春が来る
2月というと、1ヶ月の日数も短いので、もうすでにあっという間に3月になりそうな予感です。
また、2月は獣医師国家試験や医師国家試験・看護師国家試験等の日程が組まれている月です。この年になってもまだ国家試験の夢を見るほど、人生を賭けた試験だったので、いまだにその時のことは鮮明に覚えています。
今見る国家試験の夢の内容というのは、毎回同じあらすじ(フィクション)なのですが、“一度国家試験に合格しても、社会人になってからまたさらに1年後にある国家試験に合格しないと正式な獣医師とはなれない。“というもの。
この日々色々なことに追われる中で、さらにまた試験なんて、体力気力もそうですが、プレッシャーに耐えられそうにないーー・・と苦しんで苦しんで夢から覚める。というのが毎回のパターンです。
とはいえ、“日々精進せよ”という天からのお示しなのかな💦と思うと、
たとえ夢で出てきたような試験がなかったとしても、学ぶことを怠ってはいけないよな。。と思うのです。
試験に合格することが目標でもないですし、その職業に就くことが目標でもなく、“その職業に就いた先でどんなことをしたいのか。”“自分がどういう人間でありたいのか。”というところが重要なんですよね。
ゴールを明確にすることは、そこまでの歩むべき道の選定につながるはずです。
さて、節分が過ぎ、暦の上ではすでに春。
受験シーズンが終わって、あれよあれよと一人暮らしが始まる学生さんも多いのではないでしょうか。また、春から異動や転勤でお引越しをされる方もいらっしゃるはずです。
ここで、ご家族のうち誰かが突如実家を離れるという際には、動物たちの心の問題にも注意してあげたいところです。特にわんちゃんは、ある日突然ご家族が帰ってこない・・という事態になった場合、とても心配してしまうことがあるからです。
自分に置き換えて、想像してみてください。
ある日、いつものように『行ってきます』と言ってお家を出て行ったご家族が、夜になっても帰ってこない、朝になっても帰ってこない、次の日になっても帰ってこないとしたら・・・
いつも門限通りに帰ってくるはずのお子さんが門限を過ぎた時間になっても帰ってこないならば、1時間過ぎただけでも親としては気が気じゃなくなりますし、
残業かな〜?と思って待っていた旦那さんが、朝になっても帰宅していなかったとしたら、流石に何かあったのではないかと不安になりますよね。
リビングと玄関を落ち着きなく行き来してしまう気持ち、ご飯も食べる気にならない気持ち、どうしようどうしようとつい口に出してしまう気持ち。。。
私たちだから理解できる状況も、わんちゃんにとっては飲み込めていない状況なので、
”玄関から動かない、ご飯を食べなくなった、キューキュー悲しげな声を出す。”という行動として不安が表れてきます。
もし時間の猶予がある場合は、ご家族の不在時間を徐々に伸ばして、『帰ってこないということもあるけど、ちゃんといつか戻ってくるから安心してね』と覚えさせるトレーニングをすると良いかと思いますが、時間的にも環境的にも余裕がないという際は、何か気を紛らわすことができる出来事・もので、不安感を解消してあげてください。
お散歩や遊びの時間を増やしたり、安心してお家にいられる自分スペースを作ってあげるなどです。
人と同じで、趣味に没頭していたらなんとか気持ちを誤魔化せる。というパターンもあります。解消できない場合、ずっと手足を舐めて皮膚病につながってしまったり、尻尾を追いかけ回して外傷となってしまうことがありますので注意が必要です。(人でいう貧乏ゆすり・抜毛症のような症状です。)
もしもご自宅でどうしても解消できない不安を抱えてしまう場合には、不安解消のサプリメントや、場合によってはお薬治療ということもありますのでご相談いただければと思います。
さて、こちらはこの時期出てくるお花。ヒヤシンスです。
季節のお花を見ると、『あー。受験シーズンだなぁ』と思い出します。
(屋内に置いているので比較的咲くのが早めです。)
黄色のヒヤシンスは珍しいのですが、毎年フラワードさんに、『黄色が入ったら教えてください!』とお願いをしているくらい、このお花は絶対Getしたいお花の1つ。
インスタにもご紹介しましたが、『あなたとなら幸せ』という花言葉が動物病院にピッタリだなと感じています。
卯年ベビー
インスタではチラリとお写真アップいたしましたが、可愛いチワワさんベビーたちの成長具合をご紹介!
昨年の卯年は多産の年だなぁと話題にしていましたが、その卯年さんに生まれたチワワベビーさん兄弟です。
(ちなみに年明けすぐも、人の方の知り合いで出産されたというお話が。2023年度の同級生がホントたくさんです!!この年の受験は壮絶かな???)
手のひらサイズの赤ちゃんが、こんなに大きくなりました。
この日の朝は大渋滞で、娘を幼稚園に送ってくるまでに2時間以上かかったのですが、ヘトヘトになってようやく病院に辿り着いたらこの癒しの3匹がいらっしゃって、一気にパワーチャージされました!!
