6月は歯について考えよう
春の健康診断キャンペーンで病気が見つかった子の手術や、緊急症例が相次ぎ、5月もあっという間に過ぎてしました。
ご紹介したい症例などもたくさんあるのですが、アップするにはまたかなりの時差でのご紹介になりそうです^^;
さて、6月に入り、デンタルキャンペーンが始まりました!
スタッフのワンちゃん(レイン君)も、歯石がだいぶついていたので、この機会にとスケーリングを行うことになりました。
レイン君はスタッフに引き取られるまで、ずっと看護学校で実習犬として飼われていた子でしたので、今まで歯磨きやスケーリングを行ったことがありません。
初めてのスケーリング。本人は何かを察しています・・・↓↓
『あーーもう終わったわ。。。』な図↓↓
犬種や食生活、その子の口腔内環境にもよりますが、約5年間蓄積した歯石がコチラ↓
一番歯石がつきやすいのは、烈肉歯の部分で、唇をイーっと耳側に引っ張った時にようやく見える歯です。
目にみえる部分の汚れもそうですが、一番問題なのは、歯と歯肉の隙間に潜む歯周病菌であるため、麻酔をかけてしっかり汚れを取り除いてあげる必要があります。
麻酔をかけてあげるのは、しっかり深いところのケアを施してあげるためと、本人の意識のない中で行うので、恐怖心を与えずに済むという利点があります。
正直、私自身、歯医者さんの音やちょっとした歯の振動が怖くてたまりません。(いつもお隣のアイビーさんで大人気なく騒いでいます(笑))
まだ自分自身のことが把握できて状況を理解できる人間&大人だからこそ局所麻酔で処置ができるのであって、状況を理解できないわんちゃん猫ちゃんだと、無麻酔で行うとその恐怖たるや・・想像を絶するほどかと思います。
また、歯周病が進行してしまうと全身の健康に悪影響があることはもちろん、歯周ポケットの溝が深くなり、歯を支える骨も溶けてしまうため、結果的に歯を抜かなければならなくなってしまいます。
歯ブラシや歯磨きガム等は、まだ固まっていない歯垢の段階には有効ですが、一度固まってこびりついてしまった歯石は取ることができません。
日々のケアを行いながら、状態を見て数年に一度しっかりメンテナンスするのがおすすめです。
レイン君はスケーリング後、ピカピカの歯になりました!!!
(ビフォーとアフターの向きが逆になってしまいましたが、ほぼ同じ状態でした。)
早期ケアだったので歯は一本も抜かずに済みました^^
人参で行水ができたなら
あっという間に3月→4月→5月となり、長いと思っていた健康診断キャンペーンも、まもなく終了となります。
今年も、昨年と同様、健康診断がきっかけとなり病気が発見され、早期に手術を行うことができたため一命を取り留めたという症例が少なくありませんでした。(それはまた別の回で詳しくレポートしたいと思います。)
毎回同じ話をしているので耳にタコができるかもしれませんが、また改めて同じお話をすると、
春の時期に健康診断キャンペーンを行っている病院さんは多いと思いますが、健康診断を受ける上で、もしくは受けた後で大切なことは、〝どういう検査をして、どこまで把握できたか〟ということをしっかり捉えることです。
・血液検査だけ行って、果たして〝健康〟の烙印を押していいのか?
・少ない項目だけ見て〝健康だ〟と安心していいのか?
