スタッフブログ

2020.08.22

新しい家族

実は先日、我が家に新しい家族をお迎えしました。

きっかけは、うちですでに飼っている猫の老化。我が家は元野良の♀猫と、その猫が産んだ♂猫を飼っているのですが、元野良の花さんは年齢不詳で、保護したときにすでに複数回出産経験があり、餌やりさんから5~6歳くらいと言われていたのですが(詳細不明)それを考えるともう今年で18~19歳ということになります。それにしてはまだ若い気もするので、もしかしたら2歳くらい若いのかもしれませんが、それを考えてもだいぶお歳であることに間違いありません。

 

そろそろ本格的に亡くなったときのことも考えないとなぁ。。と思った際に、

生まれてからこの方母猫と離れたことがない甘えっ子の息子猫(至花:しはる)は耐えられるのだろうか?と心配になったのです。

亡くなった後は一緒に遊ぶ相手も、一緒に寝てくれる相手もいない。なんて、心が永遠の3歳児なこの至花に耐えられるのだろうか・・・??と考えたときに、今からもう1人お友達を置いてあげるのもいいかもしれないと思いました。

 

花さんは、自分自身の出産経験は複数回あり、子育ても一生懸命、今でもとても子煩悩な猫なのですが、自分の子以外の猫は手のひらサイズの子猫でさえ『シャーっ!!』と威嚇する猫で、昔私が大学時代保護活動をしていたときに、何回か子猫を預かったときがあったときも、すべて子猫との接触・受け入れ拒否をしていました。

しかし至花は小さい子猫が大好きで、花が子猫に冷たい態度をとる一方、甲斐甲斐しく子猫の遊び相手になってあげたりお世話していた優しい猫です。なので今回新しく子猫をお迎えしてもきっと至花は仲良くやっていけるだろうと思いました。

 

そんなとき、新しい飼い主さんを探している子猫さん3匹がいらっしゃったので、まず軽く花さん・至花さんとお見合いしてもらいもらいました。子猫さんでもすでに個々の性格がはっきりしていて、頑なに接触を拒む子(私は寝ていたいのよ!と主張)、流れに身を任せる子、面と向かいはするけれど相性が合わなそうな子(お互いシャー!!)。。

 

その中で時間とともに慣れてくれそうな子が今回の子でした。

今回は花さんもちょっと興味が。

 

やはり、老猫と新しい子猫の同居に関しては、老猫の負担の点からも若干の不安はありましたが、良いところもありますので、前向きに考え、お迎えを決意しました。

この子は少し臆病な女の子ですが、人が大好きな子です。 徐々に慣れてきて今では部屋中一人遊びで駆け回るようになりました。

甘えん坊さんなので、「おいで~」と呼ぶと、返事をしたりついてきたりします。

至花ははじめから早く子猫と仲良くなりたいと頻繁に近づいてきていたものの、子猫のほうがビクビクで警戒し、あまり接触することができなかったのですが、日に日に慣れてきて、今日は子猫のほうから至花に近づいて行っていました。

やはり1人遊びより、一緒に遊んでくれる相手が欲しいですよね。

 

ブレてしまいましたが、距離を置いてからのいきなりの子猫ダッシュにビビる至花さんの顔が今日のベスト笑。

 

少し仲良くなったところで、もっとお近づきになりたい。。と接近していく至花。

そして、『調子に乗るんじゃないわよっ!』と怒られる至花です。

 

『あ~。もっと仲良くなりたいのにな。』と、ストーカーチックに様子を伺う至花。

 

これからますます仲良くなっていく2人を見るのが楽しみです。

 

ちなみに・・

子猫の名前は寿住(すずみ)ちゃんになりました。 良いことが留まるように。という思いを込めて名付けました。

これからたまに登場しますのでよろしくお願いいたします。

2020.08.20

2020年 夏の獣医さん体験

今年の8/13,14,15の3日間は、お昼休みの時間を使って獣医さん体験を行いました!

開院してから毎年夏に開催している獣医さん体験。本当は年2回くらい開催したいなと思っていたところ、今年はコロナのこともあり2回どころではなくやめておいた方が良いのかもしれない…と一時は見送りを検討していたのですが、『もし今年もあるなら参加したい!』という声があちこちから聞かれ、

夏休みの短縮や、県外へのお出かけ自粛等を考えると、むしろ子供達のために私たちが思い出をつくってあげたい。ということになり、いつもは丸一日休診にして行っていたのですが、蜜にならないように分散させるため子供達がお休みのお盆期間中、3日に分けて行うこととなりました。

時間もあまり長くならないように、1時間で終わらせる内容と規模に変更。

より体験的な内容を選別して行いました。

今年は聴診体験、エコー体験、レントゲン体験(防護服を着てみる)、採血体験、顕微鏡体験、オペ体験に絞りました!

