が家の猫は、このところ抜け毛の時期ということもあり、毎日のように毛玉を吐いているのですが、ひどい話 吐いたものに速攻でカビが生えているようで、院長は来る日も来る日も病院裏の部屋の掃除を強いられています。気づかれないような場所に密かに吐いているため、気づくのが少し遅れると・・・もう悲惨です。
このように、カビにとっては喜ばしいこの季節。ワンちゃん猫ちゃんの真菌感染症も増えてきています。真菌とは酵母やカビのことです。
下のお写真は皮膚糸状菌感染を判定するキットなのですが、黄色い培地(カビを生やすベース)が赤く変色していると皮膚糸状菌陽性と判定できます。

まだ検査して間もないものも多数ですが、このように真菌感染疑いの子のご来院が増えています。
また、マラセチアという真菌による皮膚病や外耳炎も多くなっています。
この時期は特に月一のシャンプーやお耳掃除で皮膚のコンデションを整えてあげるのもよいかと思います。
適度な皮脂も真菌・細菌感染予防には大切な要素です。あまりに頻回なシャンプーは逆効果になることもあるため、ご心配な場合はシャンプーの種類から回数をかかりつけの獣医師にご相談することをお勧めします。
余談ですが、院長も私も大学時代に微生物学研究室に所属していたのですが、そのとき下の学年の実習の用意を研究室の学生で準備をする中で院長は真菌実習の担当をしていました。
もちろん真菌は胞子が飛ぶことから、細菌を培養する培地にも容易に入り込みコンタミネーション(実験汚染)してしまうため、他の研究実験が終了してからでないとその実習のための準備やプレ実験を行うことができず、人気がなくなった夜の実習室で学生時代の院長が独りで黙々と作業していた姿を思い出します(;^ω^)
我が家の家の近くの草むらには多数のキノコがたくさん生えていますが、きのこも真菌類の1つです。
この天気・湿度で半端ない勢いで生えています。

獣医学科では食中毒などについても学ぶので、キノコについて学ぶ講義もあります。
空気中を漂う胞子により近づくだけでも危険なキノコもありますし、お散歩などで草むらに行くワンちゃんは誤食に要注意です。
マダニ感染の危険性もあるため、お子さんやワンちゃん、大人の方でも草むらに入る際は十分にお気を付けください。
うちの子も含めて、キノコって見た目が面白いので触りたくなってしまう見た目なんですよね。。

空気中の胞子に触れただけでも危険なカエンタケは、もともとそこまで自生が多いものではなかったようですが、近年増加傾向にあり、仙台市内でも確認されているとのこと。
動物の皮膚病のお話から、キノコのお話にまでなりましたが、ここ最近はたくさんの危険なものが増えているので、ご家族でも一度病気のお話から身近にある危険なものについてお話しする機会があってもいいと思います。海ではカツオノエボシが増えているというニュースを見ました。カツオノエボシも子供たちやワンちゃんが興味本位で触ってみたくなる色形をしているのでご注意を!
スケーリングキャンペーンを終えて。。。
11月8日〜12月8日の1ヶ月間、イイ(良い)ハ(歯)の日とかけまして、スケーリングキャンペーンを行いました。
このキャンペーンをきっかけに、今までなかなかスケーリングに踏み切れなかった方、気にはなっていたけれど重度ではないのでそのままにしていた方、まだ大丈夫だと思っていたけれど、説明を受けてみて意外にやった方が良いかも!と思ってくれた方などが口腔内のメンテナンスに関心をもってくれてとても嬉しかったです。
ワンちゃんも猫ちゃんも、比較的若い子も、高齢の子も、幅広く受けてくださいましたが、高齢の子となると長年の積もり積もった歯石が層になっていたり、歯周病の進行が酷く、歯根が溶けてしまっているためスケーリングよりも抜歯がメインになってしまう子も多々おられました💦
重度の場合は歯周ポケットにトリコモナスという原虫がウヨウヨいる場合もあります(;゜0゜)
写真は1例ですがスケーリングを行った子のビフォーアフター。
この子は歯石がまだ比較的歯周病が進行していない状態でのスケーリングだったため、表面を削ってすっかり綺麗になりました。

スケーリングで歯石を削り除去した後は、ポリッシングといって歯をツルツルにし、再び歯石がついてしまわないように研磨していきます。

次は歯周病が重度に進行してしまったワンちゃんの歯です。(もしかしたら写真に抵抗のある方もいらっしゃるかもしれませんのでご注意ください。)
歯石も歯を覆い尽くすように層になって沈着しています。
この子は歯石を取り除くと歯がグラグラし、少し力を入れるとズブズブと歯根から膿が出てしまうほどでした。
この為、ほぼ全ての歯を抜くことになり、抜いた後の歯にも抗生物質入りのペーストを注入し縫合処置をするなどのまさに“手術”のような状態になりました。