何時間でも見続けられますね。
「もう手放せないんじゃないですか??」とお伺いしたところ、やはりみんなご自宅で飼われるご予定だそうです^^
3匹とも柄も違うし、スムースのお父さんお母さんチワワから生まれてきたベビーのうち1匹がロングコート。遺伝子の神秘。
「みんな違ってみんな良い!!!!!」 byみすゞ. と叫びたくなるくらい癒しのチワワベビーさんでした。
そしてそのお母さんお父さんチワワさんズは、先日ご夫婦揃って産後のシャンプーに来てくださいました。
人でもわんちゃんでも、子供のことはもちろん大切ですが、たまには息抜きして夫婦2人の時間も大切ですよね。おふたりともシャンプーしてスッキリさっぱり♪リフレッシュしてご帰宅されました!
犬の大人っていつから?
先日日曜日は成人式でしたね。
民法が改正されて、成人の対象が20歳〜が18歳と変更になりましたが、成人式の対象は20歳のところがほとんどだとか。名称も“はたちの式”としている自治体もあるようです。
私は成人式も結婚式も行っていないため、今まで晴れ着を着ることが1度もなかったので、綺麗なお着物に素敵なヘアスタイルで門出を迎えている子たちを見ると幸せを分けてもらっているような感覚になります。そしてそれを着るまでにたくさんの人たちから愛情をもらってきたんだろうなと幸せな妄想もしてしまいます。
来年当院に入社予定の子も成人式に出席したようですよ。
さて、成人繋がりで、わんちゃんの成人(成犬)っていつからでしょうか。という話題を・・・。
これは全てのワンちゃんが一律同じではなく、超小型犬や小型犬だとおよそ10ヶ月〜1歳くらい、中型犬だと1歳くらい、大型犬だと1歳半過ぎくらいから成犬となります。(さらにシニア期に入るのは超小型・小型犬は7歳くらい〜、中型犬は6歳くらい〜、大型犬は5、6歳くらい〜となります。 大型犬は成長するのがゆっくりですが、歳をとるのも早いのです。)
幼犬から成犬になると何が変わってくるかというと、必要とされるカロリー量も変わってくるため、ご飯の切り替えが必要となってきます。 人間と同じく、『子供の頃はあれだけ食べても太らなかったのに・・ /昔はすぐ運動すれば痩せたのに・・』というように、同じご飯を食べていると肥満になってしまいます。
性成熟については、これも人と同じように、成人とされる年齢よりも前に迎えます。これも人と同じですね。
小型犬はおよそ5〜6ヶ月、中型犬は6ヶ月程度、大型犬は6〜7ヶ月程度です。避妊去勢手術のご相談があった際に生後6ヶ月頃を推奨しているのはこのためです。(実際は体格や成長の具合を診て手術の日取りを決めます。)
1回目の発情を迎える前に避妊手術を行うと、乳腺腫瘍の発生率も抑えられるため、出産させる予定がない場合はこの時期に行うことがベストとされます。ちなみに、乳腺手術の予防率は初回発情前に手術をすると→99%、発情を1回経験→90%、2回目経験→70%台とどんどん下がってきてしまいます。
しかし万が一手術予定日にわんちゃんの発情期が重なってしまった場合は、手術は延期となります。なぜかというと、発情期には子宮の血管が太く、充血しているため、手術時の出血量も多くなってしまうからです。また、ホルモンバランスの変化により免疫力も低下し、細菌感染を引き起こしやすくなっているからです。
この場合、発情が終わって2〜3ヶ月後頃に手術の予定を検討ということになります。
子犬さんをお迎えされた方は、スケジュールとして、生後5〜6ヶ月の間に動物病院を受診し、獣医師と今後の手術の日取りをご相談し、予定を組んでいくという流れが良いかと思います。その際、乳歯遺残がないか、お臍や鼠径部にヘルニアがないかをチェックしてもらい、可能であれば避妊去勢手術の時に一緒に処置してもらうと良いでしょう。
2024年が始まりましたが
あけましておめでとうございます。
当院も1月4日から診療がスタートいたしました。
今年は例年にないくらいの暖かさで、日下家は毎年混雑を避けて超早朝に神社にお参りに行くのですが、朝起きるのが辛くないくらいの気温だったため、睡眠時間2時間ほどでしたがいつもよりは無理なく起きることができました。
いつもは早朝でも比較的賑わっている神社なのですが、今年は気温暖かな朝にも関わらず人も少なく、
加えて病院の方でも例年1日の日は急患のお問い合わせを何件かいただくのですが、それも今年は少なく、静かで穏やかなお正月になるのかなぁと感じていたのですが、お泊まりの子のお世話をしていたところ緊急地震速報があり、思いもよらない大きな災害が石川県を中心に起こってしまいました。
ちょうどその頃私は外でわんちゃんをお散歩に連れて行っていたため揺れを感じなかったのですが、富谷市も少し揺れたようですね・・・。