聴診、エコー、オペ体験は院長が担当し、その他の体験は看護師さんが担当です。

今年もぬいぐるみ達が大活躍。

エコーに使っているぬいぐるみの名前はオレンジ。その他は未定でしたか、インスタでフルーツ名で統一したら?とのご意見を頂いたので、手術体験の猫ぬいぐるみはレモン、採血体験のダックスぬいぐるみはアボカドのアボという名前になりました^_^

獣医さん体験の時にはまた現れると思いますのでよろしくお願いします⭐︎

 

さて、今回の獣医さん体験ですが、年齢制限を低くしたため、幼稚園の子や小学校低学年の子が多かったのですが、

内容は昨年に高学年用に設定したものだったので、かなりドキドキしたのでは無いかと思います。

それでも小さい子もとても上手に採血、オペ体験に取り組んでおりびっくりしました。

聴診体験では、健康な心臓の音と、心臓病の心音を聞いてもらいました。馬が駆ける音に似てる!という詩人のような表現をするお子さんもいらっしゃいました。

一緒にいらしたお母さんの胸の音を聞いて『生きてる生きてる!』と感想を言っていた子もいらっしゃいました。本当にシンプルなことですが、まさに生きているってそういうことですよね。

純粋なコメントに思わずジーンとしてしまいました😂✨

顕微鏡体験では糞便検査血液塗沫を見てもらいましたが、『はたらく細胞』という子供向け番組があるらしく、看護師さんが教えなくても血液の細胞について詳しく知っている子もいらっしゃいました!

中には細胞の粒々を見ていてふらっとしてしまう子もいましたが、実は院長も粒々が苦手なタイプ。大学時代には腫瘍細胞をスケッチする授業があったのですが、ひたすら粒々を見て描いていかなければいけない時間になかなか苦しんでいました(笑)

採血体験はリアルに赤く着色したお水にしようかな?とも考えましたが、具合の悪くなってしまったり、手が汚れてしまったりするといけないので、透明なままに。

血に見立てたお水をシリンジで吸う感覚は大人でもなかなか面白いかと思います。

 

オペ体験は実際に手術で使う糸をして、外科結びを学びました。

気がつくとできている結び目に『マジックみたい!』と感想を述べる子も(๑˃̵ᴗ˂̵)

それでも院長のお話を聞きながらみなさん上手に糸むすびができていて素晴らしかったです!!

神の手を持つという人間の方の心臓外科の先生は、車のハンドルに糸をつけて、信号待ちの際にひたすら糸結びを練習していたというお話があるので、もしかしたら今回学んだ糸結びを、今からお家でも練習していたら将来のスーパードクターになれるかもしれません!

 

獣医さん体験が終わった後に、お子様が書いたご感想を送ってきてくださる方もいらっしゃり、とても嬉しく思いました。

もっともっと体験してもらいたい内容もあるので、また何かの時に獣医さん体験を開催できればと思っています。

 

 

【獣医さん体験 〜聴診体験〜】

 

【獣医さん体験 〜採血体験〜】

 

【獣医さん体験 〜オペ体験〜】

2020.08.14

終戦記念日

明日は終戦記念日ですね。

8月は日航機墜落事故から、終戦記念日があったりと、命の重みを思い出させる出来事が多い月だなと思っております。また、昨年もそうでしたが、暑さによる負担からか、8月は亡くなる子が多い月でもありました。

 

毎年この季節になると戦争関連の番組や記事が多く取り上げられるようになり、改めて命の大切さ・尊さに胸が苦しくなるのですが、同時に、あれほどの惨事に後悔した歴史のある世界から、未だに戦争が消えないのは一体何故なんだろう・・。と理想と現実のギャップ、自分1人の認識だけでは変えられないこともあるという現実に、とてつもない無力感と絶望感が押し寄せてくることもあります。

 

中学の時の文集で、とある先生が書かれた記事がとても印象に残っていて、今でもよく思い出すことがあります。

それは、“幸せ”について書かれた文章です。

うる覚えで、ところどころ正確ではないかもしれませんが(私の個人的な編集が入っているかもしれませんが)、一部ご紹介したいと思います。

 

ある日、『先生?幸せってなに? 幸せってどういう事をいうの?』と生徒に聞かれ、その時は『幸せっていうのは人によって感じ方が違うから、一言で言い表すことはできないよ』と答えたのですが、先生は後から考えてみて、『本当にそうだろうか?』と思うようになります。

 