かなり大規模な処置と手術費となってしまいましたが、処置により口臭は無くなり、口腔内の衛生状態もかなり改善されました。歯周病菌はその子の内臓にも負担をかけますし、一緒に暮らす人間ご家族の健康状態にも影響してしまいます。
今回スケーリングを行った方も、今回の処置だけで終わりと捉えず、「歯磨き頑張ってみます!」や「歯磨きは難しそうだけど、出来ることから改善してみます!」「良いデンタルグッズがあったら教えてください」と継続的に維持してくれようと前向きになってくださり、とても嬉しいキャンペーン期間となりました。
今回は予定がつけられずできなかった。。という方も、年2回はスケーリングキャンペーンを企画していますので(おそらく虫歯の日にかけたあたり??)、重症にならないうちにキャンペーンをご利用いただければと思います。
もちろん、キャンペーン期間外でも、健康に影響しそうな場合はいつでもご相談ください。
元気になった気がする現象

ずっとお口の中に痛みや違和感があって、口臭も酷かった当院専属モデルの茶トラさん。
先日スケーリング&抜歯処置をしたとお伝えしましたが、処置後、お家に帰られてからはやはりそれなりの疲れが出て(超超高齢なので・・)食欲が低下してしまったらしく、お水もあまり飲まなくなってしまったため、先日で「今年最後。」と思っていましたが再び来院されることとなりました。
【先日の茶トラさんのスケーリング処置のご様子】
スケーリング前のお口(↓):歯石の沈着と、歯肉の炎症があります。

そして反対側も・・

歯の裏面も。

歯周ポケットが深すぎたり、歯根がボロボロになっていると、歯石を取るだけでは再び汚れが沈着し状態が悪くなってしまうため、ダメになってしまった歯は抜歯して穴を塞ぐ処置をします。(穴が深く、感染が酷い場合は歯周ポケット内に抗菌剤を注入し縫合します。)

茶トラさんも口腔内の状態が悪かったので、かなりの本数を抜くこととなりました。
麻酔下の処置なので、持病持ち・超超高齢でのスケーリングは、飼い主さんもとても心配されていましたが、麻酔からの覚めも良く、起きてから早速飲み食いをしていた茶トラさん。
・・ところが、帰宅されたあとはコタツからほとんど出ることもなく、鳴きもせず、ご飯は食べず、お水も少量しか飲まない状態になってしまったとのことで昨日急遽いらっしゃることに。
拍子抜けだったのは、病院についてすぐ散策開始 & おしゃべりをし、お水も飲み、好調な様子を見せているという(・_・;。。

『お姉ちゃんには言いづらいんでしゅが、、、こないだ全然散策できなかったから、もう一回ココに来たかったんでしゅよ。』

「だってさ、あの山の方もパトロールしてないでしゅしっ!!」
あまりにズンズンお散歩に出かけようとして、お姉さんに止められていた茶トラさんでした。

念のための血液検査をしている間は、バスタオルに包まれてお姉さんとお外で日向ぼっこ。

日向ぼっこといってもチラチラ雪が降り始めている寒ーい午前💦 全然お日様からの温かさは感じられませんっ( ̄▽ ̄;)

「バスタオルさえもこんなに可愛く・オシャレに来こなせる猫はそうそういないでしょ?」

「ま、YOKO FUTIGAMI先生がおっしゃっているように、猫界でも“裸が一番のお洒落”なんでしゅがね」
この後血液検査の結果が出ましたが、結果上は何も異常がなく、お散歩したり元気な姿も見られるようになったので、このまま飼い主さんと普通に帰られることとなりました。
他の猫さん・ワンちゃんでもあるのですが、ご自宅で具合が悪い様子があったのに、病院に連れて来た途端とても元気になる。という現象。
強がって“元気なふり”をする子もいますが、この茶トラさんの場合、“会社に休む連絡をした途端、ちょっと体が軽くなった気がする”現象と似ているのかもしれません。

お姉さんも、我々スタッフも元気が無いと聞いて心配していたので、元気にお外を散策している様子を見られてホッとしました。
今度こそ、来年また元気な姿で会おうね!!