新年を迎えて、ご家族で楽しく過ごしていたであろうところ、このような災害が起こってしまい、ニュースを見るたびに胸が痛くなってしまいます。 倒壊している建物も多いとのことで、避難所への移動を強いられている方も多いかと思いますが、そこで気がかりなのがわんちゃん猫ちゃんのご家族がいるご家庭のこと。
昔に比べ、犬も猫も家族という位置付けは浸透してきたように感じますが、それでもまだ受け入れてくれる避難所もだいぶ限られているのではないかと思います。一緒に避難できない場合はご親戚の方やお知り合いに預けて面倒を見てもらうという方も多くいらっしゃるかと思いますが、預ける子が持病持ちの場合や、預けている間に体調を崩してしまった場合はとても心配になりますよね。また、預ける方がいらっしゃらない場合は、危険と判りつつご自宅を離れられない。という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
普段の予防接種や寄生虫予防は、「普段はお外にそこまで出さないから・・」「お散歩はご近所を軽くまわるだけだから・・」とやらずにいてしまうと、いざ避難先・受け入れ先があったとしても、予防をしていない場合、受け入れてくれるところがより限られてしまいます。
また、急な環境の変化により免疫が下がってしまった場合は、予防できたはずの感染症に罹患してしまう可能性も出てきます。
人の方でも、慣れない環境と集団生活によりインフルエンザやその他の感染症に罹患し体調を崩されている方が多くいらっしゃるようです。
普段から感染症予防をしっかり行い、わんちゃん・猫ちゃんを含め、普段から飲み水・ご飯・常備薬・ケア用品・個人の情報のわかるものをひとまとめにして備えておくことを今一度ご家族で協力して(お母さん・お父さんだけでなく、ご家族みんなでやることが情報共有のために大切です)行っておくと良いでしょう。
わんちゃん・猫ちゃんの常備ご飯としては、日持ちがして水分も取れる缶詰などがおすすめです。ペットシーツや猫砂などは、人の防災に役立ちますし(簡易トイレや、小さいお子さんのおむつ替わりとして)、ペットシーツは動物を飼われていない方でも活用することができますので(例えば水漏れ時の吸水など)ご家庭に1パック余分にあっても無駄にならないかと思います。
余談ですが、ペットシーツに至っては、以前ベガルタの観戦に行った際にビールをこぼされている方がいらっしゃって、ティッシュでは吸い取りきれず、ペットシーツ1枚持ってたら良かったな・・・と思いました。かさばらないですし軽いので普段から1枚は持ってて損はないかと思います。
お子さんが体調不良になった際も、枕元に敷いておくと、吐いた際に吸水してくれて、嘔吐物も丸めてそのまま処理することができるので、洗濯や消毒の手間も減るかと思います。おむつ交換時の敷物としても使えますし、個人的にペットシーツは考案者を盛大に讃えたいくらい色んな場面で活用できる優れものだと思います。
1パックあると大きな枕やクッション代わりにもできるので、車に積み込んでおいても良いと思っています。
なかなか防災にしか使えないものだと、買い揃えるのに抵抗があるかもしれませんが、多用途に使えて、しかも腐らないものだと「あってもいいかな?」と思えて購入しやすい気がしませんか?
防災コーナーになくても意外に使えるペットシーツ。ぜひ防災グッズの1アイテムとして揃えてみてください。
健康診断
前回の記事で、“この時期から春の健康診断のことを考えている”と書きましたが、
健康診断といえば、院長も先月健康診断を受けてきました。
院長も年齢的に40近くなり、ここ最近は睡眠時間も極端に少なくなり、身体にもだいぶ無理がきているような生活スタイルのため(診療ではなく、地獄の事務仕事が膨大で苦しんでいるようです)、今回は信頼できる医師の方におすすめしてもらった健康診断コースをしっかりと行ってきました。
いつもの簡易的な血液検査・身体検査だけでなく、院長の家系や、生活スタイル、食生活、普段の気になる点をお伝えして、おすすめのコースを提示してもらったのですが、
これはわんちゃん・猫ちゃんの健康診断にも当てはまるところで、
『健康診断を受けた方がいいかなと思っているのだけれど、どこまでやったらいいのかわからない。』というときは、
目安として、年齢・家系(品種)・生活スタイル・食生活などに加えて、普段の気になる症状を考慮してコースを選ぶようにしましょう。
血液検査の項目数や、その他の検査(エコー・レントゲン・糞便検査や尿検査など)の必要性や、それらの組み合わせに迷う時はお気軽にご相談ください!
