新しい年度、新しい先生!!
新しい年を迎えたと思ったら、もう新しい年度も始まりました。2021年を迎えてからもう4ヶ月も過ぎてしまったのですね!!
宮城では桜も満開となり、桜以外のお花も咲き誇っている街並みに、出かけたくなってしまう衝動を堪えるのに必死なわたし。
土日は天気も雨予報とのことだったので、きっとすぐに桜も散ってしまうだろうと、考えに考え、誰もいなさそうな早朝を狙って桜の木の下を家族で歩いてきました。
見に行ったところの桜はまだ咲き始めくらいでしたが、朝早くのお花は空気も澄んでいて清々しい表情。
思えば大学時代も十和田の官庁街の桜を撮影しに、一人早起きして出かけた記憶があります。天気の良い日は青空の青色と桜のピンク色が美しく調和していてとても良い写真が撮れます。
大学もそろそろ桜が咲く頃かなー??
と、、そんな我々の出身大学から、今年度新たに獣医師の先生がやってきました!!
インスタではすでにご紹介いたしましたが、人間の看護師資格ももつカイ先生です!
東北大学の大学病院で看護師として勤められた後、獣医学部に入り直し、今年度見事獣医師となったカイ先生。
みなさまよろしくお願いいたします。
自己紹介は、現在いるスタッフの分も含め、4月のLINEご登録者様限定情報にアップ予定です。
インスタでも各社さんの入社式のご様子を拝見しましたが、自分の夢や希望が叶い、新たな想いを胸に出発した新入社員さんの様子に、私たちも気持ち新たに頑張らねばという気持ちになります^^
「仕事をしなくても生きていける。」という人も中にはいるのかもしれませんが、仕事というのはお金を得ること以上に、“自分がその役割をすることで、誰かのための何かになる”という意味合いがとても大きい行動だと思います。
例えば農作物を作る人がいなければ野菜を買って食べることもできません。 お家の中で家事をする人がいなければ毎日のスタートさえ切れないことでしょう。 ゴミを収集する人がいなければ町中ゴミで溢れかえってしまいます。 紛争を解決する人がいなければ犯罪率やトラブルももっと高くなってしまうでしょう。 音楽を作る人がいなければきっともっとつまらない世の中になってしまう気がします。
どれか一つでも欠けてしまうと、世の中はとても不便で退屈なものになってしまいます。
仕事をするということは、生活が便利になっているお返し(感謝)として、自分ができることを“仕事”として行い、社会がより良い方向に向くように自分が社会の一歯車になる。ということでもあると思います。
カイ先生が当院の獣医師として加わり、くさか動物病院は新たなスタートを切ります。
たくさんの人の笑顔の支えになれるようカイ先生も頑張ってくれると思いますので、ご来院の際はぜひお話ししてみてくださいね♪(今のところカイ先生は木曜日がお休みです。 火曜日は病院自体がお休みです。)
蜜蝋(みつろう)ラップに挑戦!