正しく認識しなければ、むしろ健康診断を行ったことにより油断が生じ、病気の発見を遅らせる危険性も少なくありません。
実際にあった例としては(他院で聞いたお話も含め患者さんからの証言を元に挙げています)、
■安価で健康診断をしてくれるというので血液検査を依頼したが、全身状態を把握するには全然足りない項目数だったため、病気の見落としが発生してしまった。
■十分な健康診断を行っていたけれど、健康診断からまもなく突発性の病気になった。→健康診断で異常がなかったため、一時的な不調かと油断してしまった。(:健康診断後に急な病気に陥ることがあるため、健康診断の時点で異常がなくても大きな病気にかかることはありえます。=今までに多かった例としては、特発性免疫介在性溶血性貧血等が挙げられます。 )
■健康診断の結果を「連続」ではなく、「一点」で見ていたために将来のリスクを見逃し病気に進行した。(健康診断は、行った時点での身体の状態を見ることも大切ですが、同じくらい大切なのは、その子の数値がどう推移しているのか連続で評価することです。以前のブログでもお伝えしたことがありますが、基準値の範囲内に収まっていることだけが大切なのではありません。〝その子にとっての基準値〟というものがあり、それが一般的な基準値を少し逸脱することもあり得るのです。 =基準値の設定方法は、健康なものの数値を集め、上下数%を外した値で設定されるため、その切り捨てられた値にその子の正常値が含まれる可能性もあり得るのです。)基準値の範囲ではあるけれど、いつも基準値の下限ギリギリなのに今回はいきなり上限になった(逆も然り)など、変化に気づければ、将来病気につながる可能性のある食生活や生活習慣の改善を見直す必要性にいち早く気づけるかもしれません。ここ数年当院の健康診断のノベルティをクリアファイルにしている理由も、健康診断の結果をファイリングして経過を追って見られるようにという狙いがあるためです。
今年も、病気が発見された子の中には、血液検査だけで判断をしていたら見逃されていた可能性がとても高い病気がありました。 その中でも毎年必ずと言って良いほど発見されるものが膀胱結石や胆嚢の異常(胆石症)、脾臓の腫瘍などです。
これらの病気は末期にならないと血液検査で気づくことができません。このような病気をいち早く発見するために春の健康診断の予約特典として膀胱(簡易)エコーを無料でつけているのです。(基本的に無料範囲が膀胱部分のみなのですが、ついでに院長はそのほかの部分も見てくれています。)せっかくなら血液検査だけでなく、是非ともエコー検査も一緒に行ってほしい・・という思いからつけているイチオシの特典でした。
早期に発見できれば、手術までの時間に比較的余裕ができるため、心の準備や手術日程も調整しやすくご家族の方も心を落ち着けて手術に送り出すことができるはずです。症例によっては手術までの間、投薬を行ったり栄養面でも身体の状態を整える期間に充てることができます。
このように、年1〜2回の健康診断は、獣医療に携わるものとしてとてもお勧めできるものではあるのですが、どこまでの熱量で推奨して良いのかという加減にはいつも悩みをもっています。
ここからは私一個人の胸の内なので、病院のブログとしてこの場で曝け出して良いのかとも思うのですが、
どんなに良いものであっても、過干渉に思われてしまったり正しく伝えられなければ、お勧めすることで逆に嫌厭されてしまうこともあるだろうな・・という危惧が常に付き纏っています。このため控えめにしか伝えられず、「たとえ煙たがられたとしても、もう少し早く検査や処置してもらえるよう働きかけていたら助かったのかな。。」と悔しい気持ちになることもあるのです。
それには健康診断だけでなく、予防関連(ワクチン・寄生虫予防薬、避妊去勢手術)、処方食、薬の飲み方(特に抗生剤・抗真菌剤)なども含まれます。
現場にいる者としては、ワクチン接種をしていなかったために感染症にかかり長期入院・治療を余儀なくされた症例や、寄生虫の予防薬を数回飲み忘れていたために感染してしまい、長いスパンで治療をする結果になってしまった例を実際身近で見ているため、同じ状態になって欲しくないという思いから、ついつい強く言いたくなってしまうところもあるのです。
限られた診察時間の中での説明になるので、正しく伝わらないこともあるかもしれませんが、動物病院含め、各フードやお薬・ワクチンメーカーさんのベースにあるのは、『動物たちや飼い主さんたちが少しでも長く笑顔で幸せに一緒にいることができますように』という“想い”です。(少なくとも、当院に来てくださっているメーカーさんは我々の意見や悩みを聞いて改善に向け動いてくれようという姿勢でいてくださっています。 ←飼い主様の声や我々の声をメモして社内で議題に上がるようにしてくれたり、疑問について早いレスポンスで真摯に回答してくださいます。) 全ての人がそうとは言い切れないのかもしれませんが、動物業界にいる人たちは少なからずほとんどが動物を愛する会の会員のはずです。