例えば、高齢のチワワさんということであれば、一般的な血液検査の他に心臓の検査や歯のチェックをしてみるのもいいですし、
猫ちゃんであれば若くても膀胱にトラブルを抱えている子は多いので尿検査をしても良いと思います。
最近食べる量は変わっていないのに、どんどん体重が増えてきている/痩せてきているという場合は、内分泌系の検査をした方が良い場合があります。
そして、一番大切なことは、健康診断を受けて終わり。なのではなく、それにより分かったことを元に、どう過ごしていくか。がとても重要です。
ちなみに今回、院長は胆嚢にポリープが発見されたことと、コレステロールや糖に関する数値が”経過を追う必要“があるとのことだったため、健康診断のコースを勧めてくれた信頼できる医師の方に、その後相談に乗っていただける病院を紹介してもらいました。
コレステロールや糖などは、やはり食事療法からアドバイスを受けるのですが、院長の生活スタイルからなかなか正しい食生活を送ることが難しいので、そのライフスタイルを含めて相談をし、結果的にお薬をスタートすることになりました。
(食事を作ってもそもそも食べる時間がないとかで夜遅くまで飲まず食わずでいられることもあるので、「あなたなんてどうせご飯まともに食べられないんだから、さっさと薬飲み始めてればいいんだよ!!」という妻の意向(暴言)をそのまま医師の先生に伝えてお薬出してもらったそうです(笑) 先生、笑ってたって^^;)
まだまだ健康診断の時期までは数ヶ月ありますが、院長が健康診断を受けてきたことと、すでに私の頭の中は春の健康診断のことでいっぱいだったため、この度話題にさせていただきました。ノベルティ含め、みなさんにとって「受けて良かった!」と思える、より良い健康診断の内容を考えていますので、ご期待ください。(何気にノベルティには力を入れてるのですが素材の採掘に苦難しています・・。)
※筆が遅すぎてこの記事アップするのに1ヶ月近くかかってしまいました。。もう今日は大晦日ですね・・・。
良いお年をお迎えください。
【おまけ】
2023年は卯年だったためか?? 多産の年でした!!!
特に人の方では、お世話になっている方や患者さんで出産ラッシュ!(これから生まれる予定という方もまだまだいらっしゃいます。)
知り合いの知り合いも出産ラッシュと聞くので、把握している以上にたくさんの赤ちゃんが産まれたみたいです。
こちら↓は病院で帝王切開にて産まれたベビーたち。
来年の辰年は何か大きく成長できる年になれるかな???
年末にお口もお掃除
当院では例年6月と11月にスケーリングキャンペーンを行っており、毎回この時期をきっかけに多くの方にわんちゃん・猫ちゃんの口腔内の健康について意識してもらえています。
口臭は気になっていたけれど、なかなかお口を触らせてもらえなくてお口の中がどうなっているかわからない・・
歯周病かな?と薄々感じてはいたけれど、麻酔のリスクが怖くて決断しかねる・・
ガムやおうちの歯磨きで頑張ってみようかな・・・・・
普段、気がかりではあったけれど、色々な思いから踏ん切りがつかずに歯周病が悪化し、歯を抜かなければならないほど重度歯周病にまで進行してしまうことも少なくありません。
前の記事にも書きましたが、重度歯周病にまで進行してしまうと、歯周ポケットで増えてしまった歯周病菌によって心臓や腎臓など、全身の臓器もダメージを受けてしまいます。この全身に悪影響を及ぼす歯周病菌は歯の表面にあるものではなく、空気の触れない歯周ポケット深くにいる菌(嫌気性菌)なので、歯磨きや無麻酔での歯の処置では取り除くことができません。
重度歯周病にまで進行してしまったお口の中には、全身に悪影響を及ぼす菌が増えるだけでなく、トリコモナスという原虫もウヨウヨしていることが多々あります・・(以前の記事に動画がアップされていますのでご興味のある方は是非ご覧ください。)
その状態で、スキンシップをとると、飼い主様ご家族の健康に影響が出てくることは当然のこと。
ワンちゃん・猫ちゃんのお口の健康を守ることは、人間家族の健康維持にもつながります。
とはいえ、『歯周病の程度はどれくらいなのか、視診での評価だけでなく、検査をしてから処置を決断したい!』という方には、歯周病のリスクを測れるキットがございますので、そちらにてお調べすることも可能です。
AD plit(アドプリット)というキットなのですが、口腔内歯周病菌の活性度合いを評価できるキットとなります。
上の写真の子は歯周病リスクLevel4程度。ほぼ視診での評価と相違がないかなと思います。
今回は歯周ポケットも深くなる前に処置を検討してくださった方が多かったので、抜歯をすることなくスケーリングによって美しい歯を取り戻すことができる子が大半で嬉しく感じています。
↓写真で比べてみると、見事なビフォー/アフターになっています。
しかし、一度スケーリングを行って美しい歯を取り戻せても、毎日のケアを怠るとすぐにまた歯石は蓄積されてしまいます。(何もしないと早ければおよそ3日ほどで歯石は出来上がっていきます。)
このため、飼い主様には是非 “処置、その後” のケアを頑張っていただければと思っています。
可能であれば毎日の歯磨き・・。
とはいえ時間がなかったり、イヤイヤされてしまい、「すること自体が難しい」という場合も多いと思いますので、歯磨きガムだったり、歯磨きペーストを舐めさせる・飲み水に入れるだけのケア用品など、できる範囲のことで維持していただけると良いかと思います。
さらに
デンタルBio(ビオ)という口腔内善玉菌のサプリも使いやすくておすすめです。こちらは悪影響を及ぼす歯周病菌の増殖を抑えてくれるStreptococcus salivarius K12が含まれているタブレットで、1ヶ月継続により歯周病菌が90%近く減少するという報告があります。
歯周病菌の減少により歯垢・歯肉炎・口臭の軽減が認められています。(※デンタルビオは動物病院専用ものとなっています。)
こちらのタブレットは、早期に歯周病予防をしたい方、スケーリング後すぐから今後の口腔衛生を維持していきたい方、抜歯をしてガムなどの硬いものでのケアが難しい方に特におすすめです。
抜歯をしていなくても、スケーリングが終わってすぐはガムのような硬いもので歯を傷つけずに過ごす必要があ流ため、このようなものを使うと便利かと思います。
11月のキャンペーン中にご予約された方のスケーリングが12月もまだ多数予定されています。
皆さん綺麗なお口になって清々しく新しい年をお迎えできると良いなと思っています!