ずっと前から作ってみたいと思っていた蜜蝋ラップ。
動物の誤飲で上位を締めるであろうサランラップは、缶詰の残りや、作っておいたワンちゃん・猫ちゃん用ごはんに封をするときにも、使うことが少々憚られるものの1つでした。
また、最近はエコを重視していきたいため、繰り返し使えるこの蜜蝋ラップは一度ご紹介したいものでした。
用意するものは蜜蝋と、(厚手の生地を使う場合は)ホホバオイルやココナッツオイルなど動物が舐めても安全なオイル、その他お好きな生地と、アイロン、スケーラー(重さを計るもの)、クッキングシート、下に敷くダンボールなどです。
①まず使用する生地の重さを計ります。(シーチングなど薄めの生地がおすすめ。オックス生地を使う場合はオイルが必須となります。)
②生地の重さを基準に、蜜蝋は生地の重さの3倍
③オイルは生地の重さの1/3用意します。(オイルが透明でわかりにくいですが…)
④蜜蝋を生地の上に散らします。 下には汚れても良いように段ボールを敷いています。 さらにクッキングペーパーは上下で挟めば良いかと思っていたのですが、こちらクッキンペーパーは折り込む方が断然良いです。蜜蝋が溢れ出るのをせき止めてくれるからです!! なので、使う生地に対して2倍くらいの段ボールと、折り込んで十分なくらいの大きさのクッキングペーパーが必要です。(片側だけで生地の2倍くらいは欲しいかな)
⑤オイルも垂らします。
⑥こちら別生地でやったときの写真ですが、クッキングペーパーで挟んでアイロンをかけるとこのように蜜蝋とオイルが伸びて満遍なく生地に広がっていきます。クッキングペーパーの上から当て布をするとアイロンも汚れません。アイロンの温度は中くらい。
四角い生地でやったのでちょっと使った感じがいびつに見えますが、生地を丸く切って作ると可愛らしい見た目のラップになると思います。
この蜜蝋ラップはロウを使っているので、高温のものや(もちろん電子レンジも×)雑菌が繁殖しやすい肉魚類を封する時には向きませんが、おやつや缶詰の蓋に使えてエコな1品です。
当院で、シャンプー後に保湿ローション(ヒノケアローション)を肉球に塗ってしばらくラップしてあげたいという子がいて、サランラップを使用しようとしていたので、蜜蝋ラップなら手作り肉球クリームにも使われている材料と一緒なので、誤飲の危険回避と、保湿効果の点でもベストかな?と、本格的にチャレンジしてみた次第です。
もちろん人用のおやつを包んだり、お皿のラップに使ったりもできますよ!
コロナでおうち時間も増えていると思いますので、是非ご自宅で、お子さんと一緒に作ってみてはいかがでしょうか♪?(アイロンを使用するので、火傷には注意してくださいね)
カユカユ花粉症
このところ、目が痒いし涙が出てくるし、なんだか鼻もムズムズ。。
私自身花粉症の自覚はあまりなかったのですが、これはもう花粉症と言わざるを得ない症状が出始めています。目を掻きすぎて腫れてしまい、メガネ生活をしましたが、顕微鏡が見づらい見づらい(泣)
加えて、2月から乾燥もひどく、皮膚の方もピリピリ。
人間の皮膚に比べ、ワンちゃん猫ちゃんの皮膚の薄さは1/5ほどなので、よりワンちゃん猫ちゃんは外部の刺激に敏感です。
乾燥し脆くなった皮膚バリアに花粉などの外部刺激が加わると、かゆみを示すワンちゃんが多くいらっしゃいます。
また、この時期は卒業式、入学入園準備、職場内の異動などで人間の方も慌ただしいため、構ってもらえないストレスから手足を舐めてしまったり、痒みがきっかけて掻いていたものの止めてくれる人がいないので症状を悪化させてしまいがちです。
もしもご自宅でシャンプーをされる際は、シャンプーだけでなく、その後の保湿もしっかり行ってくださいね。
当院でも、保湿系のシャンプー剤を使うだけでなく、洗い流さないトリートメントなどを使用していますが、シャンプー時のオプション追加としてハーブパックやアップルウォッシュバブル、シャンプーをマヌカウォッシュバー(石鹸)への変更なども可能となっています。
ハーブパックは皮脂汚れのある子、虫除けを期待したい子(ハーブを使用しているので)、仕上がりをツルツルにしたい子にお勧めしております。(もしもハーブパックに使用されている草にアレルギーをもっている場合は痒みが出ることもあるかもしれません。)
ハーブパック後のハーブ湯は、ほとんどのワンちゃんがこのように気持ちよさそうに浸かってくれるので、見ている私たちも幸せな気持ちになります^^