当院にいらっしゃる患者さんご家族は、本当に動物のことを我が子のように大切に思っている方達ばかりですので、他者に言われなくてももちろん1番にその子のことを考えていることと思います。しかし、時間的にも労力的にも経済的にもそれぞれの事情を考えなくてはいけないため、時に一番に考えてあげられないという事もきっとあるだろうな・・という気持ちも大いにわかります。(自分の実の子供でさえ、一番に考えられない時もあるのですから。)我々の助言が逆に飼い主様の負担になるような、独りよがりにならないようにしなければならない一方、最善の手を尽くしてあげたいというもどかしさがあります。
私たちはあくまでその子のことを想うご家族の〝お手伝い〟しかできません。動物たちの最後に立ち会ったとき、『病院の皆さんに尽くしてもらったおかげで』と言ってくださる方は多いですが、我々がどんなに想っていても、ご家族の方がその子のことを考えこの場所に連れてきてもらわなければ、どれだけ最高の治療法ができる体制があったとしても、それをしてあげることはできません。結局のところ、最高の治療の引き金を引けるのは飼い主様の決断あってこそなのです。
獣医療の限界、その子の生命力の限界、環境など様々な要因の限界・・
力が及ばず救えない命もありますが、どうか少しでも長く・幸せに飼い主様と動物たちが一緒に笑い合って過ごせる日々が続くよう、我々の出せる知識と経験を提供していきたいと思いますので、少しばかりうるさく感じてしまうことも受け止めてもらえたらなと思います。
隠れた危険
GWも暑くなりそうだ・・というニュースが聴かれていますが、それでも真夏の暑さに比べたら、今の時期はまだ日中にお散歩を楽しめるくらい。
道端にはお花が咲き、街路樹も生き生きとした緑の葉をつけ、GW前後は飼い主さん自身もお散歩を楽しめるいい季節です。
これからの時期は外出時、マダニ感染や紫外線等に気をつけなければならないということは、すでに過去記事でもお伝え済みですが、このせっかくお散歩にもってこいの時期である4月から5,6月頃にかけて+αで注意しなければならないことがあります。
除草剤です。 実際に私もこの間散布されている方を見かけました。
除草剤は、茎葉処理であるか土壌処理であるかにより散布時期が異なりますが、茎葉処理をする場合、雑草が生え始めてから散布されるため、ちょうどこれからの時期に散布されるはずです。
お散歩時に草をハミハミするのが好きなわんちゃんも多いと思いますので、お散歩サラダバーには十分注意してあげてください。口から摂取するだけでなく、ワンちゃんの場合、裸足で歩いているため、皮膚からの吸収も心配です。
除草剤による中毒症状は、嘔吐下痢・ふらつき・痙攣・血尿・血便等です。
当院でも数年前にお家から抜け出してしまった猫ちゃんが除草剤の影響が疑われる症状でご来院され、亡くなられたという症例がありました。
もし事故や喧嘩傷などが無く、お散歩後や脱走後から急に具合が悪いという症状があった場合は、除草剤等の化学物質による影響も考えられますので、すぐに動物病院へご相談ください。
衣替え
4月23日(水) 今日は朝からどんより曇っており、お日様が出ていないため肌寒く感じました。
我が家の子供達にも登校時、上着を羽織っていくよう伝えたのですが、中には冬真っ只中に着ていた内側がモコモコの、超厚手パーカーを着ていこうとしていた子もいたので、「流石にそれはやめて!」と止めました。
もう世の中的に冬物の洋服なんて衣替えで片付けてしまった後だろうに、未だにあんな厚い冬物を着ようとしているなんて・・・。と朝イチうちの子にガックリ・・。
「動物さえこれからの季節に相応しい装いになっていこうとしているのに!」と、怒りながらぼんやりと数日前の病院での光景を思い出した私です。
ダブルコートのワンちゃんは、4月〜7月にかけての時期に、冬の寒さから体を守ってくれたふわふわで密度の濃い毛が抜け、通気性の良い、硬くてしっかりした毛に生え変わってきます。
トリミングやグルーミングでご来院されたわんちゃんからも、各々冬毛が大量に収穫されています!
特に毎度大収穫となるのが柴犬さんたちで、無限ブラッシングができそうなくらい、やればやるほど冬毛が抜けています。
こちらの柴犬さんからは枕が1個できそうなくらい抜けました。(スタッフがハート型に配置していました)
一体どこにそんな隠し持っていたの??!とみんなびっくりするほど。着ぐるみ1層脱ぎ捨てたかのようです。
軽い毛とはいえ、ここまで抜けると、本人もなんとなく体が軽くなった気分がしているのではないでしょうか?