お口の中もだいぶ綺麗に衛生的になったので、年末年始はたくさん美味しいものを食べてね☆
台風後の感染症
台風19号が過ぎ、今日は朝からお天気が回復していますが、各地浸水被害が出ているようで、当院のスタッフも、自宅近くの川が決壊してしまったため出勤できず、本日はスタッフの少ない中診療しておりました💦
昨日の午前は、当院専属モデルさんも遠方から来院してくれましたが、お外の散策はあまりできず、やや不満げ・・・。
いつもは歯医者さんの方や老人ホームさんの方にもお散歩に行くものね。。
ちなみに今日の衣装は体操着! 一等賞のタスキもかかっていて、紅白帽も付いています。

お散歩もしてないのに、診療するなんて、いつもと違うにゃー! 、お外に出られないならキャリーの中に篭っていたいにゃー。と訴えていました(^_^;)

この日はお口の中の歯石とり。簡易的な歯石とりで、無麻酔・無鎮静の中、ガッチリ抑えられての歯石除去だったので、本人も処置の後はお疲れMAXでした・・。
↓↓「ちょっとしばらく一人にさせて・・」

やや放心状態で休憩していると、通りがかりのお姉さんとお兄さんが声をかけてくれ、『今日さー。大変だったんだけどさー。 頑張ったんだよ。』とおしゃべりを返していました^^

『お利口さんだねー。かわいいねー』と声をかけてもらって、ちょっとご機嫌を取り戻したようでした。

台風・大雨により河川の氾濫、洪水があった地域では、汚染水からのレプトスピラ感染症・レジオネラ感染症、傷口から破傷風に感染したりなど、さまざなま感染症にかかるリスクが上昇します。
レプトスピラ菌はネズミのおしっこなどから感染する人獣共通感染症(動物も人も感染する病気)で、経皮感染を起こす病気です。汚水に触れただけでも感染してしまう病気なので、ワンちゃんもお散歩時の感染のリスクがあります。
お子さんの外遊び時も十分注意が必要です。肌の露出を控えて、手洗いを徹底するように気をつけましょう。
レプトスピラに感染すると、全身の筋肉痛・倦怠感、眼球結膜の充血、発熱などの症状が出ます。
レプトスピラ感染症の予防ワクチンは犬の7種ワクチン、8種、9種ワクチンなどに含まれていますが、インフルエンザと同じく、同じレプトスピラ菌にも様々な型があるため、レプトスピラを予防しているからといって、必ずしもレプトスピラに感染しないとは限りません。
レジオネラ感染症は雨水や汚染された土壌が舞い上がって粉塵を吸い込むことにより感染が引き起こされます。
破傷風は呼吸困難により死亡することもあるとても危険な病気です。
いずれの場合も、手袋やマスクにより身を守り、手洗いうがいの徹底、十分な休息と栄養により自己免疫を高めることが大切です。
これを読んでくださった方だけでなく、是非周りの人にも感染症のリスクをお伝え対策していただければと思います。
何か異変を感じたら、早め早めの受診をオススメいたします。
医食同源
まだ日中は暑さが残っていますが、ジリジリとうるさかった蝉の鳴き声もすでに聞こえなくなり、日が落ちてからのお散歩時にはコオロギの鳴き声が草むらから響いてくる季節になりました。
気がつけばもう9月ですものね!
月が変わってしばらくは、カルテや検査用紙に書く日付に戸惑います。うっかり8月・・と記入してしまうこともしばしば(^_^;)
それにしても今年も残すところあと3ヶ月なんですね… 先日テレビで『来年のおせちのご予約』の声を聞き、耳を疑うほどびっくりしてしまいました。
今月は運動会や動物フェスタなどのイベントが多く、臨時休診がちょくちょくありますので、ご来院前にホームページのカレンダーをご確認いただければと思います。
暑ければ暑かったで、寒かったら寒かったで、体調に注意。といってしまうところですが、やはり寒かったところ急に暑くなったり、暑かったところ急に寒くなったり。。という季節の変わり目は特別体調管理に注意を払いたいところです。
人間は「寒くなったなぁ。」と感じればパーカーを1枚多く羽織ったり自分で調整できますが、動物たちは衣替えをしたり、自分から温かい食べ物を食べたり飲んだりすることもできないので、気温差に適応することは実は人間以上に負担になっているかもしれません。
そんな時期は、胃腸に不調をきたす子が多く来院されます。
秋は自律神経が乱れやすく、夏の暑さでたまった疲れから胃腸に負担がかかりやすく、消化不良により下痢・嘔吐といった症状が出やすくなります。
消化がうまくいかないと、腸へ運ばれた未消化の食物が抗原として腸を刺激し食物アレルギーの症状が強く出ることもあります。
そんな時期、胃腸が弱い子は水分を多く摂れるようにしたり、消化の良いご飯に切り替えてみるなど、病気になる前に配慮してあげると負担が軽くなります。
お水はぬるま湯。あまりお水を飲みたがらない。という子の場合はササミの茹で汁を少し添加したり、気が向いた時にすぐに飲める場所複数に水飲み場を設置してあげる工夫を。
お水の器も、陶器を好む子もいればガラス製のものが好きな子など、器の素材にこだわりのある子も実は多いので、ご自宅のワンちゃん・猫ちゃんの好みはどんなものなのか把握しておくと良いと思います。
高さも、床より少し高い位置の方が飲みやすいので、台の上に置いてあげるなど工夫してあげると良いでしょう。
食欲が低下している子には、以前ブログでも取り上げましたが、甘酒は体調管理にとても良い食材。
しかし糖分・カロリーが多いので、多くはあげられないこと・腫瘍や糖尿病のある子には控えた方が良いなど、いくつか注意点はあります。
おすすめは、茹でて細かくした野菜を与える時に甘酒を小型犬ならティースプーン1杯、中型犬ならカレー用スプーン1杯ほどを目安に入れてあげると腸の調子を整えてくれるお手軽手作り食になります。
もちろん甘酒は砂糖・酒粕の入っていない、米麹100%のものがおすすめです。(酒粕を使った甘酒はアルコールが含まれているのでワンちゃん・猫ちゃんには与えないよう気をつけてください)
寒くなってくると、色々な甘酒がスーパーに陳列されるようになりますが、それぞれで甘さ・麹の粒の食感・飲みごごちが違うので、数年前から甘酒にはまっている私は新しいものを見つけるたびに購入して試しています。(朝の忙しい時間・寝起きで食が進まない子供達に気軽に栄養を与えるためにも甘酒は大活躍するアイテムです。)
年一回、アリオの岩手フェアで売られる遠野のあまざけが個人的にマイベスト甘酒だったのですが、つい最近飼い主さんからいただいた甘酒がそれに匹敵orそれを超えるくらい美味しくて、早速休診日にそのお店にお出かけして甘糀を追加で買ってきました(o^^o)

