いのちのバトン
だいぶ日にちが過ぎてしまいましたが、先日、重度の貧血と血小板の低下がみられるワンちゃんがご来院し、輸血の処置をしたことがありました。
人の場合、輸血が必要となった場合、病院で保管している血液のバックを持ってきて、即輸血という流れになりますが、
なかなか動物病院の場合は常に輸血バックを保管しておくということが難しいので、輸血が必要になった場合は、大型で若いワンちゃんに協力してもらって血をいただくということになります。
動物病院の中には、供血犬として病院で大型の犬を飼育しているところもありますが、当院ではそのような若くて大きな犬はいないので、知り合いの獣医師にワンちゃんを紹介してもらってご来院していただき、血を分けてもらいました。

輸血の前に、それぞれのワンちゃんの簡単な血液型の判定を行います。
これにより、血液型としては輸血できるであろうということがわかったので、次はクロスマッチという、実際に輸血したときに拒絶反応がないかどうかの検査を行います。

この日はどちらもクリアし、無事輸血を行い、翌日手術や骨髄の検査も行えました。
今回適応した血液型・拒絶反応がないというワンちゃんがご来院してくださったおかげで輸血できましたが、ワンちゃんや猫ちゃんの輸血は供血出来る子が身近に多くいないため、とても悩ましい治療です。
何か輸血同盟のようなものができるといいなとは思いますが、病気のワンちゃんはもちろん、血を分けてくれるワンちゃんにとっても負担のかかることなので、理想は早く人工的に?血液を作り出せるといいなと思っています。
ワンちゃんにとって一番の支えである飼い主さんもほぼ毎日お見舞いに来てくださり、一度は退院の運びとなりましたが、再び貧血が進んでしまったようです。たくさんの支えの中でなんとか回復してくれるように願っています。
動物愛護フェスタ
明日9月23日は院長が勾当台公園での動物愛護フェスタに参加のため臨時休診となっております。
ところで、動物愛護管理法では毎年9月20日〜9月26日までの間を動物愛護週間とし、国民に広く動物の愛護と適正な飼育についての理解と関心を深めてもらうための期間として定められています。
さらに、毎年9月下旬には日本臨床獣医学フォーラムも開催され(今年は9月27日〜29日みたいです)、全国の動物病院スタッフがこれに参加するため、獣医師の間では久しぶりの同級生と会う機会となり、毎回ちょっとした同窓会のようになっています。
動物フェスタは、人と動物の絆を楽しみながら考えたり体験できるイベントとなっていますので、勾当台公園まで足をお運びになってみてはいかがでしょうか?
新しい
増税前。という事で、当院ではレーザー治療器をはじめ、モニターで映し出される耳鏡、そしてモニター付き顕微鏡・・と、新しい機械が今月続々導入されました。
そしてお気付きの方も多いと思いますが、今月は新しいスタッフが2名入社致しました。(これは増税とは関係ありません(笑))人と動物の気持ちがわかるとっても優しい女の子たちです!
そして不定期でお手伝いしに来てくれている看護師さんも複数名おります。
新しい機械・新しいスタッフ。 病院がより良くなるためにくさか動物病院は新たなスタート地点に立ちました!!
新スタッフも新しい環境により、まだまだ慣れないことも多く、飼い主様をお待たせすることも多いかと思いますが、何卒よろしくお願いいたします!
そして、新しいというともう1つ。
昨日より私と院長の携帯を新しくしたのですが(患者さんの可愛いお写真がたくさんすぎてストレージが限界&バッテリーの劣化なのか充電がすぐに無くなり😰)、アプリなどの移行はあっという間だったものの、普段使っているカメラのSDカードのWi-Fiが繋がらなくなり・・
そしてLINE@にもログインできなくなってしまいました・・・😭💦
このため撮影した写真📸はいったんPCに取り込み、PCからエアドロップで携帯に飛ばし、インスタにアップしなければならず。。LINE@もPCを開いた時しか飼い主さんからの1:1トークが確認できなくなってしまいました(泣)
LINE@についてはいつもサポートしてくれている会社さんが連休のため連絡つかずなので、おそらく問題解消は連休明けになってしまうのかな・・と落ち込んでいます😹
より良いもののために。と、色々新しくなったのは良いものの、快適に難なく起動させられるまでは困難が付きもの。。飼い主様には色々とご不便をおかけしますがどうぞよろしくお願いいたします🙇♀️
NEW!! モニター付き顕微鏡
昨日より、当院の顕微鏡が新しくなりました!
開院当初から、顕微鏡で見えているものを飼い主さんにも見せられるようにしたいなぁ。。。と思っていたので、この度増税前!という事もあり、思い切って導入することにいたしました(*≧∀≦*)˚✧˳✧༚