例えば、うんと丁寧に淹れた紅茶をお気に入りのカップで飲む時、温かいお湯に浸かって今日1日の疲れをとる時、暖かい日向で微睡む時、ふかふかのお布団でゆっくり寝ている時、大好きな人と一緒にいる時。。。そんな時、『あーしあわせ!私って、しあわせ者だなぁ。』と感じる。

結局のところ、価値観は違っても、”しあわせ〟に感じることは人によってそんなに違うものではないんじゃないか。

というものです。

 

確かに、辛いと感じることには人によってかなり差があって、“お金がなくて辛い”と感じる人もいれば、そうでない人もいて。“伴侶がいなくて寂しい”と感じる人もいれば、一人を謳歌できる人もいて。

部屋が汚くて耐え難い人もいれば、全然気にしないという人もいて。

 

人の不幸は千差万別、でも反対に、「幸せ」だと感じることは内容に差はあれ、核となる部分はみんな大きく違わないはずというのです。

 

日本人は、『自分がされて嫌なことは人にもしないようにしましょう』という教育で育ってくることが多いと思いますが、それならば同時に、『自分がされて嬉しいことをどんどん人にもしてあげましょう』でもいいはずです。

例えば、部屋が綺麗でいて良かったと思う人はいても、綺麗で不愉快と思う人はそういないはずです。なので、『幸せ』に照準を合わせた方がより人の心に響くのではないかと思います。

 

なので、病院を開業してからは特に、飼い主さんにとって・動物たちにとって、どうなことをしてあげると幸せに繋がるかを想像して取り組むようにしています。

お盆期間中に病院を開けるようにしているのも、LINEで24時間メッセージが送れるようにしていることも、時間外でも電話が転送されるようにしていることも、少しでも飼い主さんの『不安感』を取り除けたらいいなと思っているからです。

スタッフや我々がすでに病院から離れていたり、都合により対応できない場合があっても、自分たちが知っている病院を紹介できたり、応急処置などをアドバイスできたら少しでも安心感に繋がるかなと思っているからです。

 

このお盆期間中の3日間、獣医さん体験として、私たちの仕事に触れてもらう企画を行っていますが、我々の子供達も含め、将来今の子供達がどんな職業に就いたとしても、『どんな仕事も誰かの幸せに繋がっている』という幸せを感じて仕事をしてもらえたらなと願っています。

 

孔子の言葉に「汝の愛するものを仕事に選べ、そうすれば生涯一日たりとも働かなくて済むであろう」というものがありますが、自分の周りの人の幸せを願い愛せる人になれたら、きっと好きな仕事にたくさん出会えるはずだと思います。

そして周りの幸せが自分の幸せと感じることができたら、誰かを傷つけようとする戦争さえ無くなっていくはずだと信じるしかありません。

 

ネット上では顔が見えないからといって、平気で人を傷つける言葉が飛び交っています。でも人間に認識されないだけで、光となって何億光年後もその行為は宇宙に刻まれていきます。

私も短気なもので、色々なことにすぐ怒ってしまう性格なのですが(^_^;)、憎しみからは何も生まれないどころか、さらに憎しみが生まれてくるので、最後にはとてつもない疲労感に襲われて終わります。

嫌なことは一定数出会ってしまうものですが、そんな時に切り替え下手な私を変えてくれるのはいつも患者さんの温かいお言葉だったり、出会った人の優しい触れ合いです。

よくできた物語だと思うのが、『北風と太陽』。 誹謗中傷より、温かい言葉がどれほど人の心を動かすか。

戦争を経験していない私ですが、今一度この終戦の月に多くの人に『命を思いやる優しい気持ち』を心に刻んで欲しいなと願っています。

 

2020.08.13

カビとの格闘

長かった梅雨も終わりになり、本格的な夏を感じる蒸し暑い日々が始まりました。マスクの着用で息も苦しい毎日です。

日本に住んでいる以上、この夏の高温多湿とは付き合っていかなければいけないとは思うのですが、同時にカビたちとも付き合っていかなければいけません。

以前の記事でもカビの話題はしていたのですが、気を付けていたはずの我が家もまたカビの魔の手に汚染されていました。

最近なんだかカビ臭いな・・と思っていたものの、エアコンも新しいものだし、自宅も住んで間もないところ。毎日掃除はしているし、結露も無し。カビの生えるような食べかすも落ちている気配はないし、きっと自分の思い違いだと言い聞かせるようにしていたのですが、ソファをどかして掃除してみましたら、ほんの少し壁の出っ張りに接していたソファ部分がうっすら緑色に変色していたのを発見・・・。

まさか家具にカビが生えるなんて正直ショックでした。

 

カビを発見した瞬間から私はしばし呆然。

3人掛けソファなので捨てることももったいないし、布ソファなのでカビキラーをするわけにもいかず、、カビは根も深いので表面だけふき取ってもどうしようもないし、イソジンするわけにもいかないし、さてどうしたものか。。思考は停止してしまいます。