アップルウォッシュバブルはふわっとした仕上がりになることと、シャンプー前の汚れ分解の手助けになってくれ、あまりシャンプーに時間を取られたくない子にはおすすめです。
こちらの柴犬さんもアップルウォッシュバブルの温浴に気持ちよさそう。泡が垂れてアマビエさんのようになっています。
普段のシャンプー剤も保湿系の、できるだけ刺激の少ない天然のものを多く使ったシャンプーを使用していますが、より余計なものが少ない、保湿もしっかりな石鹸も導入しており、それがマヌカウォッシュバーの石鹸になります。
マヌカウォッシュバーは生食フードで有名なK9の出している石鹸で、泡の弾力がすごいのでお腹周りをしっかり洗いたい子、洗っている人の手の潤いも維持したい人、泡ぎれが良いのでお顔周りをしっかり洗いたい子(シワの多い短頭種さん)におすすめです。
なかなか写真だと伝わりにくいですが、まるでケーキのナッペ(生クリームの塗り付け)をしているみたいです。
これから花粉が酷かったり、暑い夏場になるとシャンプーの機会も多くなると思いますが、ぜひシャンプーをした後は保湿もしっかり。そしてシャンプーの保管方法もしっかり行うことをおすすめします。(シャンプーの保管方法が悪いと逆に痒みが出てしまうことがあります。)
眼圧計
当院でも眼圧を計ることができるようになりました。
インスタでも紹介したのですが、とても好評だったのでブログでも・・・
この眼圧計のカタログをよーく見てから、次のお写真をご覧ください。
そしてコチラ。
よく似ていませんか??!
導入前、カタログを見たときに、『眼圧計を買ったら我が家の子で同じシチュエーションで撮りたい!!』と思っていたのですが、見事にそっくりになりました^^
途中少し文句ありげでしたが、上手に協力してもらえました。
10年目のこの日に
どんな日でも、どんな時でも、いつでも忘れずに。
2021年3月11日。10年という節目に、色々な思いが溢れた1日だったと思います。
悲しみ・苦しみ・寂しさ・やるせなさ。 たくさんの思いを抑えきれなくなった人もいるかもしれません。
でもこんなにも悲しく辛いということは、こんなにも愛していたし愛されていた証でもあると思います。
2011年の3月11日はたくさんの犠牲があっただけでなく、たくさんの人が “生き抜いた日” でもあるはずです。
悲しみのあまり辛くなった時は、こんなにもたくさんの愛を抱えて生き抜き抜いてきたんだ。と、そう思っても良いはず。
今日に笑顔でいられることも、あの時生き抜いた、生きることを手伝ってくれた人への感謝の気持ちの上にあります。
私があの震災で学んだことは、『またね』の日は二度と来ることはないかもしれないということ。
なので私は、今年の今日という日を、“子供たちとの思い出を作る日”にしました。
二度と来ることがないかもしれない約束事を、できるだけ早くに叶えてあげたいと、お仕事の合間に美味しいものを食べに連れて行ってあげました。
あの日のことを胸にしながら、自分の大切な人との思い出を作る日。にしても良いのかな。とこれは私の1つの考えです。
あの経験があってこそ出会えた人、その出会い方、絆の結び方があるはずです。
袖擦り合うも多少の縁。で、今出会えている人たちとは過去の少しのズレがあっても出会えなかった、巡り会うべき縁があるのだと思います。
写真のお花は薔薇が5本のマジカルブーケです。
花言葉は“あなたに出会えたことへの心からの喜び”です。
どうかこれからの未来、たくさんの人たちが良い出会いをして、幸せが繋がれていきますように。
心に希望の光が灯りますように。
みんな大事
これは前回の記事の続き的な内容になります。
前回、私は 人も動物も幸せになれる世の中になれたら良いな。という動機で獣医師を志したと書きましたが、やはり動物の命が軽視されている以上、その蔑ろにされている命を救う活動もしたいと、大学時代は動物の保護活動をしていました。
学生時代も勉強すること、提出しなければいけない課題、築かなければいけない友人関係等たくさんありましたが、その活動の代表をしていた事もあり、責任を感じて熱心になりすぎ、最終的に体調と心を崩す結果となりました。
動物の保護活動では、生まれて間もない子猫もいますし、病気もちの子・心を閉ざした動物など、24時間体制で気を配らなければいけない子も多くいます。