画像保存が可能なので、珍しい症例・追って経過観察したい症例なども記録しておけますo(^▽^)o
透明性のある診療を目指しているので、この他モニターで映し出される耳鏡も導入したのですが、まだお写真は撮れていないので、撮影次第ご紹介したいと思います。
下の動画は血液塗抹のスライドを見ている時のものです。
たくさん流れている丸いものは赤血球です。
作りたてごはん
数日前からお泊まりしているウサギさん。

ペットホテルの際は、毎食のごはんを飼い主様にご用意していただくことをお願いしていますが、お泊まりが少し長くなると、お野菜などは冷蔵保存していても次第に傷んでくるのが現状です。
初日は食欲も普通でしたが、次第にウンチの状態や食べもイマイチになってきたため、お野菜を新しく買ってきて、切りたてのご飯をあげてみる事になりました。

当院の裏にはお風呂の他キッチンも備えてあるので、このようにお食事を作ることもできます☆
人間もできたてのご飯が美味しいように、ウサギさんも「切りたてのお野菜はやっぱり違う!」と思いながら食べてくれたのかもしれません。
モシャモシャ食べてくれる姿がなんとも可愛らしいウサギさんでした(o^^o)
猫ちゃん用デンタルケアふりかけ
9月16日(月)より猫ちゃん来院応援キャンペーンを実施しますが、つい最近新しい猫ちゃん用商品が発売されたので、ご紹介。

ワンちゃんのデンタルケア用品には歯磨きガムや飲料水に入れる薬液などがありますが、猫ちゃん用デンタルケア用品はあまり目にすることがありませんよね。
口腔内の衛生を保つことは、ワンちゃんだけでなく、猫ちゃんにとってもとても大切なこと。
今回の新しい商品は、ご飯にふりかけるタイプのもの。海藻成分が口腔内のバイオフィルム(細菌の膜)形成を阻害してくれるため、口臭や口内炎の予防に一役かってくれるというものです。
海藻成分が入っているため、妊娠中や甲状腺に異常のある子には注意が必要ですが、1ボトルで2ヶ月保つということなので、コスパ的にも、使いやすさに関しても抵抗なくケアを始めやすいのではないでしょうか。

ワンちゃんも猫ちゃんもいるご家庭には、このような商品も。こちらはペースト状なので、粉末が苦手、という子にはこちらをお勧めします。シリンジなどを使って口の中に入れてあげるのもよし、ご飯と混ぜてあげるのもよし。です。
ガムが苦手という子にはご飯と混ぜて使えるこれらの商品がお勧めです。
おとまり♡
今年も残るところあと3ヶ月・・というお話をしましたが、意外にもすでにお正月期間中のペットホテルのお問合せが多くビックリししておりますΣ(・□・;)
当院では、ワンちゃん・猫ちゃんのほか、うさぎさんやハリネズミさん、ハムスターさんもお泊まりの受付をしています。
普段の日などはお泊まりしている子の数も少ないので、慣れた子だと空き時間は院内を自由に遊ばせてあげるようにしています。(緊張しがちな子だったり、恐がって隙間に逃げ込んだり、捕まえられなくなってしまう子はあえてお部屋からは出さないようにしています。)

さて、今ホテルでお泊まりしているアメリカンショートヘアの子はとっても人懐こくて、目が合うだけでゴロン&お部屋の壁にスリスリしてしまうほど甘えん坊さん。

診察終了後、スタッフと猫じゃらしを使って遊びました。

夢中になりすぎでフグフグ←ひげ袋(正式名称:ウィスカーパッド)がぷっくりしています(о´∀`о)♡

椅子の上に乗ったり、とってもアクティブ!