麹のつぶつぶもプルンプルンで飲み心地よく、家族用にお湯で割ったり・豆乳で割ったり・卵焼きや肉じゃがの砂糖の代わりに入れたりして取り入れています。
医食同源と言われるように、病気と戦うためには、バランスが良く&美味しいと思える普段の食事がとても大切です。
全ての病気に対しては言えませんが、栄養をしっかりと摂って十分な休息が取れていると、少しの体調不良も自分の免疫で戦い・回復することができます。
病気になってから・・では、飼い主さんも忙しい毎日の中、なかなか病院に連れてくる時間が取れず、症状が悪化してしまうこともあるため、体調を崩す前から普段の食生活に工夫をしてあげると飼い主さんにとっても、ワンちゃん・猫ちゃんにとっても負担が少なく過ごせます。
ぜひご家庭でも季節の変わり目の食生活は特に注意し、腸活してみてはいかがでしょうか。
狂犬病の恐怖
今朝の情報番組で、山口県周南市の公園で野犬が急増し市民生活に影響が出ているというニュースを見ました。
私が小学校だった頃はよく通学途中に野良犬or迷子犬を見かけたものですが、最近は“飼い主さんの意識”も、“動物の命に対する意識”も高くなったため、あまりその様な犬たちは見なくなったなぁ。と思っていたところですが、まだまだ地域としてそのような場所は残っているのですね・・
おそらく山口県の野良犬は初めは1頭2頭の捨て犬から始まったと思いますが、今では何十頭にも増えているようです。
もちろん野犬が多くいる地域は全国他にもあることと思います。
山口県周南市には外国からの船が出入りする港もあり、海外から狂犬病に感染したネズミやコウモリが入り込んでしまった場合、管理されていない(ワクチン未接種の)野良犬がそのネズミを食べたり、逆にそれらに噛まれるなどして狂犬病が広がってしまう可能性があります。 周南市のHP上に狂犬病が持ち込まれる可能性について記載した記事が今では削除されてしまったとのことですが、いくら50年以上狂犬病の発生がない清浄国だったとしても、海外では狂犬病によって多くの人たちが命を奪われていますし、海外の船が出入りしている以上、いつ狂犬病が発生してもおかしくないと考えていていいと思います。
世界的に見て、狂犬病の清浄国は日本、イギリス、ニュージーランド、オーストラリア、アイルランド、アイスランド、グアム、ハワイ、スウェーデン、フィジー(フィジーについては検疫が十分でないという意見もあるそうです)
2013年まで台湾も清浄国として数えられていましたが、イタチアナグマ143例、ネズミ1匹、犬1例に狂犬病の感染が確認されて除外されてしまいました。
このように海で囲まれていて清浄国と言われていた国でさえ気づかない間に感染が広がっている可能性がありうるわけです。
狂犬病ウイルス自体は空気に触れるだけで死滅するほど弱いウイルスですが、潜伏期間が1ヶ月〜3ヶ月、長ければ2年、3年と、発症するまでにかなり潜伏期間を要することが、感染を拡大させてしまう原因になっています。
狂犬病ウイルスは傷口から神経を伝って、日に数ミリずつ中枢神経(脳)へ向かって移動するため、首などの脳に近い部分を噛まれた場合は発症が早く、足先など脳から離れた部分を噛まれた場合は発症が遅いという傾向があります。
一度発症すれば100%死に至るという恐ろしい病気。これは世界を震撼させているエボラ出血熱の致死率(50%前後)を大きく上回り、またその病気を発症してからの亡くなり方もとても悲惨なものです。
『狂犬病』という名前だけを見ると、犬が凶暴になる病気かな?と思われがちですが、狂犬病は恐水症とも呼ばれ、犬だけでなく哺乳類全般に感染し、水を見るのも恐ろしくなるほど嚥下時に痛みを伴います。このため、唾液の過剰分泌、食欲不振、不眠となり、病気が進行すると風や光にさえ痛みを感じるようになります。
学生時代狂犬病を発症した子供のビデオを授業で見ましたが、とても悲惨なものでした。
そして自分が発症してすぐはまだしっかりした意識も残っているため、自分が段々と狂っていくのが認知できてしまうため、精神的にもとても辛い病気だと教わりました。
狂犬病については厚生労働省のHPにも色々と詳しく載っていますので是非一度ご覧いただければと思います。
日本では何十年も感染が確認されていない狂犬病ですし、ほぼ全ての飼い主さんが飼い犬にワクチンを摂取していると思われますので知り合いのワンちゃんに噛まれてしまった・・・狂犬病にかかったらどうしよう。とすぐに不安になることはありませんが、海外に渡航された際は注意が必要です。
特に東南アジア・アフリカなどへ行く際は特別気をつけなければなりません。
狂犬病の人へのワクチンについては検疫所のHPに載っています。
日本にも狂犬病の暴露後ワクチンは存在していますが、近くの病院に行ってすぐ打ってもらえるものではなく、数もかなり限られたものですので、海外で犬に噛まれた際は躊躇することなくすぐに現地の病院を受診する様にしてください。
また、何よりも犬を飼われる方には狂犬病ワクチンは犬の命を守るためではなく、人間の命を守るためのワクチンであることを忘れないでいてほしいです。もちろん大切な家族の一員であるワンちゃんの命は大事。
でも、面倒だから・どうせ日本は狂犬病がないから・たくさん注射を打たせるのは可哀想だから・高齢だし。という理由から狂犬病ワクチン接種を怠ったことが原因で、その大切なワンちゃんが他の人の命を奪ってしまうことになったら・・。