↓「なんかスッキリ。。」な柴さん
↓スタッフから、「ほら。こんなに抜けたよ」と見せられている柴さん。
換毛期は、犬種や日光に当たる時間や外気に当たる時間など、その子のいる環境により起こる時期が多少は異なります。
室内飼いで年中同じくらいの気温で過ごせる環境になった現代では、はっきりとした換毛期のない子もいますが、換毛は私たちのように全身から汗をかくことのできないワンちゃんが季節の温度変化に適応できるための大切な現象です。
抜けた毛は、放置するとフェルトのように密になり、ブラシのコームが入らなくなってしまいます。フェルト状になった毛玉はブラッシングでは歯が立たないため、最終的にバリカンなどによる除去が必要となります。
しかし密集した毛の下は蒸れて細菌が増殖し、皮膚炎を起こしていることが多いため、痛みや痒みを伴う箇所の毛玉の除去にはワンちゃんにかなりのストレスを与えてしまいます。
このような状態にならないよう、普段からのこまめなブラッシングが大切になります。とはいえ、今までブラッシングをしたことのない子に、いきなり行おうとしてもなかなか難しいものです。
小さい頃から〝ブラッシングをすることは当たり前のこと〟と刷り込んであげることが大切で、その中で〝ブラッシングをする時間は楽しい時間〟と思ってもらわなければいけません。
そんな時に役立つのがおやつです。
「いつもはもらえないような特別大好きなおやつをブラッシングの時だけはもらえる!」となると、多少のことは気が紛れて耐えてくれるかもしれません。
換毛期は、毛の生え替わりに多くのエネルギーを使うため、栄養をしっかり摂ることが大切です。
特に良質なタンパク質が必要なため、ブラッシング時のおやつには鶏のささみなどタンパク質の豊富なものを選択してあげても良いかもしれません。
ここで注意したいのは、人間と同じく、おやつはあくまで食事で補えない栄養や水分を摂取する目的としての位置付けであるということを忘れないことです。いくらご褒美とはいえ、栄養〝補助〟を超えるような量を与えてしまってはいけません。
人間で想像するとわかりやすいですが、ご褒美で毎度毎度ステーキや寿司が出てきたら、おやつ・ご褒美の範疇を超えて、もはや食事が1回増えるようなカウントになってしまいます。
カロリー過多になりすぎないよう気をつけながら、上手におやつを使ってブラッシングトレーニングと良いでしょう。
ブラッシングのタイミングとしては、お散歩後に行うと、マダニチェックにもなり、とても良いと思います。(お散歩でマダニをつけていらっしゃるからが4月に入ってから特に急増しています!!)
ブラッシングに使うコームも、ワンちゃんにとって好みもありますので、飼い主さんの使いやすさとワンちゃん側の心地よさのバランスを取りながら選ばれるといいですね。
↓とある日の、グルーミング時のスタッフの姿。
グルーミング用帽子、買ってあげようかな・・・
10年以上の時を経て
1ヶ月以上前のお話なのですが、3月に2回ほど東京方面に行ってまいりました。
院長の兄弟子の主催する勉強会に参加するためや、我々の出身大学の研究室時代にお世話になった当時の教授の退官・当時の助教授の還暦のお祝い、同期やその他先生方と情報交換や交流のためでした。
我々が東京に行く頃はちょうど新幹線の連結が外れたり、強風のため運行中止になったりといった事態が相次いでいたため、余裕を持った時間で十分間に合うよう向かいました。
初日は、メインとなる目的の前に、せっかく東京方面に行くのだから!と、少し足を伸ばして、院長が新卒時代に修行を積んだ千葉県松戸にある日野動物病院を10年以上ぶりに訪れることにしました。
当時の日野院長と奥様はすでに他界されており、そのお二人の眠るお寺にお墓参りにも行ってきました。
お二人の亡き後の動物病院はテナントビルとして活用されることとなり、動物病院は数m離れた別な場所へ移り、以前から来ていた獣医師先生が継続して診療を引き継ぐこととなりました。
日野動物病院を辞めて早10年以上は経過しましたが、当時いた病院の猫さんも数名いらっしゃり、当時使っていた医療器具も未だに使われていたりと、懐かしさや当時の記憶・感覚が込み上げてきて目頭が熱くなってしまいました。
↓「10年以上ぶりに何しにきたん」の図?