2023年別れと出会い
今年もあと1ヶ月を切りました・・・。
ハロウィンから〜の、クリスマスから〜の、お正月。と、毎年後半3ヶ月は、お店のポップ等が早々出されることもあって、時間の経過の速さに追いつけません!
今年は秋でさえ暑い1日が多く続いたのもあって、季節の感覚も肌での実感がないまま、視覚だけ秋を感じて終わりました。(あ、あと味覚もか。)
そんな今年2023年を早々振り返ってみるのですが、今年は開院から5周年の年でした。あっという間だったようでもあり、思い出を探っていくと色々なことがあり、とても盛りだくさんすぎる5年間だったように思えます。
毎年たくさんの出会いと別れがあるものの、この2023年は、丸5年すぎたということもあって、開院前からお付き合いのあった子(院長石巻勤務・泉大沢勤務時代に診ていた子)や、開院当初から通ってくださったお友達とのお別れが特に多かったように感じます。
色々な病気を乗り越え・・また乗り越え・・命の燃え尽きる限り生き抜いた子もいれば、中には、まだまだ触れ合えると思っていた子の早過ぎる旅立ちもあったり・・・。
お別れが続いてしまうと、私自身も悲しかったり、寂しい思いが湧き出して、何もする気になれなかったり、涙で頬がびしょびしょになってしまうこともあるのですが、なぜかそんな心の状態であっても不思議とどこか優しい気持ちでいられるのは、きっとその子たちとの思い出がとても温かく楽しいものばかりだったからなのかなと思っています。
時折聞かれる大切な子を失った後の飼い主さんのお言葉には、
『いつまでも思い出して涙が出てしまうんです。全然あの子の死を乗り越えられていなくてダメですね・・』『笑って過ごしていなければ、天国のあの子が心配してしまう』『もう犬(猫)を見るとあの子を思い出しちゃって辛いんです。』
という、悲しみに囚われてしまう自分を否定して焦燥感を抱いてしまうものも多いのですが、
大切な存在がいてくれた日々の輝きに比べたら、いなくなってしまった後の日常に対して鮮やかさを感じられないのは至極当然のことかと思います。
そんな時は、無理に自分の気持ちに蓋をしたり、誤魔化したりしなくてもいいんじゃないかなと私は思います。
私も院長も、昨年長年連れ添った愛猫の花を亡くして、未だに思い出してはボロボロと涙が溢れてくることがありますが、花のことをどっぷり思い出して、その時感じるままの感情で時を過ごしていた方が、花と一緒にいられているような気がして、その涙溢れる時間も、大切な“花との時間”だな。と思えました。
院長は今年、動物慰霊祭や狂犬病の手続きのためアニパル仙台さんに行ったあと、『ダメだー年々涙もろくなってきてるーー』と瞳潤して帰ってきていました。慰霊祭での亡くなった子のスライドや、アニパルさんに展示しているたくさんの子のお写真を見てしまうと、グッと込み上げてくるものがあるのだそうです。
どんな人でも、どれだけのことをしてあげても、後悔が全くないという人はとても少ないと思います。
夫婦2人獣医という立場にあって、考えてあげられること/してあげられる選択肢を最大限にもっていても、『もっとしてあげられたことがあったんじゃないか。』『もっとこうしてあげられたら良かったんじゃないか。』と思うのですから。
ご家族同然に過ごしてきた大切なわんちゃんを亡くされたご家族で、『こんなにも失うのって悲しいんですか?みんなこんな思いをしているんですか・・?』とおっしゃっていた患者さんがいらっしゃいました。
悲しい・辛い・苦しい・寂しい。
このどの感情もたとえ”負の感情”と言われていたとしても、それは嬉しい・幸せ・楽しい・温かい を知っているからなのだと思います。
これらは全く反対の感情ではなく、常に背中合わせになった感情のはずです。
辛い心の背中にはいつも愛する存在を負っているから。それだからこそ悲しい感情が浮き上がってくるのだと思います。
そうであるならば、悲しいと感じる正直な感情を抱いていた方が、愛するあの子とまだ一緒にいられているような気がしませんか?
