スタッフブログ

2025.01.26

Life Changer

午後休診をいただいていた1月24日、25日は、院長(日下)が講習会や会合への出席、他県で動物病院をやられている院長先生とお会いするため、時間調整のためのお休みでした。

 

24日は、こちらのブログでも度々登場する、茨城県結城市にあるみくまり動物病院の院長である水口先生と、

25日は栃木県栃木市にあるあおぞら動物病院の院長である青木先生とお会いし、じっくりとお話をしてきたようです。

 

水口先生は院長(日下)と同い年で、獣医になりたての頃からの知り合いです。

家族ぐるみで仲良くさせていただいており、先日は我が家がアポなしで茨城の病院に押しかけたというお話をしましたね(笑)(ブログに記載あり)

 

水口先生は裏表がなく、誠実な先生で、そしてアクティブ! 当院よりも早く開業されているため、動物病院経営の先輩として色々と相談に乗っていただくこともあります。 奥様の香澄さんも周りへの気遣いや行動力のある方なので、とても尊敬しています。

水口先生とのお食事は、時間も遅くとあって、空いているお店がなかなかなく、おしか半島というお店に行ってきたようです。

私も食べてみたい。仙台名物という吉次の茶漬けだそうです。美味しそう!

 

青木先生は、ブログやインスタでは初登場となりますが、院長(日下)の兄弟子なのです。

院長(日下)は、大学を出てすぐ松戸にある日野動物病院で獣医療を学び、技術を磨いてきました。 

日野動物病院は、当時80歳を超える院長がいらっしゃいましたが、日野の院長は日本においていち早く小動物臨床に携わっていたお方で、表にはなっていませんが、小動物臨床の発展に大きく貢献された方でした。

院長(日下)が臨床一年目で入った時にはすでにかなりのご高齢だったにも関わらず、重症な子のオペも躊躇なく『やるぞ!』とメスを握り執刀しており、学びの姿勢や病気の治療に果敢に挑むその姿勢は年齢を感じさせない、圧巻するものでした。

言い訳をしない来るものを拒まないできないで終わらせない。という日野院長の姿勢は、院長(日下)の獣医としての成長に大きく影響を与えるものとなりました。

 

日野動物病院は、院長(日下)や青木先生をはじめ、多くの動物病院の院長先生を輩出しており、院長の誕生日やクリスマスの時期、勉強会が行われるときにはたくさんの動物病院院長や勤務獣医師がが集まっていました。

その集まりの時に出会ったのが水口先生や青木先生だったのです。

 

私も青木先生とはその時初めてお会いし、お話しさせていただいたのですが、獣医なりたてだった我々2人に、『1日1つのことで良い。その学びを積み重ねていけば、1年で365個のことを習得できる。』というお話をしていただきました。

『早く多くのことを学ばなければ!』と焦ってしまうより、小さな努力でも絶やさず続けていけば、いつか気がついたときに大きな力になる。ということをお話しいただき、踏み出すことの大切さと継続することの大切さを学びました。

 

25日の青木先生とは太朗坊で食事をし、今は亡き日野の院長・奥様の思い出話と、獣医療に関するお話などをたくさんしてきたそうです。食事の後は当院や我が家にもお立ち寄りいただきました。

夜、我が家にいらっしゃった時に私も青木先生とお話をさせていただいたのですが、あの頃と変わらず、胸に刻まれるようなお話をしてくださり、

数年前に亡くなってしまった日野の院長・奥様の獣医療に対する思いや意思が、このようにして受け継がれて、たくさんの飼い主さんや動物たちの幸せに繋がっているのだなと胸が熱くなりました。

人を想い、命を想い、そのために自分の時間や労力を惜しまないという姿勢を、亡き日野の院長から始まり、青木先生や水口先生などから改めて感じ取れた2日間となりました

 

1つ前のブログで話題にしたLife Changerが、院長(日下)にとってはおそらく日野の院長に当たるのかもしれません。(日野の院長がいたからこそ、水口先生や青木先生とも出会えたのですから)

震災後、地震により交通機関が麻痺し、福島の原発爆発により放射能の影響がある中就職活動を開始し、受け入れてくれる動物病院が数少ない中辿り着いたこの初めての就職先が、人生においてこんなにも意味のあることを教えてくれる場所だったなんて、行き着くべくして行き着いた、きっと縁のある繋がりだったのだと思っています。

 

 

 

2025.01.24

優しさの集い

今日は1年の中で1番楽しみにしている集まりに参加してきました。

元々涙脆い性格ではあるのですが、歳をとったからなのか?心が弱っているからなのか? 各企業さんや会の代表の方のスピーチ、集まりの主役となる方のスピーチ全てが心に響いて、お話を聞くたびに涙で視界が見えなくなりそうになっていました。(一度涙を流してしまうときっと止まらなくなると思って、そこは我慢しました。)