冷静になって考えると、まだ親に支えられているほどの未熟な学生が責任をもってやるには精神にも体力にもなかなか負担の大きい活動だったと思います。
今では本や映画にもなっているこの学生の動物愛護活動のサークルですが、表面上の美しい部分だけを見て、『すごいことやってる学生がいたんだな!』『この活動を応援してあげよう!』と捉えるのではなく、
まだ社会的にも未熟な学生が奮闘しなければならない悲しい実情であったということ。
応援しよう!よりは、応援しなくても良い世の中に、一歩先をゆく大人たちがなんとかしなければならなかったんだな。と受け止めてほしいかなと思います。
(暗い部分を書くことは、現在頑張っている学生だったり愛護活動をしている人の気持ちを、嫌な気分にさせてしまうかもしれないのですが、決して傷つけようとして書いているものではないことをご理解の上お読みいただければと思います。)
私の学生の頃は、やはり人間として未熟なだけあって、片手間に愛護活動に参加するメンバーも確かにいました。動物の命の責任よりも、飲み会を優先したり、やるべきと任されていた活動の仕事も放置する学生も確かにいました。
結果として、決して本や映画にできるようなほど素晴らしい活動ではなかった結果になった事も多くありました。
また、犬・猫を拾ったという方から、“代わりに保護してくれないか”という依頼も日常当然のようにありました。責任を持って引き取るには限りがあるため、それをオーバーしてしまう場合はお断りすることもあったのですが、『じゃあどうすればいいのよ!!』と罵倒されてしまうことや、『あななたち保護してくれる団体なんでしょ?なんでしてくれないの?』と冷たい言い方をされることもありました。
自分にできないことは他人の力を求めることももちろん大事ですが、会社でも自分のキャパシティをオーバーする仕事があった場合、誰かに助けを求めるにしても、『なんで引き受けてくれないんだよ!』と八つ当たりしたり、手伝ってくれたにしても『じゃあ後よろしく』と、その後のことは知りませんと放置することはしないはずです。
引き受けてくれた人がどんな気持ちで受けてくれたかを考えたり、自分ももっとできることはなかったかを考えるなど、少なくてもしてくれたことに対して当然・その後のことは知らん。と思ったりはしないはずです。(はず・・・)
愛護活動でも同じことが言えると思います。
例えばペット不可の物件に暮らしていて、自分一人ではどうしても引き取ることができない犬や猫を保護した場合。誰かを頼ることになると思いますが、仮に引き取ってくれたとしても、『あ〜よかった。これで一安心。』と終わらせるのではなく、
引き取ってくれた人はどんな思いをしながらこれからその子と向き合っていくのか、この先どれだけの時間的・経済的・身体的負担を覚悟して引き取ってくれたのか、そこまでを考えることが “してくれた事” に対する本当の感謝であると思います。
人任せにしてそれで終わり。なのであれば、飼えなくなって捨ててしまった無責任な人と変わらなくなってしまうのではないでしょうか。命は大事でも、それを守るために誰かに責任を押し付けて良い理由にはならないと思います。
人の意見・考え・価値観はそれぞれ。自分は絶対的にこうだと思っていることも、実は他人にとってはそうではないかもしれません。 前提として、それが他の人に影響を与えるものでなければその信念は持ち続けても良いと思います。
学生時代にあった一件のメールにこのようなものがありました。
『里親という表現を使うのはやめてほしい。親のいない子供の新しい家族に使う言葉を動物に使って欲しくない。子供たちが傷つきます。』というものです。
今まで私たちが普通に何気なく使っていた里親という言葉が、知らない間に誰かを傷つけていたのだと知った時、目から鱗でしたが、その表現を控えることが自分たちの損害に直結するものではないと思いましたので、私たちはそれ以来里親という言葉を可能な限り使わないように心がけました。
一方、例として「タバコを吸ってたって健康でいられる!」「タバコ吸っても90過ぎまで生きた人だってたくさんいる!」と言って、嫌がる人の前でタバコを吸うとしたらどうでしょうか?その人にとってタバコに害はないという価値観ですが、周りの人がそう思っていない中、その意見を相手に受け入れてもらうことはできるでしょうか?