わんちゃんを亡くされて、涙ながらに『でも、きっとまた犬を飼っちゃうと思います。 犬がいるって良いですよね・・』とお言葉をされた飼い主さんがいらっしゃいました。
一緒に過ごした喜びの分、たくさんの涙が流れてしまう悲しみのさなかにいるときは霞んでしまいがちですが、今までの一緒に過ごした日々がその悲しみ以上に幸せだったということは紛れもない事実で、亡くなったわんちゃん猫ちゃんも、楽しかった日々だけを記憶して旅立っていったはずです。
冒頭で、2023年は丸5周年ということもあって、長年お付き合いのあった子が亡くなることの多い年だったと言いましたが、しかしそれと同時に、『また新しい子をお迎えしました!』と戻ってきてくれる方も多い年でした。「犬がいる、猫がいるって、やっぱり良いな。」そう思えるまでにかかる時間はそれぞれですが、動物たちとのお別れと同時に、飼い主さんと会うことも無くなってしまうことがとても寂しいことだったので、お父さん・お母さんたちとまたお会いできる機会があるんだということが、我々にとって、それはとても嬉しいことでした。
2024年はその新しい子たちとどんな出来事を共有するだろう?
そう考えるとワクワクしてきて、また来年も頑張ろうと思えます。
さて、“来年のことを言うと鬼が笑う”と言いますが、この年末は来年の春以降の予定について計画を練らなければならない時期! 皆さんの健康と幸せを維持できるよう、私たちに何ができるか一生懸命考えますよ!!
今年は例年に比べて暖かい冬ですが、皆様ご体調崩されませんよう、暖かくしてお過ごしください。
ベガルタ仙台
気がつけばもう11月も末の方ですが、夜は冷え込みを感じるものの、日中は11月と思えないほどの暖かい天気が続いていますね。。
本当にこのまま年末年始になるのかな??と信じられない気持ちですが、Jリーグも終わり・・フィラリア・ノミダニの予防期間も終わりに近づき・・(ドックラン等行かれる方は、マダニ予防は継続していて良いと思います!)、着実に2023年も終わりになってきているのですね。
さて、今年はなんだかんだでベガルタ戦も前半ほとんど行くことができませんでしたが、ホーム残り2試合というところで、ようやく子供達を引き連れて応援に行ってくることができました。(院長もVS山口戦に行く予定だったのですが、体調を崩して結局今年1試合も観に行けませんでした。とほほ。。)
↓こちらは山口戦のお写真。元ベガルタのキーパーの関選手が!(花束を持っています)
約1年ぶりのスタジアムでの応援。
コロナ流行前と全く同じには戻れていませんが、歓声や応援も存分にできるようになり、より一層飲食販売なども活気が見られていました。(子供達がチュロス希望だったので、頑張って長蛇の列に頑張って並びました。)
最終戦が11月上旬で、しかも暖冬ということもあり、例年に比べたら寒さも全然大したことがないくらいだったのですが、子供達の防寒に気を奪われ、自分の防寒対策をほとんどしてこなかったせいで、最終戦のセレモニーあたりから足先の感覚がなくなってきていました。(何せストッキングにスニーカーというペラペラの状態だったもので・・・)
山口戦・町田戦は引き分け/敗戦という結果でしたが、サポーターの方々の声援が選手と一体になっていく迫力、ゴールの際にスタジアム全体で喜びを分かち合える楽しさを久々に感じられて楽しかったです。
セレモニーでは、富田晋伍選手のJリーグ選手功労賞のお祝いもありました。
仙台一筋で2005年から17年間現役を続けられた富田選手。17年も同じことを続けてきたということ、そして我々と同じくらいの歳であるにも関わらずアスリートとして活躍してきたということ。どれをとっても脱帽してしまいます!!