どうしてでしょう。手は猫じゃらしを捉えているのに、視線は看護師スタッフに釘付けです。

そんな撮影の裏側を別な看護師スタッフに激写されていましたσ^_^;

毎日ではありませんが、お泊まり中の様子は、LINEのご登録をされると、動画やお写真でお送りするようにしています。
(主にお泊まり中の真ん中のお日にちなどにお送りしています)
ただし、診療が立て込んでいる場合はご連絡が遅くなったり、ご連絡できない場合もありますのでご了承ください🙇♀️
飼い主様が大好きなご家族🐶🐱と離れている間でも、少しでも安心していられるように努力できれば良いなと考えています。
秋色
車での移動中、『日差しが黄色く見えるなぁ。』と感じ、ふと周りを見渡すと、
稲穂が黄金色に膨らみ穂垂れていたり、ススキが生い茂っていたり、ほのかにイチョウの木の葉の緑色も色褪せてきたりと、
周りの植物たちがすでに秋の色を纏っているのに気がつきました。

台風一過で2日間ほどまた暑さでうだる日が続きましたが、そんなこと御構いなしに季節は進んでいますね。
実りの秋。ということで、新米や、美味しい果物・木の実など、冬に向けたくさんの栄養が取れるように農作物の収穫が多い時期ですね。
旬の食材は、栄養価が高く、その時期に必要な栄養素も多いので、旬のものを食べるということは人だけでなく動物たちにとってもとても良いことです。
例えば梨は水分豊富でカリウムやリンゴ酸・クエン酸が豊富ですので涼しくなってきて水分摂取が少なくなりがちな時期/夏場の蓄積された疲労が出てくるこの時期にピッタリ。さらに梨にはプロテアーゼという消化酵素が豊富に含まれているので、季節の変わり目・寒さで胃腸の動きが悪くなる時期の消化不良の症状を軽くしてくれます。
(ちなみに酢豚にパイナップルが入っているのはお肉を柔らかくするためですが、パイナップルの代わりに梨を使う場合もありますよ☆)
もちろん、アレルギーがあったり、梨の場合は腎臓病の子には注意が必要な食材ですが、健康な子には秋に一緒に楽しめるおやつとして与えることができます。
そのほか、秋の食材といえば芋・栗・カボチャですが、これらももちろん(アレルギーなどがなければ)ワンちゃんに与えてもOK。ただし、カロリー&糖分が高いことからたくさんの量を与えてしまうと肥満に繋がってしまいます。好んで食べてくれる子が多いので、食欲がイマイチな時などにトッピングとして少量与えることをお勧めします。
収穫時期といえば、、、以前当院担当の会計士さんとお話しした時に、『予祝』という言葉を教えていただきました。
元は秋の豊作を願って前もって『収穫が成功した』と仮定してお祝いする儀式だったらしいのですが、
自分の叶えたい夢をもう実現したかのようにお祝いすることで夢が現実になるという、成功を引き寄せる効果もあるようです。
フィギュアの羽生結弦選手も、ソチオリンピックに向かう飛行機の中で、最高の演技をイメージして涙するという、まさに“予祝”を行なっていたそうですよ。
私もネガティブなところがあるので、たくさん『予祝』して夢をいっぱい叶えたいなー!と思いました。
レーザー治療器
先週水曜日から当院にレーザー治療器が正式導入されました。