 

その中であったお話を、忘れないうちに3つ書き留めておこうと思います。

1つは聖書にまつわるお話です。私は特にどの宗教にも所属はしていないので、その都度それぞれの宗教の良い教えを胸に刻んでいるのですが、今回聞いたキリスト教のお話は

『何も思い煩わないで、あらゆる場合に感謝をもって捧げる祈りと願いによって、あなた方の願いを神に知っていただきなさい。そうすれば、人の全ての考えに勝る神の平安が、あなたがたの心と思いを守ってくれます。』というものです。

日々色んなことに思い悩んだり、苦しむことはあっても、常に感謝の気持ちを忘れず願っていれば、神が心に平安をもたらしてくれるというものだったと思います。

 

どんなに思いをもって誠心誠意の対応をしても、その気持ちが届かないだけでなく、逆の方面に働いて悲しい思いをすることもあり、今まさに心が弱っている真っ最中だったのでその言葉がとても沁みました。

『何も思い煩わないで』なんて、なかなかその境地に至るまでは難しいかもしれませんが、悲しい出来事だけでなく、きっと嬉しいことや、温かい繋がりもたくさんあるので、そのような優しい出来事や、優しい人に目を向けるようにして、色んなことへ感謝を増やしていきたいなと思いました。

 

 

もう1つが、『成せばなる成さねばならぬ何事も、成らぬは人の成さぬなりけり』という言葉です。

この言葉は色んな場面で聞くことはある言葉ではありますが、改めて聞くととても深いなと思いました。

成し遂げたいと思う大きなことも、「きっと無理だろう」で諦めてしまうのと、小さな1歩でも歩みを始めてみるのとでは大きな違いがあります。

小さなスタートから、その想いに賛同する仲間が増え、その新しい縁がどんどん広がり、気がついてみると未来にはとんでもなく大きな世界が広がっているかもしれません。

迷いがあったら、〝とりあえず1歩でも前に踏み出してみる。〟

このことは今この歳になっても意識して心に留めておこうと思いました。

 

 

最後は、Life  changerという言葉。

くさか動物病院は、未来ある子どもへの留学支援を行う事業にも協賛しているのですが、それはただ単に資金を支援している〝スポンサー〟という括りではなく、支援される側の人生を変えているLife changerのだということ。

人の人生は、自身の努力はもちろん、出会う人によって大きく変わってきます。

良くも悪くも、『あの人に出会えていなかったら別な人生だったかも』と思うことが誰しも1度はあると思います。

自分自身、「あの人に出会えたおかげで・・」というエピソードがとても多くあるので

私も今度は逆の立場で、『自分と関わることで、少しでもその人が幸せになるきっかけになれるといいな』と思いながら日々生きてはいるのですが(性格が短気なものですぐ挫けて導火線に火がつきがちですが^^;)、そのような中で当院の支援が人1人の人生をより良いものにできたということに、とても喜びを感じました。

 

優しい、思いやりをもった人と繋がることで、自分の心にも優しい気持ちが芽生えてきます。

そして逆もまた然りで、自分の中に優しさを持つことで、誰かの人生を豊かなものにします。

 

どうしても悲しい出来事があると、その事実さえ嘘ではないかと心が揺らいでしまいますが、今日の集いに参加して、折られても何度でも立ち上がる精神を培っていこうと思えました。

 

2025.01.22

乾燥肌には

※この記事は2024年の12月にアップする予定だったため、内容が一部おかしくなっています。ご了承ください。(11月に書き始めていたのにもう1月半ば・・・💦)

 

冬の季節は乾燥がひどく、身体中なんだかピリピリ痒い気がしてしまいますね。

我が家の息子も、唇も乾燥により切れて、朝方口が血だらけになっていたと語っていました。

年齢が上がると、皮膚の潤いを保つ成分が失われていくため、私の場合年々この乾燥に対する悩みは深まっている気がします。

 

わんちゃん猫ちゃんは、人よりもずっとずっと皮膚が薄いため、普段から皮膚に使うものや湿度等の環境作りは十分配慮してあげる必要がありますが、冬場は特に注意してあげてほしいです。

乾燥により皮膚バリアが失われてしまうと、外部からの刺激に敏感になり、痒みなどの症状が強く現れてしまいます。一度掻いて爽快感を得てしまうと、痒い→掻くという行動がやめられなくなり、出血するほど掻きむしってしまう子も少なくありません。

 

人間でも、掻かないようにと思っていても、つい掻いてしまうほど、理性を持ってもその行動を止めることは容易ではないですよね。動物なら尚更そうだと思います。このため、痒みを未然に防ぐ。ということが何より大事になります。

 

12月は毎年特にシャンプーのお問い合わせが多くなる時期なのですが、シャンプーは使用するシャンプー剤・使い方によって逆に皮膚の状態を悪くしてしまうこともあります。

 