アイロンによる加熱殺菌といってもカビ胞子は菌糸より強いので布のほうがダメになってしまうだろう。。とのことでこれもまた諦めました。

 

結論から言って、もう完全なる勝利は掴めないだろうという判断になり、効果は定かではありませんが、アルコールスプレーで表面の部分をこすり取り、ドラックストアで布にも使えるカビ対策スプレーを買ってきて染み込むまでスプレーし、レイコップのUVライトで仕上げをしました。これで少しでもカビに打撃を加えられたかは正直わかりません。。

 

あとはこれ以上ひどくならない様に部屋を模様替えし、ソファと壁との隙間を広げるようにしました。

このほんのちょっと密接していただけの状態がカビの住処となるなんて・・もっと早くに気づけていたら、家具をズラすくらい容易い事だったのに。病気と同じで日々の生活においても先手を打つことの大切さを改めて思い知らされる出来事でした。

 

特に小さなお子さんや動物を飼われている方は、使えるスプレーや洗剤も気を配らないといけないため、より早いうちに対処したいところ。我が家のこれまで格闘したカビたちは、本棚・TVボードの裏やクローゼットの隅の壁紙、ベット裏(頭のほうの、壁に密着していた部分)、そして今回のソファの壁についていた部分などでした。

猫さんを飼われている方は、猫さんが人知れず吐いていた吐瀉物もどこかにないか気を付けてみてください(;’∀’) 猫はよく吐く動物ですし、上下左右自在に動き回るので、気づかないところに吐かれていてカビが生えているという、想像もしたくないことが起こっているかもしれません(;´Д`A “` 

 

コロナウイルス感染症の予防の点からも、お部屋の通気性が良くなるように、家具の配置換えや換気の頻度を上げてもいいかもしれませんね。

2020.07.31

頑張れ

今日で7月も終わり。

私は今日、スタッフから誕生日のお祝いをしてもらいました。

この歳になると昔聞いた話や言葉を思い出すことが多く、中学・高校時代に出会った先生の言葉が、どんなに何気ないものであっても自分の心の中で財産として残っていたのだと、改めて出会いの大切さが身に染みるように感じています。

 

私の中学・高校時代となると、もう20年ほども前になってしまうのですが、この歳になってそんな言葉が思い出されるのはきっと孔子の 子曰く、吾十有五にして学に志す・・・ ”の通り、40に向けての「惑わないための柱」を、今まで心に溜めてきた言葉や経験から建設中であるためなのかな。。と感じています。

 

今日ふと、診察室にある日めくりカレンダーを見ましたら、31日の言葉は “不撓不屈”になっていました。(ベガルタ日めくりカレンダー)

この言葉は偶然にも私の卒業した高校の校訓の1つなのですが、私の高校は文武両道を掲げつつ、かなり勉学に対してウエイトを置く学校でしたので、私も小学校からの夢であった獣医になるため、一時期は毎日寝る以外はずっと勉強をしていました。

寝る以外というと、大げさに聞こえてしまいますが本当に言葉の通りで、高校1年の頃は、食事中も教科書を広げ、移動中はイヤホンをつけて耳から知識を取り込み、トイレもお風呂も手に書いたものを見て・・というくらい、自分ではこれ以上努力できないほど頑張っていた時期でした。

しかしこれ以上ないくらい勉強に励んでも、その頃は獣医大学はとても人気が高かったため『獣医になりたいなら学年4位以内に入らないと無理だ。もっと勉強してもっと頑張れ。』と担任の先生に言われていました。その頃はもう限界なほど努力しているつもりでしたので、その『頑張れ』という言葉にとてもショックを受けたことを覚えています。

 

しかし、その学校のどの先生も『頑張れ』『もっと勉強しろ』と口を揃えて言う中、唯一1人の先生だけが『もっと遊ばなきゃだめだよ』と言ってくれました。『死ぬ気で頑張ればなんでもできる。』なんてよく聞く話ですが、私は死ぬ気でやっていて、「本当に死ぬかも。」と言うところまで心が死んでしまったので(汗)、その1人の先生の言葉にとても心が救われました。

そんな高校時代を過ごして以来、『頑張れ』という言葉にとても抵抗を持っていて、言われることも、言うことさえも躊躇うほど嫌な印象をもつようになってしまったのですが、

つい数年前に

【『頑張れ。』という言葉は、「努力が足りないからもっと努力しろ。」という意味よりも、〝うまくいくよう祈っているよ〟という優しい意味合いの方が大きいんだ。】

という言葉を目にして、「頑張れ」の言葉に冷たい壁を作っていたのがスーッと溶けていくような気がし、それからというもの、人から言われても、人にその言葉をかける時も抵抗をもつことがなくなりました。