私が行けるスポーツ観戦は今のところベガルタの試合だけですが、試合を見にいくたびに、「出場している選手たちはトレーニングが終わった後も個人でトレーニングをするなど、日々の努力を欠かさず、他人よりも努力と志を継続されてきたからこそ今このピッチに立てているんだろうなぁと、もうそれだけですでに感動してしまっています。
そして出場しない選手たちもいつでも試合に出られるように控えているからこそ、試合に出る選手が安心して思い切りプレーできるのだと思います。
受験も仕事も、言われただけのことを学校や職場でやるに留まらず、他人よりも努力して知識・経験・信頼を得て、尚且つ運もあって日の目を見ることができるのだと思います。今の風潮では枠外の努力を強いるのは良くないという流れですが、アスリートだってそうであるように、自分自身が変わらなければチャンスも巡ってこないし、評価もされないし、人から与えてももらえないのは当然なのですよね・・。
試合を見にいくたびになんだか自分ももっと努力しなければな・・。と思うのです。
さて、試合が終わり、ベガルタに所属していた選手たちの今後の契約について続々リリースされています。
早々に契約更新してくれた選手や、あぁ・・やっぱりいなくなっちゃうのか・・という選手、ずっといてくれると思っていた選手のまさかの契約満了・・・。まだリリースされていない選手の動向もとても気になっています。
移籍してしまう選手も、新しいチームで活躍し選手として幸せにあってほしいと思いつつ、やっぱり寂しくてたまらないという気持ちがどうしてもあります。
いなくなってしまう選手へは、「ベガルタ・仙台・そこに集う人たちのために。」とプレーを続けてくれたことに多大な感謝の気持ちと、
いつかどこかでまた縁があった時にその選手たちが安心して戻ってこれるように、遠く離れていても仙台のチームの活躍を耳にできるように、来季また一から新体制のチームでベガルタ仙台が前進できたら良いなと願っています。もちろん私自身も。
というわけで、今のところ、来季もくさか動物病院はベガルタ仙台のスポンサーを継続予定です!!
皆さんもぜひ応援してください!
お口の中に原虫が
あっという間に11月。。
・・・・というセリフをつい先日吐いたような気がするのですが、気のせいでしょうか・・・。
1年が猛スピードで駆け抜けている気がします。
さて、11月は当院の年間キャンペーンでラストのスケーリングキャンペーンが行われます。当院に通われている方はお馴染みのキャンペーンですね。
良い歯(11.8)にかけて、そして綺麗な歯で年を越せるように。という狙いがあり11月に行っているのですが、歯周病は進行してしまうと根元の歯が溶けてしまい、スケーリング(歯石除去)をしても綺麗な歯を残してあげられない結果となってしまいます。
歯周病になりやすい犬種(チワワ・トイプードル・ダックスなどの小型犬)は特に気をつけてみてみましょう。
コチラ↑は6月のスケーリングキャンペーンで処置をした子のお写真です。
上のお写真の子は重度歯周病のため、奥の歯はほとんど抜けてしまいました。(そのためアフターのお写真がありません・・・)
下のお写真の子は歯肉炎がひどくなる前にケアに来てくれたので見事にビフォーアフターが撮れました。
ビフォーがコチラ↓
一番汚れがつきやすいとされている裂肉歯にしっかり汚れがついています。
裂肉歯は、口唇をしっかり上げないと見えにくい歯なので、汚れに気づきにくい歯でもあります。
ちなみに、スケーリングのアフターがこちら↓ 見事にピカピカな歯になりました!
表面の汚れはもちろん、大事なのは歯周ポケットの隙間にある汚れをしっかりと掻き出して綺麗にすることです。
空気に触れている部分にいる細菌よりも、空気のない環境にいる細菌(嫌気性菌といいます)が悪い影響を与えるため、麻酔をかけてしっかり処置を行うことに意味があります。
人間でも歯医者さんのウィーン!!という音には恐怖を覚えますが、わんちゃん・猫ちゃんは事情を飲み込めない分、シラフで処置が行われると一層恐怖を感じてしまいます。
また、歯周病が進行してしまうと、顎の骨が溶けて脆くなってしまうため、顎を骨折してしまったり、上顎洞から鼻の方にまで穴が貫通して鼻の方にまで炎症を起こしてしまったり、歯石を取るだけに止まらず、抜歯の後に色々な処置が必要になってしまいます。それ以前に歯周病菌が全身状態に悪影響を及ぼすため、歯周病の処置が遅くなればなるほど麻酔をかけるリスクも上がってしまいます。
毎日歯磨きをしている人間でさえ虫歯になったり歯周病になることがある中で、まして何度も歯磨きができないわんちゃんが歯周病になるリスクが高いのは当然のこと。
それでも、「何としてでも頑張って歯磨きをやらなければ!!」と無理をして行おうとすると、わんちゃん自身も“歯磨き=嫌なこと”という図が出来上がってしまうので、お家での歯磨きが難しい場合には無理をせず、歯磨きペーストを舐めてもらうところからスタートしたり、飲み水に混ぜるタイプの口腔ケア用品だったりデンタルガムを上手に使いながら、まずは無理なくできる範囲のケアを維持していくことをお勧めします。(どんなケア用品があるかは院長またはスタッフまでご相談いただければご紹介いたします)
わんちゃんの口腔内の問題は、わんちゃんだけの問題ではなく、スキンシップをとる同居のご家族様全員の健康にも影響してしまうため、この機会に今一度飼われている子のお口のチェックをしてみてください。
目の下の部分が腫れている・鼻水が多くなってきた。などの、お口以外の部分の症状も、歯の問題から発生していることがありますよ。
さて、この上下の動画は歯周病になったわんちゃんの口腔内の菌の様子です。
スクリュー状に激しく高速回転をしている螺旋菌がたくさん確認できます。
菌以外にもトリコモナスという原虫(アメーバのようなもの)が蠢いているのも確認できます。
画面中央のモコモコ動いているのがトリコモナスです。
トリコモナスは、飛沫・唾液などを介してうつりますが、モノを介してもうつりますし、水分のある場所では数日生息できる原虫です。
歯周病に罹患しているわんちゃんのお口の中からは高確率で検出されます・・・。小さいお子さんやご高齢の方など、免疫力の低下した方がご家庭にいらっしゃる場合は特に要注意です。
無口な脾臓
ようやく肌寒さが感じられる朝晩となってきましたね!