以前ブログ内でもお伝えしたように、「前に使っていたシャンプーだから。」ということだけで抗菌・抗真菌シャンプーを使用し続けるのはあまり良いことではありません。自己免疫だけで皮膚の状態を保てるようになっていたら、極力刺激の少ないシャンプーに切り替えてあげることが大切です。

 

洗い方も、肌を傷つけないように泡で洗ってあげることがPOINTなので、人の洗顔のように、よく泡立ててから優しくマッサージしてあげます。

泡ということで、私が個人的にイチオシしたいのが、マヌカウォッシュバーというK9Naturalさんで出している天然成分で作られた石鹸です。

こちらの石鹸は、マヌカ・カヌカ・ニーム・レモンマートルなど、古くから抗菌・抗ウイルス・抗真菌作用があると言われ先住民族の方が古来より使用してきた植物から作られた石鹸で、泡のきめ細やかさ弾力がすごいだけでなく、泡切れの良さもおすすめしたい特性の1つです。

いずれの原材料も、作用の強さ、栽培方法が厳選されたものを使っているため、信頼度の高いものとなっています。(カヌカはニュージーランドのオーガニック認定機関により認可された有機栽培農家さんから調達しているそうです。)

ちなみに、私が度々ご紹介している〝マヌカハニー〟はマヌカの花の蜜から作られているはちみつではありますが、ニュージーランドやオーストラリア、ヨーロッパの医療機関でも積極的に用いられるほど、身体の健康維持に高い作用をもたらしてくれます。(私も、喉に違和感ある時はマヌカハニーを舐めるようにしていますが、マヌカを舐めたときは悪化することがほぼないです!)

 

マヌカウォッシュバーは100%自然素材から作られており、ちゃんにも使えるところが便利です。の方でも安全テストが行われています。

 

私が実際にお聞きした飼い主さんからのエピソードの一つですが、

ある時お父様がお風呂に入られたあと『何!あの石鹸!ツルツルもちもちになったんだけど!!』と言っていたので、どの石鹸だろう???と確認しにいくと、ワンちゃん用に置いていたマヌカウォッシュバーだったというお話がありました。

以来、お父様が『(自分が)使っていいかな??』とおっしゃられ、ご自身が愛用されたとのことです。

 

パグやフレンチブルドックなどの短頭種さん、子犬ご高齢の子など、顔のシワが多い子や短時間でシャンプーを終わらせたい子に特に使用することが多いのですが、シャンプーしてあげている人の手もしっとり&モチモチしてくるので、全身使わなくても効果は実感できると思います。

 

この石鹸は非常に安定性が良く、450mlのシャンプーに匹敵する使用回数が見込めるため、長く使い続けることができます。子犬ちゃんをお迎えされて、犬用シャンプーを悩まれている人にはとてもおすすめです。使用期限はほぼないので、その点でもシャンプーよりも気軽に購入しやすいですね!

使う分だけスライサーで削ると少量ずつ使えて衛生的でとても便利です♪

どの子でも使いやすいので、お友達のわんちゃんにプレゼントとして贈っても喜ばれるかなと思います^^

 

 

 

 

 

実際にあるエピソードとして、

ある時お風呂上がりのお父様が『なにあの石鹸!もちもちツルツルになったんだけど!」とおっしゃられ、どの石鹸のことだろう???とお母様が確認してみると、ご自宅のわんちゃん用に置いていたマヌカウォッシュバーだった。というご報告がありました。

依頼、お父様がご自身で使っても良いかな?とご希望されたので人用としてお使いになられたそうです。

 

 

そして痒みという中で注意したいのが、一度皮膚炎で処方された痒み止め(飲み薬だったり塗り薬だったり)を、痒みが出たからといってそれを使用して良いのかということです。

中には同じ原因(アトピー・細菌性皮膚炎)で痒みが出ている場合もありますが、中には痒み止めを使用してはいけない例もあります。例えば毛包虫やカビなどです。これらは痒み止めを使用することによって症状が悪化してしまうので

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私のイチオシ石鹸はこれ!