自分にも大切な、かけがえのない家族がいるように、周りの人にも大切な家族がいます。
どうか『どうせ大丈夫』と思わず、この狂犬病という病気について少しでも知っていただければと思います。
日本が50年以上も狂犬病正常国でいられるのは、狂犬病予防法が施行されて以来、毎年狂犬病ワクチンを接種し、予防に努めてきた皆さん1人1人の努力があるからです。
先月改正動物愛護法が成立しましたが、動物の虐待はもちろん、動物愛護法で定められている通り動物の遺棄も立派な犯罪です。飼えなくなったからといって遺棄した動物が、将来狂犬病を広げる原因となった時、この大きな責任を果たして負えるのでしょうか?
どうか軽い気持ちで命を飼わない・軽い気持ちで命を手離さないでください。
一度信頼した人に裏切られるのは人間でも辛いこと。裏切る人間は世の中にいるとわかっていても、それでも傷ついてしまうものです。それが純粋な気持ちで接してくるワンちゃん・猫ちゃんの場合、一度裏切られて傷ついてしまった場合、もう人を信じられないと感じてしまうのはとても自然なことではないでしょうか。心が傷ついて、人に対して不信感から攻撃してくるのも理解できない事ではありません。
犬も猫も他の動物たちも、人間と同じ命があります。そして人間と同じ心があります。
一緒にいて幸せ・何かをして楽しい・辛いことをされて悲しい・嫌なことをされたら怒る・怖いことがあれば怯える。という感情をもっています。
ACジャパンさんのCMでも度々取り上げられますが、動物の殺処分は昔に比べて減ったものの、依然として行われています。
その殺処分により命を奪われた犬猫の死因は、炭酸ガスによる窒息死ではありません。
本当の死因は、捨てた人の、『大きくなった・こんなに臭うと思わなかった・飽きた・家族旅行に行けないから・年をとって世話が大変になったから』という身勝手さからです。
飼いはじめる前に、この子はどれくらい大きくなるのか、どんな病気になりやすい犬種なのか、手入れはどれほどの頻度必要なのか、旅行に行くときに預けられる場所はあるか、自分が病気になったり、年をとって世話が大変になった時、動物のお世話・入院時の預かりを手伝ってくれる人はいるか。あらかじめ確認しておくようにしましょう。
今回は文章ばかりの上、とても堅苦しい内容で、長文になってしまいましたが、大切なことなので書かせていただきました。
8月のお盆期間中は当院は通常通り診療しておりますので(定休:火曜/お盆期間中は木曜午後予約Stop)、旅行や帰省により動物たちの預け先が無いなどございましたら受け入れておりますのでご相談ください。
高級?!?ローション
梅雨に入り、ジメジメ・蒸し蒸しした日が多くなりました。
この時期多くなるのが皮膚の病気。
耳の垂れている子はお耳の中に湿気がたまり菌が繁殖するため外耳炎を起こしてしまったり、
お顔にシワの多い子はシワとシワの間に細菌性皮膚炎を起こしてしまったり…
湿気と暑さは細菌繁殖に好都合な条件で、さらに気温差で動物たちの免疫が落ちたところ、皮膚炎を起こしてしまうことが多いのです。
お耳が蒸れやすい子はたまにひっくり返して、通気性を良くし、清潔なガーゼなどにぬるま湯やお耳の洗浄液をつけて優しく汚れを拭き取ってあげたり、シワの多い子も汚れの溜まりやすいところを小まめに拭き取ってあげるようにしましょう。さらに拭き取った後は濡れたままにせず乾かしてあげることも大事です。
お耳の汚れをとるときにご家庭で綿棒を使用することもありますが、逆にお耳の中を傷つけてしまうこともあるので、使うときは、奥に入れすぎない・力を入れすぎないことを注意して使用してください。このとき綿棒の先も濡らしてあげるといいですね。さらに使用する綿棒は、ベビー綿棒のように、力を入れすぎない構造のもの(芯の部分がふにゃふにゃするもの)がおすすめです。
お耳の中だけでなく、体表部分・お顔周り・肢先も、清潔に保つことの他に、皮膚を“傷つけない”ということがとても大切なのです。
例えば、脂漏症の子であっても、シャンプーを頻繁に行いすぎると身体を守ってくれるバリアとなる脂まで落としてしまいます。汚れや細菌を落として皮膚を清潔にしたあとは、無防備になった皮膚をしっかり保湿して皮膚を整えてあげることが必要です。
冬場の乾燥時期、手の甲や身体がカサカサになり痒くてしょうがないという経験をしたことのある方は多いのではないでしょうか? その上に家事などで頻繁に洗剤を使った水仕事をするとさらに痒みが酷くなりますよね。そんなとき、ハンドクリームで保湿をしてあげるのと同じように、動物も保湿をしてあげることは欠かせません。しかしこの保湿もあまりベタベタしたものを使うと逆に不快感に繋がったり、汚れが沈着しやすくなってしまいます。
上から蓋をする保湿ではなく、内部から潤うような保湿をしてあげるということがポイントです。
そんな中、とても使いやすいローションが発売され、我々スタッフも実際に自分の皮膚に使ってみてとても良かったのでご紹介したいと思います。
とっても高級感漂うこのヒノケアスキンケアローション、私は顔の半分に試してみましたが、付けた方の顔面と、付けなかった方の顔面で、ふっくらさが全く違いました・・・