疼痛治療から外科手術まで適応できる医療器です。主に椎間板ヘルニアや変形性関節症などの筋骨格障害での痛みや、歯周病による口腔内の痛みを緩和してくれる機械です。
そのほか、通常のオペに比べて短時間で止血・切開ができるようになるため、麻酔時間も短縮できることから、高齢や持病もちなどで麻酔リスクの高い子にも適応できます。

疼痛治療に関しては、動物たちだけでなく、首ギックリになってしまった私の首でも試してみました。
私の方は、首回りの皮膚感覚も無くなっていたくらい酷かった状態から、始めは感覚が戻りだし・・徐々に首の可動も良くなり、10日ほど続けた結果、すっかり痛みも無くなるほどに回復するまでに・・・。
自分の感覚だと、はっきりと結果がわかるため、レーザー治療は自信をもって効果をお伝えすることができるなと思いました。
外科手術に関しては、少々難航されると思われる状態のオペでも通常より短時間で終わるなど、麻酔リスクを心配される患者さんのために大活躍することになるでしょう。
関節の弱っている高齢の子、ダックスさんやコーギーさんなど腰を痛めやすい犬種の子、太り過ぎで足腰に負担のかかっていそうな子はレーザー治療器の導入により疼痛治療に関して当院でできることが増えましたので、ご相談いただければと思います。
専属モデル

昨日は当院専属モデル(?!)の茶トラ猫さんが来てくれました🌟
『土曜日に行きます』のLINEをいただいていたので、今回はどんな装いで来てくれるのかな??と、とても楽しみにしていました😚
今回はピンクのお帽子を頭に乗せ、チェックのシャツという、おしゃれなお出かけファッション💖

お帽子も嫌がることなく乗せていて遠くを見て黄昏ています。 イケメンですねー!

と、お次の衣装は・・先ほどとは打って変わって可愛らしいピンクのワンピース💖

この子自身は男の子ですが、、女の子らしいお洋服も難なく着こなせるスーパーモデルです😙
血液検査の結果を待っている間は、お気に入りのアイビー歯科さんの所の砂利のところで涼んだり、大好きな向かいの老人ホームさんの方までお出かけしていたそうです😅
あまりに奥深いところまで突き進んでいたそうで、お姉さんに引き止められていました🤠

『もっと遊びたかったのに〜〜!!! せっかく良い場所見つけたのに〜〜!!!!!』と言っていそうですね( ´ ▽ ` )
アルシュ富谷さんから撤退させられた猫さん、次なる憩いの場を見つけにお姉さんとお散歩。
当院隣の空き地にも、猫さんのお気に入りの場所があったのですが、今は工事で建物が立ち始めているので新たな場所を探さなければなりません。
この日は前日からの暑さに拍車がかかり、午前中からすでにかなりの蒸し暑さだったので、草陰や日陰の石の上など、自然の避暑地が必要でした。

そこで見つけたのが、アルシュ富谷さん隣の空き地の草むらの中。
黙っていれば近くを通りがかっても気づかれないほど溶け込んでいました。
『ここならいくら居ても良いでしょ。』と、すっかり落ち着く意志を示していた猫さんです。
ただし、草むらということで、ノミダニや蚊がたくさんいる可能性があります。
放し飼いにしていた猫さんがSFTSにかかり、その猫さんを介して人間が感染という例もありますし、ワンちゃんではお馴染みのフィラリアは、実は猫ちゃんにも感染の可能性があるものなので(猫ちゃんの場合、1、2匹の感染で突然死を引き起こすことがあります。)、飼い主さんも心配してくれ、血液検査の結果を聞いたときに一緒にフィラリア予防のお薬も塗布していってくれました。(猫ちゃんのフィラリア予防薬は食べるタイプではなく、皮膚に付けるタイプのお薬です)
いつまでも健康で、元気でいて欲しいから。と、しっかりと猫ちゃんのことを考えて対策してくれ、とても嬉しいです😸
また1ヶ月後も元気で可愛い姿を見れることを楽しみにしています💖 次はより秋らしい装いになっているかな🎃?