新しく移設された病院では、看護師さん2名も継続してそのまま勤務されてているようでしたが、そのうち1名は訪問した日はお休みだったので残念ながらお会いすることが叶いませんでした。
すでに退職されたという看護師さん1名も、今でもたまに顔を出されるとのことで、またいつかのタイミングで今度お会いしたいなと思いました。
その日は獣医師先生1名と看護師1名体制で病院を回していたので、あまりゆっくりお話する余裕はありませんでしたが、最後に無理を言って病院前で記念写真を撮らせていただきました。
医院名は少し変わりましたが、ロゴ付きの看板は昔のものが飾られていました。院長が触れている看板がそれです。
当時の院長も奥様ももう2度と会うことはできませんが、こうしてかつて一緒に働いた仲間同士が未だに集まれるのも、院長・奥様が獣医療に対する強い志を培ってくださったおかげですし、思い出話としてお二人を話題にすることで、なんだか今でもそばに来てくれるような気がします。
再度の東京出張では、余裕をもったタイムスケジュールを組んだはずが、ほんの少し寄り道したせいで、結局時間ギリギリになってしまい、いつも通りのバタバタで会場に到着という事態^^;
会場にはすでに同期や後輩、先輩たちが到着しており、当時の教授や助教授と談笑していました。
10年以上の時が過ぎているため、みんなどのように変わっているだろうとドキドキしていましたが、当時の記憶のまま、あまり変わらない姿で、この日も懐かしさが溢れてきました。
そしてこの会場にいるすべての人が北里大学獣医学部獣医学科微生物学研究室だったということに(1名ほど違う人が紛れていましたが!←当時お世話になったからと懇願して参加させてもらったと言っていました。)不思議な感覚を持ちました。
我々の出身である微生物学研究室は、大学・学部創設の初期から存在する研究室であるため、幅広い年代の方がいらっしゃることに改めて歴史を感じました。
パーティ中は、主に先輩・後輩・同期と近況報告などをして過ごしましたが、我々と同じく動物病院をしている人、馬が好きで転職してからも馬関係の仕事をしている人、大手メーカーで働いている人、研究職をしている人とさまざまでした。
↓ちなみに真ん中の後輩は青森県八戸でご両親と共に動物病院をしている後輩です。(今では立派な獣医師先生なのに未だに名前に〝ちゃん〟付けで呼んじゃうよ。)
右は我々と同期で同じ研究班にいました!
同じ研究班でもパシャリ。(当時の教授にも掲載許可いただきました)
このように、3月は懐かしい人たちと久しぶりにたくさん会え、初めて昼からお酒を飲み、いつもと違う日常を過ごしてきました。
一部の人とはLINE交換もしてきましたが、当時はLINEさえなかったんですよね。。時代は変わったなぁとしみじみ感じました。
心の中にも
4月になると、各地でいろいろなお花が咲きはじめ、世界がちょっと明るくなるような気がします。
特に1週間もせずに満開になってはあっという間に散ってしまう桜は、日本ならではであり、木に咲く花としては圧巻のインパクトがあり、格別な美しさがあります。
この桜の美しさを毎年感じられることが、「日本に生まれてよかったな」と思える1つかな・・。
これもそれも、昔の人が桜の木をこの地に植えてくれて、毎年一生懸命お手入れして管理してくれる人がいたからこそ私たちが楽しむことができるんだよなぁ。。と、何年にもわたって命や想いのありがたみが続いていることに感謝の気持ちでいっぱいです。(桜の木は害虫管理や剪定など管理がとても大変みたいです)
今からお花見スポットになるくらい桜の木を植えるなんて、なかなかできないことですよね。
病院近くのエリアでは、先週土曜日にちょうど見頃になったのですが、翌日の昼には雨予報となっていたので、診療が途切れた隙にダッシュでスタッフと相棒のワンちゃんを引き連れお花見スポットに行ってきました!!
スタッフのワンちゃんはずっと室内で飼われていた子だったので、桜を見るのはもしかして初めてかも??
スタッフと訪れた時間帯はすでに日が落ちそうな夕方だったので(4時半頃かな?)お花見スポットには人も少なくなってきていましたが、ワンちゃん連れのご家族がお散歩で訪れていたり、猫ちゃんを連れた方が桜を見にいらっしゃっていました。
こちら↓の猫ちゃんは桜を見にくるのは初めてとのこと。一緒にお写真を撮らせていただきました。
種を超えて、綺麗なものを一緒に見たいという気持ちってとっても温かくて素敵です。
スタッフのワンちゃんは、普段はあまりお散歩を喜ばないそうなのですが、この場所はお気に召したようで、はしゃいでダッシュしたりしていました^^
お友達ともたくさん触れ合えたね。
↓「馴れ馴れしいけど、誰この人・・・」な図?