頑張っている人に頑張れ。なんて、とても言えない・・・。と思っていましたが、相手の努力を認めつつ、幸運を祈るこの“頑張れ”の言葉なら、意外に悪くもないかもな。と思えるようになったのです。

 

明日はベガルタ仙台のホームゲーム。横浜マリノス戦。

もちろん今までもベガルタ仙台を応援してきていますが、単純に『勝ってほしい』よりも、選手の頑張りが報われる結果であってほしい。という気持ちが大きいです。

だって、選手一人一人が一生懸命にやっているのはもちろんのことですから!!

他のチームが勝利をしても、その相手チームの家族にとっては嬉しい気持ちでいっぱいなんだろうな。と想像できるので、どちらかが失敗すればいいなんていうことは全く思いません。全てのチーム、全選手が力を発揮して、どんな結果でも讃えあえる試合になればいいなと感じています。

 

勝っても負けてもサポーターが選手に向かって拍手を送るのはきっと、『信じているよ』の証だと思います。

 

今はコロナの影響で学校や医療現場が錯綜しています。特に受験を控えた学生さんは大変な状況であると思っています。医療現場も、抑えきれない患者数の増加に心身共に疲労していることと思います。

全ての今頑張っている人たちに、うまくいくよう祈っているよ。の意味を込めて『頑張って!』の言葉を送りたいと思います。

そしてどうか周りの人たちにも、頑張れの言葉を、見守るような優しい意味合いで使ってほしいなと願っています。

 

 

 

2020.07.13

カビがよろこぶ この季節

ここ最近は雨の日が続いており、すっきりしない毎日ですね。

湿度も高く、常に汗をかいているかのように服も張り付く感覚で、なるべくサラッとした軽い・風通りの良いものを着たいと思えば少し肌寒かったり。

当院は土日祝日関係なく診療していますが、6月は祝日も無い月なので疲労が溜まってきている方も多いのではないでしょうか。

コロナウイルス感染も、関東だけでなく東北地方でもまた増えてきているようなので、体調管理を今一度しっかり行っていきたいですね。

 

我が家の猫は、このところ抜け毛の時期ということもあり、毎日のように毛玉を吐いているのですが、ひどい話 吐いたものに速攻でカビが生えているようで、院長は来る日も来る日も病院裏の部屋の掃除を強いられています。気づかれないような場所に密かに吐いているため、気づくのが少し遅れると・・・もう悲惨です。

 

このように、カビにとっては喜ばしいこの季節。ワンちゃん猫ちゃんの真菌感染症も増えてきています。真菌とは酵母やカビのことです。

下のお写真は皮膚糸状菌感染を判定するキットなのですが、黄色い培地(カビを生やすベース)が赤く変色していると皮膚糸状菌陽性と判定できます。

まだ検査して間もないものも多数ですが、このように真菌感染疑いの子のご来院が増えています。

また、マラセチアという真菌による皮膚病や外耳炎も多くなっています。

 

この時期は特に月一のシャンプーやお耳掃除で皮膚のコンデションを整えてあげるのもよいかと思います。

適度な皮脂も真菌・細菌感染予防には大切な要素です。あまりに頻回なシャンプーは逆効果になることもあるため、ご心配な場合はシャンプーの種類から回数をかかりつけの獣医師にご相談することをお勧めします。

 

余談ですが、院長も私も大学時代に微生物学研究室に所属していたのですが、そのとき下の学年の実習の用意を研究室の学生で準備をする中で院長は真菌実習の担当をしていました。

もちろん真菌は胞子が飛ぶことから、細菌を培養する培地にも容易に入り込みコンタミネーション(実験汚染)してしまうため、他の研究実験が終了してからでないとその実習のための準備やプレ実験を行うことができず、人気がなくなった夜の実習室で学生時代の院長が独りで黙々と作業していた姿を思い出します(;^ω^)

 

我が家の家の近くの草むらには多数のキノコがたくさん生えていますが、きのこも真菌類の1つです。

この天気・湿度で半端ない勢いで生えています。

獣医学科では食中毒などについても学ぶので、キノコについて学ぶ講義もあります。

空気中を漂う胞子により近づくだけでも危険なキノコもありますし、お散歩などで草むらに行くワンちゃんは誤食に要注意です。

マダニ感染の危険性もあるため、お子さんやワンちゃん、大人の方でも草むらに入る際は十分にお気を付けください。

うちの子も含めて、キノコって見た目が面白いので触りたくなってしまう見た目なんですよね。。

空気中の胞子に触れただけでも危険なカエンタケは、もともとそこまで自生が多いものではなかったようですが、近年増加傾向にあり、仙台市内でも確認されているとのこと。

 

動物の皮膚病のお話から、キノコのお話にまでなりましたが、ここ最近はたくさんの危険なものが増えているので、ご家族でも一度病気のお話から身近にある危険なものについてお話しする機会があってもいいと思います。海ではカツオノエボシが増えているというニュースを見ました。カツオノエボシも子供たちやワンちゃんが興味本位で触ってみたくなる色形をしているのでご注意を!