K9さんのマヌカウォシュバーです。

2024.12.31

2024年最後の日

2024年も残すところあと数時間となりました。

当院では昨日で通常診療が終了しましたが、本日は休日診療として15時まで受け入れを行う予定となっております。(お電話は時間外は転送されます。)

 

年々感じていることですが、落語〝時そば〟のように、『何日か飛ばしてきたのではないか?』と思えるほど、1年があっという間に過ぎてしまいます。

 

2024年もたくさんの出会いと別れがありました。

2011年の東日本大震災以降、一歩先の瞬間でも『またね』はもう2度とない来ないかもしれない。ということを心の中にずっと忘れないように生きてきましたが、元気で再会を約束したはずの子に、もう一度会うことが叶わなかったということが実際にありました。

もう2度と会えないと分かった時、思うのは『最後にあの子と別れた時の自分は、どういう自分に映っていたかな?』ということです。

 

今、紛争・戦争・物価高等により、世の中がとても緊張感に包まれていて不安な気持ちになることも多いですが、荒んだ気持ちを緩和できるのは何よりも相手を思いやれる優しさではないかなと思います。

もしも他人に対していつでも思いやれる心を持ち続けられることができたら、きっとあやふやで自信が持てない過去の自分も、『あのときも、精一杯やってあげられた自分だったよ!』と自信をもって言ってあげられる日が来るかなと思えます。

 

早くからお休みに入る動物病院さんも多い中で、当院の理念に理解を示してくれ、ギリギリの日程まで志共に獣医療に携わってくれた当院スタッフのみんな、そしてたくさんの病院がある中で、当院を信じて通ってくれた患者様、皆様の信頼と励ましがあってこそ1年間命に向き合う事ができたと思っております。

周りの支えがあってこそ、優しくありたいという気持ちを投げ出さずに持ち続けることができました。

 

2025年、皆様にたくさんの幸せがある1年となりますように、心からお祈りしております。

また新年も元気に笑顔でお会いできますように!

2024.12.24

お水とトイレのお話(2)

前回の記事の続きです。

 

 

②次にトイレのお話ですが(今回は特に猫ちゃんのトイレについてご説明します。)、これも自分に置き換えてみるととてもよくわかると思います。

さて、皆さんなら、お祭り会場などに設置されている仮設トイレと、リゾートホテルのトイレだと、目の前にあったらどちらに入りたいでしょうか?

ほとんどの人がホテルのトイレを選ばれるかと思います。(逆の人がいたらごめんなさい)

 

一般的に思い浮かべるイメージだと、仮設トイレは方向転換も難しいほど狭いし、不特定多数の人が使っていて臭いもこもっている。床にはトイレットペーパーなどのゴミも落ちていたり、次の人が待っていて落ち着かない・・というイメージではないでしょうか。

 

それに比べ、ちょっと良いところのホテルのトイレは広いし、綺麗だし、その上、良い香りや癒しの音楽も流れているかもしれない。

しかしそんな良い感じのトイレも、歩いて数歩で行ける場所にあるものと、100m先の寒くて暗い通路を歩いて行った先にあるものだったらどうでしょう? まだ我慢できるくらいだったらきっと我慢してしまうでしょう。

 

猫ちゃんも同じく、狭いトイレ、他人の臭いがするトイレ、汚れているトイレ、周りが騒がしいトイレは嫌!!だし、

わざわざ面倒くさいことを乗り越えて行くくらいなら、多少の尿意は我慢してしまいます。

 

トイレ問題は、人間都合も大きく影響してくるところなので、現実は『全て猫様のお好きなように。』と出来ないところが難しいのですが、ここではそれを理解しつつ、猫にとって好ましいトイレの選び方、設置の仕方、最低限の数をお伝えいたします。

 

まず、広さですが最低でもくるりと余裕で体が動かせる、体長(首からお尻)の1.5倍の広さがあること(体の大きな猫さんには衣装ケースがおすすめ)、臭いがこもらない解放的なものであること、よっこらせとまたがなくて良い浅さのもの、自分の生活圏内にありすぐ行ける場所にあること、できれば他の人(猫)が使わない自分だけのトイレがいいな。と思っています。(人も、犬猿の仲の人の後のトイレって入るのに抵抗ありますよね)

 

なので、頭数+1個のトイレ数が必要です。もしも猫の数が多かったり、家の広さ的にそんなに多くのトイレが置けないわ!ということであれば、最低限グループ数+1個のトイレを用意しましょう。(いくら好意的な人との共同トイレでも、トイレに入ったときに前の人の残骸があるとゲンナリしてしまうので常に清潔に。)

グループの見分け方は、〝一緒に寝ているかどうか〟です。一緒に寝ている子は仲良しランク上位の子です。一緒に遊んでいるだけでは真に仲が良いとは言い切れません。

「休み時間一緒に遊んだりはするけれど、修学旅行で同じ部屋になるのはちょっとなぁ・・・。』という感覚といえばわかりやすいでしょうか。

 

さらに、トイレの中身ですが、トイレの砂は小さければ小さい方が好ましいです。ゴロゴロ石の上よりも、砂浜の方が歩いていて心地良いように、猫ちゃんも細かな砂の方が好きなのです。

(↓これは昔、とあるレジャー施設に行った時の写真。大人は足裏が痛くて悶絶しました(笑) わかる人にはわかるはず!)