コロナウイルスのマスク着用の件についても、マスクをすると返って害になる。と頑としてマスクを拒否する人もいると思います。 その人の価値観ではマスク着用をしないということが正義ですが、その周りの人の価値観を蔑ろにすることにはならないでしょうか?
自分の意見を主張して良いのは、あくまで他人の価値観を傷つけないことが大前提だと思います。(これも私個人の価値観なのですが)
タバコの件に関しても、マスクの件に関しても、始めに戻って動物を引き取ってもらう件に関しても。
世の中には動物が嫌いだったり苦手な人もいます。だからと言って、そのような人にまで、動物を愛でよ。ということを強要してはいけないと思います。嫌いな人の意見も尊重し、動物の命も守れる中間点を探していくことが両者の幸せを確保することに繋がると思います。そのためには人の気持ちを想像するという力が大事なんだと心に思っています。
とーーっても長い文章になってしまいましたが、どうか相手の立場になって、優しく思いやれる人がいっぱいいる未来が待っていると良いなと思います。
わたしが獣医を目指したわけ
出会いと別れの季節
卒業式や送別会でも用いられるスイートピーの花の花言葉は“門出”ですが、黄色のヒヤシンスの『あなたとなら幸せ』という花言葉も、たとえ触れることができる距離にいなくても、心は通じているという出会いと別れの想いを感じる花言葉だなぁと、ここ数年とてもお気に入りのお花の1つになっています。
動物病院は、距離的な別れだけでなく、“死”というお別れも数多く経験する所で、
その出会いと別れの時間は1日にも満たない、本当に短い間だった。という経験も少なくありません。
亡くなった子を前にして、この子がご家族とどんな出会いをしてどう生きてきたのだろうかと想いをめぐらせると、動物たちの表情からは『闘病していて苦しかった、辛かった。』という思いよりは『あなたといられて幸せだった』という体から溢れる幸福感の方が勝って感じられ、
あぁ、こんなにも素晴らしい出会い・絆をもった飼い主さん・動物たちと出会えて、私たちもまた幸せだったな。。と
(命が消えた瞬間には不謹慎かもしれませんが)亡くなる瞬間に立ち会えたことですら、私たちは『喜び』と『感謝』の気持ちでいっぱいになります。
私が獣医を目指した動機を、いつかどこかで書こうかなと思っていたものの(LINEご登録者様限定情報で、他のスタッフはご紹介したのですが)、なかなか話題にする機会がなかったのですが
私が小学生の頃はまだ今ほど動物の命や権利が守られておらず、野良犬もチラホラ道を歩いていた時代でした。
車に轢かれてそのまま横たわっている野良犬も多くいました。
迷子の犬が友達を見つけたかのように私の後をついてくることもよくありました。
仮にもし人間だったら、車に轢かれていたら大騒ぎですし、迷子で帰れなくなっている犬も周りの人が放っておかないと思います。
それがどうして犬猫なら軽視されてしまうのか。子供心にそれが理解できず、動物の命を守りたいなら獣医かな。と単純に考えたのがきっかけです。
それが犬猫を飼う人と触れ合うほどに、その犬猫たちが飼い主さんの心と生活を豊かにしているかを感じる機会が増し、“動物たちの命を支えることで飼い主さんの心を支えられる”、“人と動物のどちらの幸せにも加担できる”、とても良い職業だということに気がつきました。
なので、動物が好きだから。や、当初思っていた「(単に)動物の命を救う仕事がしたかったから。」という動機よりも、
『動物も人間も、みんな幸せにする仕事がしたい。』という方がピッタリ当てはまる動機だと思います。
どちらか一方の幸せではやはり寂しいことだと思うのです。
中には人間を傷つけてでも動物の命を優先させようとする人がいますが、それは賛同できるものではない。というのが私の考えです。
獣医師国家試験の合格発表も迫っていますが、どうか新しく獣医師として羽ばたく人たちには、動物だけ・病気だけを診る獣医師ではなく、人の心も大切にできる獣医師になってほしいな。と、偉そうにも希望を言いたいのです。