2020.07.02

迷子の鳩さん

もう7月ですね。

一度もブログを更新できずに6月が終わってしまっていました・・・。

6月に入り外出自粛も解除され、子供たちの学校も始まり、一気に日常が戻ってきたため、なかなか慌ただしい1か月となったため、書きたいことやお知らせしたいことはあったのですが、インスタを更新するだけになってしまいました。

 

6月は鳥さんや子猫さんが各地で保護され(中には保護した猫さんがご自宅で出産されてという方も)ご来院されることが多くありました。

足環のついた鳩さんも、素嚢(そのう)を怪我された状態で保護され、当院で縫合処置を行い入院していました。

素嚢(そのう);消化管の一部で、消化に先立って食べたものを一時的に貯蔵しておくための器官

足環はついていたのですが、番号や連絡先などの記載はなく、どこから来たのかも、何歳くらいなのかも全く情報が無い状態でした。

保護して数日経ってから『水曜のダウンタウン』という番組(再放送)で、安田大サーカスのクロちゃんと伝書鳩のどちらが早く元の場所に戻ってくるか、岩手から埼玉までの距離で競う。という企画が放送されており、10羽中2羽しか戻っていなかったのを拝見し、その可能性は無いのだろうか??とスタッフとも話題になり、ダメもとで番組にも問い合わせをしたのですが、5年前のことで鳩舎のほうでも識別不能との回答でした。

仙台市内の明泉幼稚園さんでも伝書鳩を飼われているのでお問い合わせしてみたのですが、やはり足環が違うとのことでした。

その他の伝手はなかなか無く、

警察とも相談し、だれか引き取ってくださる方を探す方向で。ということになった中、明泉幼稚園さんから引き取ってくださるとおっしゃっていただき、傷も食欲も回復してきたところ昨日旅立っていきました。

 

鳩さんも初めの頃は扉を開けるだけで天変地異でも起きたのかというくらいガクブル((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルしていたのですが、少しずつ慣れてきて、最終日までにはそこまで怯えなくなったり、胸を床につけて休むようになったり、リラックスした姿も見られるようになっていました。

新しい場所でも早く慣れて、他のお友達(鳩)さんともうまくやっていけたらいいなと願っています。

2020.05.20

風薫る季節

少しまた肌寒い日に戻ってしまいましたが、先週は“ 薫風の候 ”という言葉にぴったりな、温かい風の吹く1週間でした。

桜やチューリップなど、優しくて可愛らしい花が咲が一面咲き乱れる春も、緊急事態宣言による外出自粛期間と重なりガラス越しにしか愛でることはできませんでしたが、この5月の空の青と萌える緑の季節も、植物の精一杯生きようとする力強さが感じられてとても好きな季節です。

それにしても、“ 薫風 ”なんて言葉は、一体誰が付けたのでしょうね。。

こういう言葉と出会うと、日本語って本当に美しくて素敵だな。と、このような言葉が身近にある国に生まれてこられて嬉しいと思えます。四季が彩られている日本ならではの表現なのかもしれません。

 

さて、今週に入ってからは雨が続いていますが、太陽が顔を出す時間が長くなり、紫外線量も多くなってきています。

これからの時期、暑さ対策のためワンちゃん・猫ちゃんの毛を短く、サマーカットされる方も多くなるかと思いますが、毛を短くした後は肌が露出し紫外線の影響を受けやすくなるので、薄手で通気性の良いお洋服を一枚羽織らせてあげるなどしてあげると良いと思います。

 

また、スーパーなどではオレンジやキウイなど、ビタミンたっぷりのフルーツが多く出回るようになりましたが、紫外線で受けたダメージには抗酸化作用・皮膚や粘膜の健康を維持する働きのビタミンA,C,Eを摂ることがオススメです。

もちろん摂り過ぎやアレルギーには配慮が必要ですが、旬のものには、その時期に必要な栄養がたっぷり含まれているため、少量のおやつや手作り食には積極的に活用したいところ。