人間都合で考えると、砂が飛び散らない大粒の方が良かったり、上から入るタイプや深型の方が良かったり、臭いが周囲に漏れないドーム型の方が良かったり、、なんならインテリアを邪魔しない極力小さいものの方が良いかもしれません。

トイレの設置場所に関しても、洗面所や玄関、リビングなどとは別のところであれば来客時の見栄えや、衛生的にも助かる。と思っている方も少なくないかもしれません。

しかしそれは猫ちゃんに取ったら不都合なこと。特に洗面所などで洗濯機を起動させていたら、猫ちゃんにとってはうるさくてトイレどころではありません。

 

人間と猫たちが一緒に生活して行くので、お互いの意見を擦り合わせながらその家庭にとってベストなトイレを決めていくことにはなりますが、猫ちゃんが気軽に行きやすいトイレを作ることが病気予防の観点からはベストです。もし膀胱炎を繰り返しがちな子がいたら、お互い話し合いの上、少しだけでも猫ちゃん寄りのトイレ改造計画を遂行しても良いかもしれません。

 

猫ちゃんが今のトイレを気に入っているかどうかは、

①トイレが終わった後、砂をかける時間を十分にとっている(ちゃんとトイレに長居できる)

②トイレの縁に手をかけていない(十分な広さである)

などの行動から伺い知れます。

 

こんな状態↓は、「早くトイレから出たい」と思っている表れです。※寿住(すずみ、通称:ミン

 

↓もうこれなんて最悪です。 人で言うなら、早く出たすぎて、すでにトイレのドアを開けちゃっているくらいの状態。

彼にとったらここは仮設トイレレベルなのでしょう。なんなら息を止めてしているかもしれない位です^^;

と言うのも、我が家の4匹の猫の中で上↑の茶色い猫の穂垂(ほたる)がグループから外れているので、彼は極力このトイレを使いたく無いのですね。

決してシャーシャー喧嘩をしたり、いがみあったりしているわけでもなく、たまーに一緒に遊んだりもするのですが、一緒に寝るということはありません。

 

さらに飛び出るようにトイレから出てきたり、出てきた後に手や足をバババッと振っている素振りがあったら、「うわ〜ばっちかった!(汚かった!)」という意味です。

 

現在我が家には家のあちこちに5つトイレを設置しているのですが、いろいろな要素が原因で、穂垂の満足いくトイレは残念ながら。 以前はトイレのトラブルはそこまでなかったのですが、彼が長期入院したことをきっかけに、より他3人との溝が深まり、穂垂は退院以降トイレを失敗するようになってしまいました。

きっと休み明け学校に来てみたら、話についていけなくなっていたという感覚なのでしょう。

 

我が家ではこれ以上トイレを増やしても穂垂専用のトイレにはならないだろうし(何も考えない無礼者の蜜季(みつき 通称;ツチ)が真っ先に使うだけと推測されます。)、場所的にも管理的にももう難しいので、おしっこを失敗しても良いようにペットシーツを貼る対策で妥協することにしています。

猫のトイレの失敗は矯正しようと思ってもなかなか難しいもの。人間都合を0にしても人が辛いし、猫都合を0にしても猫がストレス。

知識を持っている中で、妥協できるところはどこなのかを考えて、トイレ問題を一緒に解決できたら良いと思います。

 

 

 

〜最悪なトイレ環境のおまけ〜

トイレ中、天敵がいないということも大事な要素^^;

いつ襲われるかわからない状態で、おちおちトイレも入っていられません😭💦

 

 

〜とある日の会議〜

トイレ中に襲ってくるし、冗談にならない冗談を言ってくるし(悪ふざけがすぎる)、良い加減長老(至花シハル)からも「穂垂に苦言を呈してほしい」という会議が、ある時開かれましたが、結局太刀打ちできなかった3人でした。

↑言わせたミンは知らぬふり。自分に火の粉が飛ばないように佇んでいます。

 

↑穂垂の黄金の左手が至花を直撃。

ミンはとことん他人のフリをします。

 

まぁ、でも何だかんだ仲良くやっている4人です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024.12.23

お水とトイレのお話 (1)

インスタでも注意を促しましたが、先週水曜日頃から膀胱炎の子が急増しております。

膀胱炎症状というのは、おしっこの色が赤い、何回もトイレに行く、トイレ中唸り声をあげる、トイレに行くけれど、出ていない。といったものが主なものです。

これらの症状は猫ちゃんがトイレをしているところを人が目撃していたり、デオトイレを使っていると発見が早いのですが、

多頭飼いだったり、飼い主さんが留守にしている時間が多いと、なかなか気づかれにくいものです。

なぜ寒い時期に多発するかというと、

①お水を飲む量が減ったり、運動量が減ることで、おしっこが濃縮され膀胱に細菌や尿結石が留まりやすくなる

②寒さや飲水量の低下で循環が悪くなり排尿回数が減る

③寒さで免疫力が低下し、細菌に対する抵抗が落ちる

といった原因が考えられます。

 