私自身、乳液などのベタベタするものが好きではないので、普段から「化粧水と乳液をどちらもつけるようにしてください」と言われていながらも化粧水しかつけていないくらいなのですが、このヒノケアローションはつけた後にベタベタ感が無く、上から保湿成分で覆われた、というよりも、内側の水分を留めておいている。という感覚がありました。
正直、ワンちゃん猫ちゃんだけでなく、飼い主様ご自身にも勧めたいくらいの(笑)質の良さです σ^_^;
そして見た目はとても高級品!という感じですが、意外にお手頃価格です。(ちなみに2、3プッシュで手のひら1枚分になりますが、手の平3枚分のローションを毎日塗ったとしても2ヶ月はもつそうです。)
アトピーの子や、乾燥肌の子、薬以外のもので肌の調子を整えて治療をアシストしてあげたいという子にはとてもおすすめです。 お試し用で病院に1ボトル置く予定ですので、受付スタッフや院長に、『ヒノケアローション試してみたい!』と是非お声がけくださいね☆ (在庫が無くなった場合はお試しいただけない場合もございます)
お口スッキリ
6月はスケーリングキャンペーンを行なっており、以前より歯石が気になっていた・・。というワンちゃん猫ちゃんがこの機会にご利用くださっています。
《あるときのスケーリング例》
ビフォーと