暖かくなると食中毒にも十分気をつけなければなりませんが、加熱により失われてしまう栄養素・酵素があるため、できるだけ素材そのままで食べさせたいもの。

そんな時オススメなのが食品乾燥機(フードドライヤー・ディハイドレーターなどとも呼ばれます。)です。

多くの酵素は60度くらいから失われてしまうため、58度で維持してドライフルーツの作れるこちらの機械はとても便利。

今回は代表としてフルーツを載せてみましたが、もちろんお野菜もキノコ類も乾燥させることができます。

※食品乾燥機は食品を低温乾燥させるものなので、雑菌が繁殖しやすいため、使った後は十分に清掃したり、使う前に機内を高温にして菌を殺してから使うなど注意してください。

しばらく在宅生活だったため、今回作ったドライフルーツも使って、ワンちゃんも食べられる非加熱のケーキを作ってみました。

下の部分はゴボウとニンジンとサイリウムパウダー(オオバコ)などをフードプロセッサーで混ぜたもの。

上の部分は水切り木綿豆腐・プレーンヨーグルト・レモン汁をミキサーにかけ、さらに溶かしたゼラチンを混ぜて冷やし固めたもの。

セルクルや下が外れるケーキ型を使うと簡単に作れます。

 

下のクラストと呼ばれる部分を生くるみやデーツ・ココナッツフレークなどをフードプロセッサーにかけたものにすると、人も美味しく食べられるローケーキ(Raw Cake)になります。上の部分は上記の材料に砂糖を加えるだけでチーズケーキ風味のお豆腐プリンになるので、それだけコップやゼリー容器に流し込んで子供用・ダイエット用おやつに食べても美味しいです。

 

ちなみにコロナにより牛乳の消費が下がり、フードロス応援として牛乳を買おう!というプロジェクトがありましたが、ヨーグルトメーカーがあれば簡単に自宅で牛乳からヨーグルトを作ることができます。たっぷりできるので家計にも優しい…。

ヨーグルトは乳糖が乳酸菌により分解されているので、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする乳糖不耐性の方でも摂取することができます。(アレルギーのある方は別です💦)

私はノーマルなR1のドリンクタイプを使っていますが、こちらを入れる分牛乳は減らしておいています。(うっかり牛乳を減らさないで注ぎ入れると溢れます。。)

入れて40度で8〜9時間温めるだけでできてしまうので本当に簡単。

ワンちゃんにヨーグルトをあげているご家庭も多いと思うので、ご家族みなさんで食べられる自家製ヨーグルトを作ってみるのも楽しいかと思います。ヨーグルトメーカーがあれば甘酒なども作れるので(私はまだチャレンジしたことはないですが…。←納豆作りは失敗しましたー(^_^;))夏場に食欲が落ちてしまう子には甘酒作りをするのも良しです。

 

コロナウイルス感染も少しは落ち着いてきたところではありますが、まだまだ第2波など油断できないと思いますので、引き続き体調管理は徹底していきたいと思います。

猫ちゃんの場合、コロナウイルスに感受性があるとの論文が多く出ておりますので、人間と同様外出は避け、室内飼いを徹底してあげるようお願いいたします。

2020.05.10

蛍の想い

緊急事態宣言が一部緩和により、宮城県の自粛要請も解除されたたため、営業を再開された店舗さんも増えてきました。

私がよく利用させていただいていた食べ物屋さんも、緊急事態宣言発令中は、テイクアウトのみに切り替えたり、急遽今までなかったテイクアウト商品を作るなど色々と工夫をされていました。

中には、本当なら出来立てを食べてほしい、この盛り付けで食べてほしい、大勢で囲んで笑いあいながらゆっくり食べてほしい、、、

そんな信念や思いのある店舗さんもあったかと思います。

 

当院は4月から2名の看護師がスタッフ入社したため、歓迎会としてどこか美味しいお店で食事会でもできたらいいなと考えていたのですが、この情勢の中・そして各スタッフの予定も踏まえて考え、院内でテイクアウトしたものをいただくことにしました。

 

今回富谷市成田にあるステーキハウスらいおんの子さんのテイクアウトを利用させていただいたのですが、ハッシュドビーフ丼、ステーキ丼、そして自宅のフライパンを持っていくと各種ステーキ・ハンバーグを入れてくださいました。

デミグラスソースも美味しいのですが、ワサビといただくステーキも、とてもとても美味しいのです。

らいおんの子さんは何度か利用させていただいたことがあるのですが、お肉はびっくりするほどやわらかく、本当にライオンの子にでもなったようにお肉を食べることができます。 やわらかいのに噛み応えもあり、小さな子もステーキを堪能することができます。

店舗でいただくステーキは、鉄板の上でジュウジュウと音が鳴り、熱々のうちに最高の状態でいただくことができるのですが、テイクアウトのものも、お店の人が一生懸命考えて考えて、お客さんのためにできるだけ美味しいものを。。と心を込めながら作ってくださったんだなぁ・・と考えると、どれもいつ食べても最高の美味しさでいただくことができます^^