膀胱結石による膀胱炎・細菌性膀胱炎の他、若い猫ちゃん(およそ8歳頃まで)の場合は特発性膀胱炎といって原因があまりはっきりしない膀胱炎を繰り返すこともあります。

※特発性膀胱炎の原因の一つとしてはストレスが考えられています。我が家の至花(しはる)もこの特発性膀胱炎で苦しめられた1人。ストレスから膀胱粘膜に炎症が起き、尿成分の刺激に耐えられず血尿を引き起こしてしまうようです(思い起こせば、かくいう私も国家試験の日程の中膀胱炎となった1人^^;)

 

膀胱炎の原因から考え、今できる一番の対策としては、まず飲水量を増やすことと〝トイレを我慢させない〟ことです。ちなみに、飲水量を増やすことは膀胱炎を防ぐだけでなく、腎臓病にとってもより良い対策となります。

ではどのようにすれば飲水量が増えるでしょう??

 

それはまず①『飲みたい』と思ってもらえるようなお水にすること。 ②気軽に飲んでもらえるようにすること。です。

 

さて、①動物たちが飲みたいと思えるお水って、どんなものでしょうか。 

それは〝美味しそうな気がすること〟です。 

 

飲み水にささみの茹で汁を少し垂らしたり、その他大好物の香りを加えるだけで、まるでただの水ではなく、スープを飲んでいるような気分が味わえる・・と思ってくれるかもしれません。(あまり多くを加えると、それが結石の原因になりかねることもあるので注意が必要です。)

 

次に、どうすれば②気軽に感じてもらえるかというと、飲み水を動物が行く先々に設置するということ。

人間も、ちょっと喉が渇いても、わざわざ歩いて行かないと飲めないところに給水所があれば『我慢するか』と思うところ、すぐ手の届くところにウォーターサーバーや自販機があれば気軽に飲み物を飲むようになるでしょう。動物たちも同じで、気がついた時にすぐ飲めるお水があれば、ちょこちょこ飲むようになってくれます。

※ただし、置きっぱなしになってお水が悪くなっていたり、冷たすぎたり、容器が気に入らないと飲まない子もいるので注意。猫ちゃんは特に敏感です。お水は悪くなりにくい水道水を、温度刺激のない常温(人肌くらいのぬるま湯)で、臭いのつきにくい陶器のお皿に入れる。がおすすめです。頻繁に新鮮なお水に変えてあげるとさらに喜びます。)

 

↓お水を新しくしてあげると、猫が続々寄ってきます。 新しいお水、大好き。

でも誰が先に並んでいても、横入りしてくるツチが結局一番に飲むのです。

その他の対策としては、猫用経口補水液を使用することもできます。

 

当院ではハイドラケアという製品を扱っていますが、この製品は猫の嗜好性を考えた設計になっており、様々なケースで起こる日常生活の中での飲水量不足を補う目的で使用することができます。詳しくは当院スタッフまでお気軽にご相談ください。

2024.11.22

AntiMicrobial Resistance (AMR) 〜薬剤耐性菌〜

11月19日、ようやく仙台でも初雪が確認されたそうで、いきなりグッと冷え込みが厳しくなってきました。

路面の凍結による転倒やスリップなどにも注意したいですね。我が家はいつも12月に入ってから冬用タイヤに交換するのですが、今年は先日タイヤがパンクしたため、例年よりだいぶ早めにスタッドレスタイヤに変更することとなりました😅

さて、先日ブログ内でもお話しましたが、湿度の低下もいよいよ本格化。指先も踵も毛羽立ち、ペットシーツは掴まずとも触れるだけでマジックテープのように張り付いてきます。

喉も一気にやられてしまい、今現在私の声は天龍源一郎さんのようになっています(^^;; 

 

我が家の子供たちも先日もれなく流行病のマイコプラズマ感染症にかかってしまい、久しぶりに小児科を受診しました。

次男は入院も勧められるほど血中酸素濃度が酷かったのですが、抗生物質と吸入の治療によりなんとかその日のうちに回復傾向が見られたため自宅での治療で治すことができました。

今回マイコプラズマ肺炎により出されたお薬は、抗生剤と咳止めのお薬、気管支拡張のためのテープ等々でしたが、さまざまな薬が出ても、抗生剤については特に時間間隔や飲み残しの無いよう、だいぶ気をつけて飲ませるように覚悟を決めています。

当院の内服薬袋にも記載させていただいていますが

抗生剤の不適切な使用薬剤耐性菌を生み出す原因となってしまいます。これは動物であろうと人間であろうと同じです。

 