予防シーズン到来
2月の日数が少なかった。というのもありますが、あっという間に3月になってしまいました・・(これも毎回言ってますね^^;)
3月はLINEご登録者様限定情報にも載せましたが(2月分は本日追加した分がありますので、一度ご覧いただいた方ももう一度どうぞ!!)、ご家族の会社の部署移動や県外への転勤があったり、受験シーズン大詰めだったり、お姉ちゃんお兄ちゃんがご実家から一人暮らしのため出て行ったり、
何かとバタバタ慌ただしく、
慌ただしくすぎていったと思ったら急にご家族がお家からいなくなってしまったり、動物たちもご家族の気持ちを感じたり、状況について行けずストレスを感じやすい季節かと思います。
寂しくて不安なお留守番も、初めての商談で緊張している時も、ゲームをしながらだったり、会食をしながらであればまだ乗り越えられる。と言ったように、
“遊び”や“美味しいもの”はストレスを軽減させてくれる手助けになります。
動物たちも、おもちゃやおやつを上手に使いながらこの時期を乗り越えていけたら良いですね。
どんなおもちゃを与えたらいいかわからない。。 どんなおやつが良いのかしら・・と悩まれている場合は、ぜひ看護師スタッフなどに聞いてみてくださいね。看護師スタッフも自分の家のワンちゃん・猫ちゃんに与えてみた体験談などを踏まえておすすめしてくれるはずです(^^)
また、この3月〜4月の時期は当院で健康診断キャンペーンを行っております。
健康診断は、“病気を早期に発見する”という目的だけでなく、健康な時の自分の状態はどのようなものなのか。を把握しておくという意味合いもあります。
基準値というものは健康な人・動物の分布を元に設定されているので、中には健康であっても基準値から外れている人もいます。例えば人を例にすると、一般的に平熱というと36度台かと思いますが、中には私の平熱は37度半ばなんです!という人や35度前半が平熱という人もいると思います。
私は平熱は低めなのですが、ある程度の風邪をひいても38度であれば比較的平気な状態でいられる一方、院長は37度0でもぐったりしてしまうほど、個人によって状態と数値に差があるのです。
まだまだ病気にならなそうな若い子の場合は特に、『健康診断をしたけど、なんでもなかったから、まだやらなくて良かったかな?』ではなく、この子の健康な時の状態と数値はこれくらいなんだな。というデータを仕入れるという目的として行っていただけたらと思います。
※今年はフィラリアとノミマダニ予防が一緒になったお薬の種類が増えました。
もし、毎月与えていく中で味の好みから食べなくなる(投薬できなくなる)ことが心配という場合は、毎月ごとに購入し、怪しければ別なものを処方してもらうという方法も良いかと思います。
ご不明点がありましたら、院長を初め、看護師スタッフにお気軽にご相談ください。
もうすぐ国家試験
いよいよ明日明後日は2021年度の獣医師国家試験が行われます。 私たちの獣医師国家試験はもう10年前となりますが、私は未だに国家試験の夢を見ることがあります。
正確にいうと、国家試験から1年後付近という設定の夢です。どんな内容かというと、国家試験をパスしても実は国家試験1年後の試験もパスしないと正式な獣医師にはなれないというもの。。
国家試験が受かったからといって油断せず、その後の努力を怠るな!と日々戒められている潜在意識が夢に表れているのがよくわかる悪夢?です(^_^;)
今年は新型コロナの影響から色々な制約があったり不安も例年以上に大きいかと思いますが、受験生の皆さんには体調を万全にして、尽くした人事に思い描いた天命が下されるように祈っています。
我々の国家試験の当日はニュージーランドの大地震があり、その数日後の卒業式当日には東日本大震災があり・・と、あの年以降、より日常の中に災害に対する危機感をもちながら過ごしていかなければいけないなという出来事が増えました。