少し前の時間に当院に来院されていた子もいらっしゃっていました!
↓「何。キミ、あの病院の関係者なの?」な図?
もう日が落ちてきていたし、あまり長くはいられませんでしたが、綺麗な満開の桜が見られて良かったです!
また来年も見られたら良いね。心の中にも笑顔の花が満開になりました。
暑い日はこれに注意
先日は雨や風で冷えた日が続きましたが、今日はポカポカの天気で、車内にいると日差しもあり汗をかいてしまうほどでした!
体も寒くなったり暑くなったりで疲労感が出てしまう春のお天気です。
少し早いですが、暑くなると頭をよぎるのが熱中症のこと。今年もまた暑い日が続くと思いますし、急な気温の変化で体が暑さに適応できないと具合が悪くなる子も多いため、いち早く注意喚起をしようと思います!
マダニ、ゾクゾク・・・
3月から健康診断キャンペーンがスタートし、早くも1ヶ月が過ぎました!
健康診断と同時にフィラリア感染のチェックも行い、無事陰性だった方にはフィラリア予防薬もお渡しできました。
今年のノベルティも、各メーカーさんが可愛いお散歩バックやお買い物バックをご準備してくださっています♪
シンパリカトリオを出しているZoetisさんのノベルティはムーミンのお散歩バックです。
緑のバックにはミーが、オレンジのバックにはスナフキンがデザインされています。
ニョロニョロデザインじゃないんだ〜・・・と思っていたら、ニョロニョロは底の方にいました(笑)
ちなみにムーミンといえば、ワンちゃんのお散歩コースとしても人気の七北田公園に、小さい子用の遊び場であるキートス広場があるのをご存知でしょうか。キートス広場はフィンランドから寄贈されたムーミンの遊具がたくさん置いてある広場です。
ムーミンのキャラクターたちがデザインされた遊具があちこちに。
滑り台、シーソー、一人乗り遊具、クライミング遊具など色々あります。
ムーミンデザインではありませんが、ブランコやお砂場などもあります。
今では全く訪れることが無くなってしまいましたが、長男が幼稚園に入る前は勤務医だったため、お休みの日は毎週末のように歩いて遊びに来ていた思い出があります^^
こちらのキートス広場内はわんちゃんは入ることができませんが、その他の七北田公園のコースではあちらこちらわんちゃんたちが楽しそうにお散歩していました^^
昨日今日は寒さが戻ってきて、お散歩どころではないお天気でしたが、これからますます暖かくなってくるので、ノミマダニ予防をしっかり、4月下旬からはフィラリア予防も忘れずにお散歩やランを楽しんでくださいね!
ちなみに昨年当院で確認できた症例として、3頭のワンちゃんがフィラリアに感染し、うち1頭が亡くなっています。
今年はまだフィラリアに関しては陽性の報告はないのですが、
マダニをつけてすぐの状態でご来院されているわんちゃん/家で吸血後のマダニを発見したという、マダニ感染の報告はすでに上がっています。
こちら↓は吸血前のマダニ。
こちら↓は吸血後のマダニです。(吸血後マダニのお写真は飼い主様からご提供していただきました! 帰宅してから、豆みたいなものが落ちていると思ったらマダニだったようです💦 もう恐怖ですね。。)
インスタでもお話しましたが、完全室内飼いのわんちゃん・猫ちゃんもマダニ感染は起こり得ます。
『お散歩に行ったとしても、コンクリートの上を歩くし、草むらには行かないから・・・』と言っても、
クン活等で草に近づいた時に付着や飛び乗って来る場合もあります。(マダニは羽こそありませんが、静電気を利用して飛んできます。)
マダニによるSFTS感染症(重症熱性血小板減少症)は人獣共通感染症のため、わんちゃん猫ちゃんだけでなく、人にも影響があります。致死率も高い病気のため、十分に注意してくださいね!