自分の免疫だけでは打ち勝てない細菌感染症にかかってしまった場合、どうしても抗生物質に頼らざるを得ないのですが、いざというときに頼りにしていた抗生剤が効かないという事態になってしまうと、今までお薬で治っていた病気により命を落としてしまう可能性が出てきてしまいます。

世界中で薬剤耐性菌が原因により何万人という人が亡くなっている現状があるため、他人事ではなく、一人一人が出されて抗生剤を処方通りに使用していくということはとても大切です。

今回我が家の子達も出された抗生剤は飲み残しが無いよう、しっかりと飲み切らせました。(次男については重症度もあって追加で長めに処方もされました。中途半端に菌が残っているとそこでも薬剤耐性菌が生み出される原因となるまで、しっかり治すことが大切なので、追加分も飲み残しがないよう最後まで投薬させました。)

これから冬本番。

インフルエンザやノロウイルス、RSウイルス、ロタウイルス・・・。人の方でもさまざまな感染症がこれからも流行っていくと思います。しかし、ウイルスには抗生剤は意味がありません。

「風邪気味だから抗生剤を出して欲しいな。」「体調悪いから、残ってる抗生剤飲もうかな?」というのは間違いです。

人の方でも動物の方でも、診断した医師の処方のもと、出されたお薬は適切に使用するように心がけてほしいです。

 

 

2024.11.21

ベガルタ スポンサー謝恩パーティ2024

先日、ベガルタスポンサー謝恩会に行ってきました。

前日の試合では、大分を相手に2−1で勝利し、無事J1昇格プレーオフ圏内である6位にとどまることができたため、選手監督をはじめ、スポンサーの方々も皆さん笑顔でいられて、とても嬉しい会となりました。

 

この日は午後の受付時間を早め、会場に向かいましたが、駐車場を決めるのに手惑い、結局会が始まるギリギリに到着しました。

会場では、企業ごとにすでにテーブルが指定されており、そのテーブルに後から決められた選手がやってくるという流れ。我々のテーブルには工藤蒼生選手が来て、飲み物を注いでくれました^^

乾杯が終わった後は、各自バイキング形式でお料理を食べたり、選手のサインをもらいに色々なテーブルを回っていきます。

MVPを獲得した中島選手や、この日(11月11日)お誕生日のオナイウ情滋選手、前日の試合でゴールを決めた郷家選手などなど、たくさんの選手にサインをもらい、お写真を撮ってもらいました。

キーパーの林選手はさすが高身長で、院長は必死で背を伸ばそうとしますが遠く及ばず。

時間があっという間で、監督からもサインをもらいたかったのですが、監督のところへは行けずでした・・

でも帰り際に監督・選手が見送ってくれる通路のところで、監督に硬く握手をしてもらいました^^

ゴリさんはとにかく笑顔が素敵です。お人柄が笑顔に表れていて、選手から慕われるのもとてもよくわかります。

どうかこのまま波に乗ってプレーオフを勝ち進んでJ1に昇格して欲しいです^^

 

 

2024.11.11

久しぶりの再会

先日・・といってももう半月は経過してしまいましたが、先月茨城にあるみくまり動物病院さんに突撃訪問してきました。

夏に宇都宮の業者さんの会社を訪問して以来、日下家の突撃訪問は2回目(笑)💦

なかなか失礼とわかりつつ、我々は「今から〇〇するね!」「いついつ〇〇するんだ〜」と言ってしまうと、なぜか急なハプニングやトラブルにより予定を達成できないというジンクスがあるため、行けなくなったらどうしようという不安から、予め予定を伝えられないのです・・(←私が)。

 

早朝に富谷を出発→途中那須を経由しお土産を買い、子供達もトレジャーストーンパークで遊ばせた後、茨城に着いたのは6時半頃。

(ちなみにトレジャーストーンパークについてはこの記事の最後に記載しておきます。)

病院も終わり際ということで、まるで急患で滑り込んできたかのような登場に(しかも内側の扉を開けられなくてアタフタしていて、より慌てている感。)、我々の顔を知らない看護師さんは「・・?」だし、奥さんも院長も出てきて我々だとわかり、呆気に取られていました。

確かに、「ちょっと立ち寄ったので寄りました」的な距離の人間がすることではないので、当然ですよね^^;

 

だいぶ到着が遅くなってしまったので、もう数分で病院も終わるし、これから宮城へ帰る時間もあるし、お土産を渡して少しお話したらすぐ帰ろうと思っていたのですが、みくまり動物病院さんからお食事に誘っていただき、近くの美味しいイタリアンのお店へ移動することになりました。

診療が終わるまでの間は久しぶりに院内を見学させてもらいました。

こちらの病院は、我々が開業する時も一度見学させてもらっていましたが、それ以降導入された機械などを見せてもらいました。

 