 

ごはんを持ち帰る際、店員さんに『病院でアルコール(消毒用)足りてます?無いときは言ってくださいね!みんなで助け合いましょう^^!』と声をかけていただき、思わず涙がこぼれそうになるほどウルっとしながら運転してきました。

 

患者様からも、『マスクが手に入ったのでお裾分けしますね』『家にあったので〇枚ほどでしたら持っていけますよ^^』『手袋とかガーゼは大丈夫ですか?』と優しいお心遣いとお言葉をいただくことがあり、なんともいえない温かい気持ちで胸がいっぱいになっています。

それはまるで昔みた暗闇の中での満天の星空や、蛍の光のように、時間が経っても忘れることのない思い出としていつまでも心の支えになってくれるんだろうな・・と思います。

 

昨日も今日も、緊急手術が続いており、午後の診療を急遽休止してしまいましたが、他の患者様から『先生頑張って!』『ワンちゃんが無事助かりますように!』『お疲れ様です』『いつもありがとうございます』というたくさんのお言葉をいただき、とても力になりました。

患者様の、その温かい気持ちや信頼が私たちの原動力になっています。

 

お金やモノは、使ったり誰かに渡してしまうと無くなってしまいますが、優しさや人を思いやる気持ちって誰かにしてあげたりされたりすると、自分も他の人にしてあげよう。と思えたり、温かい気持ちは消えることなく続いていくんですよね。

 

ペイフォワード

誰かの幸せの小さなきっかけになりたい。(firefly

 

みなさまからいただいた優しい想いを大切にし、これからも頑張っていきたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

2020.05.03

4月のおうち時間

前回の投稿から何度かブログを更新しようと思いつつ、結局早5月となってしまい、時間の速さと自分の仕事の遅さに呆然としております。

も今年も変わらず綺麗に咲いたのに、お花見もできずに葉桜へ・・・。

4月中は子供たちも登園・登校できずに自宅で待機しているため、病院へはほとんど顔を出せずにいました。

時々お昼や差し入れをしに行くくらいです。

 

可愛いワンちゃん・猫ちゃんたちのお写真も撮ることができないため、インスタのシャンプー写真も激減・・ 

グルーミング中のお写真は、代わりにスタッフに撮影してもらっているのですが、写真が埋もれてしまい結局アップできずにいることがほとんどです。

病院に寄ったときに撮影できたものはすぐ更新できたのですが。。

 

動物病院のブログやインスタなのに、一時期もっぱら私の “おうち時間” がメインの投稿ばかりになっていましたが、みなさんのおうち時間の暇つぶしの足しになれば・・と今後もできるだけ何かしらの更新をしていきたいと思いますので、どうかお付き合いください!

 

みなさんも外出自粛とのことで、自宅でいろいろな過ごし方をされていることと思います。

お外で自由に活動することも難しいため、運動不足を懸念して、室内でストレッチやお庭で鍛えている方、お友達と実際の触れ合いがなくなったためオンラインで交流を深めている方。SNSの広がりにより、人との関りが希薄になったと言われている世の中ですが、SNSがあるからこそ築けたつながり、気楽に思いを発信できる手軽さがあり、温かい気持ちになることも多いです。

 

私は、小学校時代の友達が東京で料理教室をしていて、以前から『近所なら参加するのになぁ・・』と言っていたところ、コロナウイルスの影響でオンライン教室に切り替わったのを良い皮切りに、彼女の料理教室を受け始めました(^^)

相馬絵美さんという、女優もモデルもやっている方で、ローフードヴィーガンフードギルトフリーな料理教室(クロエズキッチン)を開催しています(#^^#)

Zoomを使っての遠隔レッスンですが、わかりやすく、とっても気軽に受けられるのでとても楽しんで受けられました。

ウォーターケフィアを使ったココナッツヨーグルトヴィーガンチーズのレシピも初めてだったし、株分けしてもらえるケフィアを育てるのも毎日とても楽しみになっています。

インスタもされていて美味しそうなローチョコやケーキの写真もアップされているので、興味のある方は検索してみるといいと思います(^^♪

 

外出も制限されていて、子供たちもずっと家にいて正直疲れることもありますが、こんなに家族が一緒にいられることってあまりないこと。 大変。でもすごく貴重!な毎日を楽しんで乗り越えていけたらなと思っています。

 

 

※ブログは更新できるときに一気に更新することになります(‘◇’)ゞ いきなりたくさんアップされたなという状態になることもありますが、よろしくお願いします(‘◇’)ゞ

 

 

 

 

 

 

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