保護活動をされている方も、野良猫ちゃんなどを保護する際は手袋等防御対策をして触れるよう気をつけてください。
また、寄生虫予防のほか、お散歩やラン等、公共の場を訪れる際は、排泄物の処理やリードの長さ等のマナーを忘れずに💡
リードの長さは中型犬で1〜2mほどが適正です。何かあった際に、すぐ飼い主様が対応できる範囲内を目安にリードの長さを設定してあげてください。
ロングリードは、誰もいない場所では自由に走り回れて便利ですが、ロングリードが原因で転倒事故や巻きつきによる絞傷事故が起こっています。 普段おとなしい子も、偶発的な出来事により思いもよらない行動をとってしまうことがありますので注意が必要です。
今年度も寄生虫予防をしっかり行い、マナー遵守で、お外での楽しい思い出をたくさん作ってくださいね。
その際はぜひ寄生虫予防薬のノベルティバックをご活用ください♪
ちなみに、、ネクスガードスペクトラのノベルティはエコバックなのですが、スーパーなどでスペクトラのエコバックを使っている方を見かけると、「あ!あの方、わんちゃん飼われてるんだ❤️」とパッと嬉しい気持ちになるワタシです🤭
(今年のスペクトラのエコバックの写真は撮ったはずなのに埋もれてしまい探し出せませんでした💦)
動画、リニューアル!
富谷市にお住まいの皆さんにご質問です!
数年前から富谷市役所の番号案内表示に当院の動画がアップされているのをご存知でしょうか?
もしくは泉中央のサイネージ(電子広告)の動画を見たよ!という仙台・富谷市の方はどれくらいいらっしゃるでしょうか??
実はこの度、当院の動画が一部リニューアルいたしました♪(市役所はすでに変更済み・泉中央は今後変更予定です)
特に3コマ目が変わっていて、当院に通ってくださっている可愛いお友達のお写真をたくさん採用させていただきました⭐︎
ご自身のご家族やお友達がもしかしたら発見されるかもしれません。
ぜひご覧ください😊(携帯画面だと画面が切れてしまうと思うので、PCお持ちの方はぜひPCでご覧ください!)
2025年も!春の健康診断
今年も春の健康診断キャンペーンの季節がやってまいりました!
昨年も、ワンちゃん猫ちゃんともに約3割の子に何らかの不調や病気が見つかり、
「このタイミングで健康診断を行って良かった!!」と言える症例も多くあり、その中には即日手術となった子も複数件ありました。
以前もお話ししましたが、スタッフのワンちゃんも、病気発見の約7ヶ月前に健康診断を行なっていたのですが、プロフィール写真撮影時に流れで健康診断を行なったところ、腹腔内に腫瘍が見つかったという例があります。
幸い早期発見だったため、今はとっても元気なのですが、やはり中年齢以降の動物たちには、年2回の健康診断の大切さと、血液検査だけでなくあらゆる方面からのアプローチが大切であるということを痛感いたしました。(このときのお話は以前のブログで記載済みなので、もし良ければ読んでください^^)
年2回と聞くと多いような気もしますが、人よりも早く年を取るワンちゃん猫ちゃんにとっては、決して多すぎるわけでもないようです。
さらにポイントなのが、ワンちゃん猫ちゃんは人間のように自分の不調を言葉で訴えることができないということ。
目に見えて不調になる頃には『我慢ができないくらい』になっているので、そうなる前に気づいてあげることが大切です。
また、健康診断は〝病気を発見する〟という目的のほか、〝自分の基準値を把握する〟という意味合いもあります。
基準値というものは、統計学的に求められるのですが、例えば100人健康な人を集めて検査を行い測定した値のうち95%が属する値を基準と設定しています。
言い換えると、たとえ健康であっても5%程度は基準外になるのです。
ですから、基準値から外れたからといって、一概に健康ではない。とは言い切れないのです。
自分がその残り5%の軍であるだけなのか、本当に健康を害しているがための基準値外なのかは、総合的に・経過を見て判断する必要があります。つまり、いつもは基準値に収まっているのに、突如基準外になってしまったのか、 安定的に基準外で維持しているのか、それを判断するためには前もって自分の体を理解しておく必要があるのです。
今年はすでに花粉が飛散しているという情報もあるくらい、暖かくなるのが早いです。
お散歩やお出かけに出かけることも多くなる季節がやってきますので、ノミマダニの予防も含め、早めに健康管理をして、楽しい新年度を迎えましょう^^