先日の震度6強の地震も当院ではそこまでの被害はありませんでしたが、スタッフの猫ちゃんは割れたガラスで足を切ってしまいました。
患者さんの中でも、しばらく元気がなくなってしまったワンちゃん・猫ちゃんがいたようです。猫ちゃんの場合は特にパニックになって外に飛び出してしまったり、人の手が届かない所に逃げて捕まえられないという事態が起こりやすいので、普段から安心できるところはココ!という場所を用意しておくことをおすすめします。
押し入れ、クローゼット、ドーム型のハウスは猫ちゃんが安心して隠れていられる場所になりうるので、もしも大きな地震が来て避難が必要そうになりそうな場合は、わざと押し入れやクローゼットを少し開けて、猫ちゃんが逃げ込めるようにしておくと、いざ地震がおさまって先に人間が避難する場合、後から迎えに来た時に場所を特定しやすいです。(お水やご飯も入れておいてあげると数日間はお迎え猶予ができます。←真夏は熱中症になり危険ですが)
普段から常に気を張って、いざというときにすぐ動けるよう訓練。というのは難しいので、地震が来たら何をするかリストというのをリビング等に貼っておいてもいいかもしれませんね。
今では車に貼るマグネットやステッカーで、“家に猫がいます🐈”というものを見かけることがありますが、自分が動けない際に家に入ってもらった人に、ワンちゃん・猫ちゃんに関する指示を書いた紙を作っておくのもいいと思います。(扱い方の注意点、ご飯の場所、ワクチン証明書やお薬の場所、血液検査や病歴のわかる書類等の場所などです)同行避難となった場合も、狂犬病ワクチン・混合ワクチン・ノミダニ予防が必須となることもありますので、いつ避難しても大丈夫なように、『年だから打ちたくない』『どうせお外に出さないから。』『マンションの上層階にいるから大丈夫でしょう』と予防を怠らずにいてほしいと思います。
さて、これから春にかけて徐々に予防シーズンが始まります。
予防は病気の予防だけでなく、このような災害に対する行動の自由を持つための備えという意味合いもあります。是非今一度わんちゃん・猫ちゃんのもしもの時を想像して、ご家族とお話し合いの機会をもってほしいと思います。
おすすめ!知育道具
ずっとおススメしたいと思っていて、ようやく撮影できたコチラ↓の商品。
これが何だか、わかりますでしょうか?
これは、ノーズワークマットといって、おやつやごはんを隠して遊べるワンちゃんの知育おもちゃなんです。
このように、色々な場所におやつを隠せるようになっています。
ノーズワークマットは様々なデザイン・形状のものが売られているので、お部屋のインテリアや好みに合わせて選ばれると良いと思います。
今回病院で入手したものは、カジノデザインのもの。(ちょっと悪いことしているようなドキドキ感?)
こちらのマットは、洗えるようになっているので、おやつやご飯で汚れても安心。
知育遊び目的だけでなく、早食い防止や、お留守番中の暇つぶし・いたずら防止にも活用できます♪
このノーズワークマットを、ちょうど入院していたフレンチブルさんでお試ししてみました。
食べるの大好きなこちらのフレブルさん。きっと大いに活用できるだろう!と思ったのですが、お口の中の処置をした後だったので士気が半減状態(^^;) (私としたことが、この子が前日お口の中の処置をしていたことに半分忘れていました。) そりゃお口に違和感あれば、食べたくても食べる気失せますよね・・。
それでも興味津々にマットで遊ぼうとしてくれたフレブルさん。 動画を撮りましたのでご参考に観ていただければと思います♪ このマットはコンパクトに収納もできるので場所も取らず便利です。
このデザインのほかに、もう一つも購入したので、いつか動画をとったらまたアップしたいと思います!
動画はもう少しテロップ入れたり音楽入れたり補正したかったのですが、時間なくプレーンのままです^^;