アフターです。

2種類の研磨剤を使っているので歯がピカピカになります。
重度歯周病の子です。歯肉も炎症がひどく、ブヨブヨになっています。
(↓ 以下、歯肉炎の画像をアップしていますので、苦手な方はご注意ください。 ↓)

放置すると歯周ポケットが深くなりすぎ、鼻の方に穴が貫通してしまったり、顎の骨が溶けてしまうので、歯周病がひどい時は抜歯をして口腔内を衛生的に保つ必要があります。時に大きな穴が空いている場合はその部分を縫合して塞いでいであげなくてはなりません。
チワワ・トイプードル・ダックス・パピヨン、マルチーズなど、歯周病になりやすい犬種はありますが、中にはかなりのご高齢でも歯の汚れがほとんどない!という子もいます。
唾液量や、その子のもつ免疫力、お水の飲む量などにより歯石の沈着量は変わってきます。

一番歯石のたまりやすい箇所は、口唇をグッと開いた時にようやく見える、裂肉歯(奥歯)という部分です。

歯周ポケットが深くなると、空気がなくても繁殖する嫌気性菌というものが増えてしまい、この菌の毒素によって内臓にも悪影響が出てきてしまいます。
もちろんワンちゃんだけでなく、口腔内の健康は猫ちゃんにとっても大切。
口腔内が不衛生だと口内炎もできてしまい、口の中が敏感な猫ちゃんは食欲がガクッと落ちてしまいます。
これはスケーリング後の写真ですが、歯茎の周りがグルっと赤くなっています。 この猫ちゃんは口の奥の方にも口内炎が多数ありました。

もちろん、麻酔をかけての処置は不安・・という方は、歯石が酷くなる前に、早めに歯磨きを習慣としてできる様にしてあげるといいですね🙌🏻
本日シャンプーに訪れたフレンチブルドックさんやパグさん、チワワさんはみなさん歯磨きもされて行かれました。
歯ブラシを口に入れるときは「え??! 何するの?!!」と少し嫌がるそぶりをしましたが、使った歯磨きジェルが美味しかったのか、その味を堪能するかのように口をくちゃくちゃとしながら上手に歯磨きさせてくれました😊
今回使用した歯ブラシは、ビルバックさんの歯ブラシで、使った歯磨きジェルはLIONさんの歯磨きジェル“フレッシュリーフ味”。
ビルバックさんの歯ブラシは柄が長くて持ちやすく、ブラシの毛は長い毛と短い毛が混在しているので歯周ポケットの奥までしっかり届き、汚れが掻き出しやすくおすすめです^^
ネックレス、食べちゃった💦

本日朝一、飼い主さんのネックレスを食べてしまったというゴールデンパピーさんご来院U・x・U
この子は以前、飼い主さんがご夫婦揃ってお風邪を引いてご自宅で休まれていたときにも、お父さんの風邪薬を食べてしまったということで来院した子でもありますσ^_^;

食べてしまってから1時間半〜2時間ほど経過していましたが、レントゲンを撮ってみるとまだ胃の方にしっかり写っています😅💦

催吐薬を投与して、3回ほど吐いたところでようやくネックレスが出てきました🤮
誤飲したことを認識できていて、食べたものが金属製のものだったということで、早めに対処できたり、レントゲンで確認をすることができましたが、
レントゲンに写らないものを知らない間に食べてしまって、体調が悪化してから気づくという事例も多くあります。特にひも状のものを飲み込んでしまった場合、腸がビリビリに裂けてしまったり、猫ちゃんの場合は解熱鎮痛剤などを飲み込んでしまった場合重篤な症状を起こしてしまうため、かなり危険です。(人用のサプリメントであるα-リポ酸も猫ちゃんにとってはとても危険。)
なかなか難しいとは思いますが・・・いたずらっ子なワンちゃん・猫ちゃんのいるご家庭は、蓋つき(できればロックできるもの)のケースに、遊んでしまいがち・食べてしまいがちなものを収納しておくことをお勧めします。