それでも今年の秋冬はまだまだ暑い日が続くとか・・・しばらくは暑さへの対策等に注意が必要です。(今日は涼しいかな?という時が油断しがちで危険です。閉め切った車内でのお留守番等はまだまだ控えるようにしましょう!)
さて、今日から10月。春の健康診断から半年ほど過ぎたということで秋の健康診断キャンペーンが行われます。
当院では人間よりも早く歳をとる動物たちには年に2回の健康診断を!とおすすめしています。
春先に健康診断を行ったばかりで、そんなに年2回も必要ないんじゃないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、何気に毎年この秋の健康診断を利用して、思いがけず早期に病気を発見されている例が少なくないのです。
傾向として、春にお配りしたエコー検査無料クーポン(しっかりコースとほどほどコースの方にお配りしています。)を、「症状は何もなく元気だけど、せっかくだから使おうかな・・」とご使用されて、臓器に怪しい影を見つける・・という流れが多いため、血液検査と同時にエコー検査を受けることをおすすめします。
症状が全くなくても100%健康とは言えないのはもちろん、血液検査の結果だけでも全身100%健康だと過信してはいけないということが秋の健康診断で痛感する機会がよくあります。
当院では春の健康診断の予約特典として膀胱のエコー検査を無料で行っておりましたので、秋に無料券を使用していただければエコー検査も年2回無料で行えるように組まれています。
具合が悪くなってから受診して→病気が発見されて→手術・・では、麻酔をかけての処置も状態の良い時に比べてだいぶ負担がかかりますし、回復にも時間がかかってしまいます。
少しでも体が元気なうちに病気を発見して治療することで早期回復に繋げることができます。
「沈黙の臓器」といって、病気が進行してからでないと症状が表れにくい臓器には、肝臓・腎臓・脾臓などがありますが、今回ご紹介するのは脾臓です。
沈黙の臓器の中でも特に症状がわかりづらく血液検査上でも異常を検知しにくい臓器が脾臓で、普段は血液の貯蔵や造血、抗体の産生などの免疫に関わっている臓器です。膀胱など、他の臓器の検査ついでに院長にチェックしてもらったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?コチラから常に疑って病気を探しに行かないと病気の存在に気づきにくいのが脾臓という臓器なのです。
この先に臓器の写真が続きますので、苦手な方はご注意ください。
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コチラ↑はつい先日手術で摘出した脾臓でした。春にもエコーはしていて異常なく、この半年の間にできていた腫瘍のようです。
これが、症状が出るくらいまで進行してしまうとこのような状態になってしまいます。
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さらに進行すると、この腫瘍が大きくなり過ぎて脾臓が破裂し、お腹の中で大出血を起こしてしまいます。
脾臓の腫瘍は、進行により腫瘍が巨大化してくるため、これにより胃が圧迫され食欲低下の症状が出たり、貧血の症状が出てくるのですが、血液検査で異常値として現れるのはだいぶ進行してからが多いです。
高齢の子の場合、何かと「歳だからかな?」で様子を見てしまい、進行後しばらく経ってからようやく病気に気づくことも多いので気をつけなければなりません。
脾臓の腫瘍は決して珍しい病気ではなく、今回アップしたもの以外にも多くあります。(データを探し出せたのが取り急ぎ4枚でした。)
そのほとんどがほぼ無症状。血液検査上も異常という異常が出ていないものでした。
今回の記事では沈黙の臓器として脾臓をとりあげてみましたが、このほかにも病気が進行しないと気づきにくい肝臓・腎臓、歳をとってくると異常が出てくる内分泌、病気という位置付けではないかもしれませんが、高齢の子でありがちな関節炎(猫ちゃんの場合ほぼ100%関節炎もちと言われています。)は、早めに対処することで寿命やQOL(生活の質:Quality Of Life)の向上に繋がりますので、この機会にお気軽にご相談いただければと思います。