院長の水口先生は時間外で患者さんを診察することになったので、奥さん&お子さんと先にお店へ行くことになりました。

案内されたのは、みくまり動物病院さんから車ですぐの、Pizzeria Zuccaさんというイタリアンのお店。

お店も広くて、大所帯だったのですが全員座れるだけの席もありました。

注文してからお料理が届くまでの時間も短く、ピザは薄めの生地で食べやすく、サイドメニューもパスタもとにかくどれも美味しすぎました!さらに店員さんも温かく迎えてくださり、遠いけどまた来たい!と思えるお店でした^^

遅れて院長先生がやってきて、普段の悩み事や同じ立場の人間としてお互いの近況がどうかなど相談に乗ってもらったり、あちらのお話を聞いたり、本当はすぐにお邪魔する予定だったのが、とても楽しくて一晩お部屋を借りて語り尽くしたいくらいでした。

 

水口先生とは社会人1年目の時からの知り合いですが、こうして今もお付き合いしていただけることにとても感謝しています。

次の機会にはもう少し時間をとってじっくりお話ししたいです^^

 

 

※ちなみに、トレジャーストーンパークですが、こちらは川の砂の中からスコップで宝石を探すものと、地下鉱山で掘り当てる2パターンがあるのですが、地下鉱山は予約制のため、川で探すトレジャーハントを行いました。(地下鉱山はストーンが大きめらしく、やった方のお話を聞くととても面白いとか)

最初、私は車で待機でもしていようかと思っていたのですが、せっかくなので写真も撮りたいし。と、軽い気持ちで同行したら、家族の誰よりもハマってしまい、子供達の3倍はストーンを獲得できました(笑)

最後はこのように余計な砂などを取り除き、ストーンだけ袋に詰めて持ち帰れます。

ここの施設は屋内のため、雨の日でも楽しめるようになっています。料金も手頃のため人気があり、待ち時間が50分以上ありますが、一度外に出て時間を見計らって戻ってくれば良いのでそこまで待ち時間を長く感じることがありません。那須に行かれる方は、大人だけでもおすすめです。

 

 

 

 

 

2024.11.03

ベガルタ試合2024

だいぶ前のお話になってしまいますが、10月6日(日)は今季初めてとなるベガルタ観戦に行ってきました!

 

今季は試合前のアップ着に当院のロゴがついているのですが、せめて一度だけでも、選手がアップ着を着ている姿を間近で見ないと・・・と、当日は午後病院もお休みをして、院長も観戦に訪れました。

その日の試合はブラウブリッツ秋田との対戦でした。

チケットは、販売が開始されたらすぐ取る予定だったのですが、なんだかんだで取るタイミングが遅れ、気づいた時にはまとまった席さえ取れないという状況になっていました。

それでもなんとかビジター席付近が比較的連番で取れましたので、ブラウブリッツの応援を間近で聴きながらの観戦となりました。

 

この日はベガルタの30周年記念試合ということで、さまざまなパフォーマンスや、ヘリからボールが落ちてくるというイベントがあったらしいのですが、試合開始前、アップ着を着て練習している選手を近くで撮影できるように、営業の方が取り計らってくれたため、そちらに向かう準備をしており、私は残念ながらパフォーマンスは見ることができませんでした。

右の方がうちの営業さんです。↑

 

試合開始前のアップでは、まずキーパーが先に登場します。

うちのロゴ入りアップ着を着ているのを確認できて、一層私の気分は上がります^^

サポーターからの熱い声援で、いよいよ試合が始まる!というゾクゾク感がたまりません。

その後次々と他の選手たちも登場し、試合に向けたアップをしていきます。

ボールを蹴る音がとても近くで聞けて、アップといえど、とても迫力を感じました。

同じ位置からアップの様子を見学できるなんて、貴重です。

監督さんもいらっしゃいました!

ちなみにこの日の対戦相手であるブラウブリッツ秋田には、昨年までベガルタで活躍していた蜂須賀選手もいらっしゃいます。この日、スタメンで登場していました!

私は試合に集中してしまうと、ドキドキハラハラで倒れそうになってしまうので、いつもカメラ越しに選手の写真を撮って意識を半分くらいにして見るようにしています^^;

30周年記念試合とあって、観客数もとても多かったです。その分応援も迫力あり! ビジター席に近い席とあって、ブラウブリッツの応援もかなりの迫力で聞こえてきたので、どちらのチームの応援も感じられる試合でした。

今回初めてビジター寄りの席で、はじめはちょっと残念。と思っていたのですが、こちらの席もどちらの応援も感じられ、とても面白みのある席で、よかったなと思いました。

試合は結果的に秋田に1点を取られる形で負けてしまいましたが、やはりスタジアムでの観戦はDAZNなど画面越しにない迫力を感じながら観戦できて、とても楽しかったです。

あと残り2試合!(ホームではあと1試合)

J1昇格に向けて最後の力を出し切って欲しいです。

 

 

 

 

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