吐いてスッキリ・・・ の後、やはり体力も使ってしょぼんとしていました(^_^;)

飼い主さんがお迎えにきても、しばらく受付でこの状態で休んでいました(^-^;
ワンちゃんもヘトヘトですが、飼い主さんもお疲れ様でした!
口内炎
汗ばむくらいの陽気から一転、昨日から今朝にかけてかなりの雪が積もりましたね⛄️💦

降った雪も水分の多いビチャビチャ雪なので、道も滑りやすくなっていて、歩くときはドキドキでした(゚ω゚)
明日からはこの時期らしい暖かさが戻る☀️とのことですが、暑くなったり寒くなったり気温差があると体にも負担がかかりますよね。私もそのせいか口内炎がひどく、運悪く舌根にできてしまったがためにろれつが回らず😱、電話口や受付等でも聞き取りづらくご迷惑をおかけしてしまっています😹
口内炎があると飲み物も食べ物も食べるたびに刺激があり、地味な痛みながらもずっと続くとなかなかのダメージに😂
猫ちゃんの場合、免疫低下・栄養不足のほか、カリシウイルスやヘルペスウイルスに感染したり、エイズや白血病に感染した場合に口内炎ができることが多いです。また、糖尿病や腎臓病などの内臓の病気でも口内炎ができます。また、歯肉炎や口腔内の衛生環境が影響して口内炎ができる場合もあります。
口内炎ができると、口の中が痛いため、食欲もなくなりますし、毛づくろいもしなくなるため皮膚の状態も悪くなります。また、触られること(特に口周り)に敏感になったり攻撃的になることもあります。口の中が荒れているので口臭やよだれも多くなります。
子猫ちゃんの場合、口内炎による食欲低下は低血糖や脱水など命に大きく関わる事態につながります。
原因がはっきりしている系統性口内炎の場合、大元の原因となる病気の治療からアプローチをしていくと思いますが、原因がはっきりしない口内炎もあり、何れにしても口内炎の治療というものはなかなか難しく、口腔内を清潔に保つこと、二次感染予防をすること、免疫力をあげることが大切になります。食事を取りづらいと栄養状態もなかなか改善されないため、お水はぬるま湯、ご飯はペースト状にしたものを少し温めてあげると匂いにより食欲もわき、噛んだりする必要もないため、無理なく食べられるかもしれません。
人の場合だと飲み込みづらいとき、食欲がないときに葛湯など食べたりしますが、ワンちゃん猫ちゃんの場合も葛は健康によく食べやすい食材です。(もちろん市販の葛湯のように砂糖の入っているものはNGですが)また、少しの量でできるだけ栄養をとるなら甘酒などもプラスするのもいいかと思います。甘酒は酒粕から作ったものは砂糖が添加されており、少量のアルコールも含まれているため、麹から作ったものにしてあげてください。麹から作った甘酒はアミノ酸やビタミンが豊富です。茹でたキャベツや人参・かぼちゃを細かくorペースト状にしたものに甘酒を混ぜてあげると滑らかさも出て食べやすくなります。
一度できてしまった口内炎はなかなかすぐには治らないため、『食べづらそう』『食欲がなくなった』『食べこぼしが多くなった』などの異変に早めに気づいて対処してあげることが大切になります。
私は我慢していたら炎症がひどくなり、頭痛や・寝ていても口内炎の痛みで目が覚めるほどになってしまったため、お隣のアイビー歯科さんに行ってお薬をもらってきました💧塗り薬なのでしばらくすると流れてはしまうのですが、塗り薬で患部に蓋をするだけでもだいぶ楽になりました😂💦
ワンちゃん猫ちゃんの場合は塗り薬をすることが難しいため、一番は、口内炎を引き起こす感染症にかからせない(=ワクチン、外に出さない)、栄養バランスに気をつける、水分の取りやすい環境に置く(水場を複数にする)などの日頃からの配慮でリスクを下げることが重要です。
※写真は季節外れの雪が降った日の朝の光景。ススキ?にウグイスが止まっていて、風に揺られていました。インスタに動画はアップしています😆 強めの風が吹いても上手に乗っていましたよ🕊










