スタッフブログ

2018.10.14

歯磨き通院

歯磨き指導で、スケーリング後、定期的に通院しているトイプードルさんです(^^)

歯石がかなりついてしまうと、それを綺麗に除去するためには全身麻酔をしてスケーリングするしかありません。

麻酔無しで取ろうとすると、歯周ポケットの中の歯石や汚れまでは除去できないのです。
歯の表面にある細菌よりも、この歯周ポケットの奥深くにいる歯周病菌が体にとって良くないのです。

しかし、スケーリングをして一度綺麗になった歯も、そのまま放置するとまた歯石がついてしまいます。

いくら血液検査をして、内臓に異常がないことを十分確認して、最新の注意を払って行うにしても、極力麻酔をかける頻度は少ない方が体への負担も少ないのは当然のこと。

なるべくそのような処置(麻酔下処置)をしなくて良いように、家庭でできることは、毎日の“歯磨き”。(毎日が難しいときは2,3日に一度でも!)

ただ、お家だと甘えて嫌がって歯磨きをさせてくれない子も多いので、そのような時は病院に連れてきていただければこちらで行うことができます。

ワンちゃん猫ちゃんの歯磨きは、美容目的ではないので歯の表面よりも、歯間や歯周ポケットから汚れをかき出すように行う必要があります。

ワンちゃんも大変ですが、飼い主さんの努力も大切なことです。

写真のトイプードルさんは、お散歩の時に出会ったワンちゃん友達に『白い歯で羨ましい!』と褒められたそうです。

ワンちゃんと飼い主さん、両方の努力の賜物です(*’▽’*)

2018.10.05

ウサギさんの歯切り&爪切り

今日はウサギさんも来院いたしました(^^)

伸びすぎた前歯の歯切りと、爪切り、毛玉カットです(o^^o)

抱っこされながら処置を受けました。
少しブルブル震えていましたが、とてもお利口さんにしてくれました。

毛が長くて、とってもフワフワな毛質の可愛いウサギさん。抱っこすると離れがたくなってしまいそうですね╰(*´︶`*)╯♡

2018.09.25

膀胱結石&去勢手術&歯石除去

9/23(日)は膀胱結石と去勢手術、歯石除去と盛りだくさんのオペがありました。

※以下、オペ中の写真がありますので、苦手な方はご注意ください。

まずはじめに歯石の状況から。

歯を覆い尽くすほどの歯石がついていました。
歯周ポケットもかなり深く、歯石でようやく繋がっているほどでした。

たくさんの細菌の中にスピロヘータという長く鞭状の細菌や、トリコモナスという寄生原虫も見られました。

膀胱結石の方はというと…

こんなに大きな石が!

これから冬になると、お水を飲む機会が減ったり、お散歩に行く時間も少なくなったりするため、結石もできやすくなります。

気が向いたらすぐ飲めるよう、お水の器は活動する場所に複数、あまりお水を飲みたがらない子は、ささみの茹で汁を少し入れて美味しい匂い付けをするなど工夫をすると良いと思います。

お水はミネラルウォーターではなく、水道水を!(ミネラルが多いものは結石ができやすくなりますし、水道水のように塩素消毒していないので細菌も繁殖しやすくなります。)

2018.09.24

痒いは辛い

皮膚病で、他の病院さんで3年くらい治療しているという子が来院しました。

身体が痒くて夜も寝られないほど、常に掻いているとのことで、皮膚も象の皮のように分厚くなっていました。

痒みで掻いていて、だんだん皮膚が分厚くなっていくのは、悲しいことに、痒みを感じさせないようにとする身体の防御反応です。

同居の子も、ここまでひどくありませんが、皮膚の痒みがあるとのことで診察をしました。

皮膚炎治療では、薬用シャンプーを使うことが多いのですが、シャンプーしたあとは皮膚の脂が失われてしまうので、シャンプー後の保湿はとても大切になります。

皮膚の脂は多すぎると脂漏症という状態で、ダニの餌になるため良くないのですが、皮膚のバリアとして体を守ってくれるものでもあるので、少なくなりすぎるのもまた良くありません。

まずは皮膚の古く悪い状態の脂をスッキリ落とし、保湿剤でバリアを作り、痒みをコントロールしながら皮膚を正常な状態へ戻していこうということになりました。

痒みが無くなって、早くグッスリ眠れる夜をむかえられますように。

2018.09.22

マルチーズは歯が汚れやすい

9/21(金)はまたまたスケーリング。

なんだか歯の話が多くない?と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、口腔内の状態は全身に影響するので、歯を綺麗に保つことはとても大切なことなんですよ!

『見た目、まだまだ大丈夫じゃない?』と感じる方もいるかもしれませんが、病気になる前に、酷くなる前に。。がベスト!

動物病院は病気になる前の段階から、是非“予防”のために使ってくださいp(^_^)q

終わった後はピカピカ*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)’・*:.。. .。.:*・゜゚・*
あとはこの綺麗な状態をいかに維持していくかです。

 

2018.09.19

スケーリングがほぼ抜歯に

本日のスケーリング(歯石除去)の子です。

一番歯石が付きやすいのは裂肉歯と言われる、上顎の第4前臼歯なのですが、この子は全体的に歯石が付いており、歯肉炎もひどく、切歯(前歯)も、歯石でなんとか繋がっている。というような状態でした。

このため、ほぼ歯を抜くことに…

歯がないと食べ物を食べられないのでは?とご質問を受けることもありますが、残したままにすると、その周りの深い歯周ポケットにまた食べカスが入り込み、嫌気性菌が増殖してしまうので、スケーリング後もすぐまた口内環境が悪くなってしまいます。

抜歯後、しっかり穴を塞ぐため、抗菌軟膏を入れた後縫合します。

ポメラニアンさんをはじめ、チワワ、ダックス、パピヨン、トイプードルなどの小型犬は歯石が付きやすい犬種です。

乳歯が残ったままになっている場合も歯石が付きやすくなってしまいます。

歯石は2,3日で形成されてしまうので、毎日の歯磨きが大切ですが、小さい頃から口元を触られるのに慣れていないとなかなか難しくなります。

なんでもない普段から、口元をさわる機会を増やしてあげることをお勧めします。

このような訓練をしておくことで、歯磨きだけでなく、投薬や、動物病院での処置のときも楽になります。

2018.09.18

子猫 漏斗胸

※今回の記事にはオペ中の写真も載っているため、苦手な方はご注意下さい。

9/17は子猫さんの漏斗胸のオペがありました。

漏斗胸とはその名の通り、胸の前面が漏斗状に凹んでいる状態のお胸のことをいいます。

肋骨と胸骨が前胸部で結合する骨はやわらかい軟骨になっているため変形しやすくなっています。

前胸部が漏斗状になっていると胸部に位置する心臓や肺に影響が出て、不整脈や呼吸器感染症などにかかりやすくなってしまいます。

今回オペの子は生後4ヶ月ほど。
漏斗胸は骨がまだ柔らかいうちに手術した方が整復しやすくなるため、できるだけ早い日程で行いました。

オペ前には心電図検査も行い、もちろん血液検査で麻酔をかけても大丈夫か確認をしてから処置を開始します。

このように糸をかけて牽引します。
2枚目の写真と比べると、凹みが解消されているのがわかりますでしょうか?

そしてギプスに固定します。

オペ前とオペ後の写真です。

この子は麻酔の覚めも順調でしたので、入院はせず、日帰りとなりました。

2018.09.09

歯のお話 その2

私も最近、歯医者さんにかかることが多くなったのですが、どうも首から上の痛みには弱く、毎回ドキドキしてもらいながら処置していただいています…(^_^;)

あの歯医者さんの器具のキュイーンという音も恐怖なんですよね…。゚(゚´ω`゚)゚。

動物の場合は、歯科処置をする際は全身麻酔をかけることがほとんどです。

『麻酔をかけずに歯石除去をしてほしい』という要望を受けることもありますが、

歯周ポケットの奥まである歯石は取りきれないこと、動物に過剰な恐怖心を与えてしまうことなどからオススメはしていません。

理性で恐怖心を抑えている人間でさえドキドキしてしまう歯科処置ですもの…f^_^;
何も分からず病院に連れてこられたワンちゃん猫ちゃんはもっと恐怖に感じてしまうはずです。

麻酔をかける際は事前に血液検査をして内臓の状態を把握してから行いますので、健康診断の意味合いでも定期的に歯のメンテナンスをすることは良いことだと思います。

もちろん、毎日歯磨きや口腔ケアを行なってキレイな歯を維持できていれば最高!

歯石のつきやすい犬種は小型犬が多く、チワワさん、ダックスさん、トイプードルさん、マルチーズさんなどはこまめにチェックしてあげてください。また、歳をとって免疫や唾液量が少なくなると更に歯石が付きやすくなります。

写真の子はシェルティさんですが、スケーリング処置でとてもキレイになりました。

2018.09.08

歯のお話 その1

毎週病院に通ってくれているわんちゃん(^^)
  健康に見えるのになぜ?と思われるかもしれません。

そう。歯磨きレッスンに来てくれているのです。

歯石はおよそ2,3日でできてしまいます。
わんちゃんは人間のような虫歯になることはありませんが、歯の汚れを放っておくと歯周病になってしまい、口腔内の細菌の影響から内臓にダメージを受けてしまうことがあります。

使用している歯磨きペーストはチキン味、歯ブラシはヘッドの小さいものがお勧めです。

美味しい味がするためか、この子もとってもお利口さんに歯磨きさせてくれています。

歯の汚れはその子の健康に影響を与えるだけでなく、スキンシップをとる同居のご家族にも影響してきます。

免疫の弱い小さなお子さん、ご高齢の方がいるご家庭は特に注意しなければなりません。

病気になってからではなく、病気にならない体作りのために動物病院を活用することも、とても良いことだと思います(o^^o)

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